二年越しのトライ成就〜立山三山から剱岳へ〜


- GPS
- 56:00
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 1,937m
- 下り
- 1,930m
コースタイム
- 山行
- 4:49
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 6:16
- 山行
- 7:46
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 9:16
雄山以降は、疲労と天候がやや悪くなっている感があったので、全部まき道を(言い訳)別山までは、かなり距離、アップダウンも適度にあり、かなりくたびれます。別山から剱沢キャンプまでは、急降下でこれも長く、太ももにかなりきます。
剣山荘から剱頂上までは、噂に違わず緊張と後悔の連続。
やっぱりカラビナとかもしっかり必要かなと感じました。私たちは幸運にも、多少渋滞しても標準時間でしたが、時と場合によっては8時間かかることもあるそうなので、行動食もちゃんともって登りましょう。ぶどうパンごちそうさまでした
剱岳登頂から同行の神様のスピードで、剣山荘から室堂は昭文社の地図の標準タイムを大幅にクリア!恐るべし70才
http://youtu.be/tyUT7_QLDIk
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
復路:黒部アルペンルート〜路線バス〜あずさの王道 臨時便多くて助かりましたが、できれば全席予約制にしてほしいですね。 ※10K以上のリユックは別途300円片道かかりますよ。。見回りあるので、黙っていても徴収されるかも。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
有名コース 詳細は省略しますが、タテバイ、ヨコバイもさることながら、 前剣の門の手前と平蔵のコルの方がシビアー。しびれまくりです |
その他周辺情報 | 松本駅 樽木野(そば・お酒) おそばもお酒も天ぷらも最高! http://tabelog.com/nagano/A2002/A200201/20001432/ |
予約できる山小屋 |
|
写真
もちろん、ごはんと味噌汁は食べ放題だよ。ごちそうさまでした。ちなみにビールは先に売店で買って持ち込みです。
他にお酒とかおいしそうなものいっぱい。
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
ガイド地図
コンパス
笛
筆記具
保険証
飲料
ティッシュ
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
ストック
水筒
時計
非常食
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---|---|
共同装備 |
ツェルト
ファーストエイドキット
医薬品
カメラ
|
備考 | コンロやクッカーは、行くメンバー毎で考えるべし。 ただし非常系は全部あってよかった。例え、片道300円余計に払っても。 |
感想
昨年2度も夜行バスをキャンセルするはめになった、剱岳。キャンセルは天候不順によるものだったが、今回も出発前から予報は曇天。ただし、今年に関していえば、お盆あたりから、全国的な異常気象が続いており、最悪、室堂での終焉も覚悟しての出発となりました。
前日に室堂から立山、剱沢をこえて剣山荘で泊。思いのほか天候はよく、雄山や大汝小屋あたりはピーカン。しかし、山荘での掲示や、夕食時の情報収集では、あのヤマテンも無常の雨予報。奇跡を信じて、前日PM7時過ぎには就寝。(とにかく疲れていました)
明朝3時。予定より早くおきて小屋の外へ。雨の気配はない。いけるかも。
ところが、予定の3:45に再び外へ出ると、無常の雨。食堂で山荘に注文した朝食弁当を暗い食堂でいただきながら、進退を確認。当初予定通り、降雨であれば下山ということを再確認し、二度寝に。この段階で自分の中では剱にはやはり縁がないと、既に下山後の温泉やそばの楽しみにさばさばした気持ちになっていました。
ところが、この後、信じられない展開。5時過ぎに私を起こす先輩。
“晴れてきた” まさか。身支度もそこそこに、外へ出てみると、確かに青空。また下も、そんなに濡れてる様子なし。一つめの奇跡です。行けるところまで、行って様子を伺おうと出発。
二度寝もきいてて、なんだか夢見心地のまま、歩を進めます。下の濡れは、ほぼ気にならない。重い荷物も背負ってない分、急こう配も、順調に歩を進めます。
念願の、そして長い剱岳への本当の道が開けたのです。
山荘を出て、すぐ合流した富山県在住の初老の男性。剱は登頂経験がおありとのことで同行させてもらうことに。これが二つ目の奇跡。(この天気とこの方との出会いは、山の神様がもたらしてくれたものと今も信じています。)以降、この方を、この感想でも神様と称させていただきます。
一服剱頂上部。ようやく前剣が前面に。まだ本丸は見えない。しかし、既に圧倒的な高度感と距離感に、畏怖を感じます。ちなみに、私と先輩だけが、ウエストポーチにヘルメット。
前後の登山中の面々をよく見てみると、皆さん、サブリュック、ハーネスまでばっちり装備されていて、自分達の軽装ぶりが際立ち、楽しみのドキドキ感と不安感が同時に増します。
3か所目の鎖場がある大岩は下で少し渋滞。でも、この渋滞、休憩もできて少し嬉しい。今までの山とは比べものにならない緊張感の中、ここまで随所に神様から適格なアドバイスを受けつつ進みます。時には厳しい檄(ジョーク?)落ちても怪我の心配はいらない。死ぬだけだと(怖)ようやく前剣到着。ここでは美しい山並みを見ることができて、ほっと一息。しかし徐々に雲が上がってきており、山頂での視界不良も懸念されるなか、先を急ぎます。前剣の門前の、ブリッジ、5、6番目鎖場は更にスリリングなシーンが続きます。喉も渇くし、小腹も空いたところで神様からブドウパンの差し入れをいただく。思えば前剣でもドライしょうがをいただいた。実は私、慌てていたため、行動食を持っていなかった。(勿論反省点だが、やはり彼を神様と思う所以でもある)
そしてハイライトのカニのタテバイ。皆が道具を使いだす。一挙一足にそれまで以上の緊張感。当然渋滞しているが、それほどの混雑ではない。最後に岩の淵をつかみ、一気に稜線上に。Did It!ヤリマシタ。(正直、その手前7、8番目の鎖場の方がしびれました。タテバイは油断できませんが、とてもコースが整備されています)
(ちなみに帰りのヨコバイの方が、やはり恐怖です。でも鎖もしっかりしているので、いかに恐怖心と向き合えるかどうかです。まあ、そんな人、ここにこないよね)
タテバイを過ぎると、もう難所や鎖場はありません。高まる興奮を抑えつつ、一歩一歩進みます。そして、祠が見えた。遂に山頂へ到達したのです。
雲が広がっていて、正直眺望はイマイチでしたが、昨年のことを思い起こし、二つの奇跡に助けられたこと、登れたことへの感謝しかなかった。ここへのアプローチで12Kgも背負って追加料金で乗り物にのってきた、自分も褒めてやりたくなった。
とにもかくにも、長年の念願、二年越しの夢を成就することができました
ありがとう剱岳。ありがとう神様、ありがとう先輩!もうしばらく鎖場はいいかな!!そして雷鳥はどこにいる?
晴れて良かった!
達成できて良かった!
そして何よりも無事で良かった!!!
天気予報がイマイチだっただけに気になっていました。
感想を楽しみにしています。
私もいくつか登ったので近々にUPしたいと思います
さださん
おかげさまで、まだたっぷり余韻にひたっています。。仕事てにつかない(いつもか)
さださんの新作、楽しみにしています!
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