黒部五郎岳-雲ノ平(折立から周回)


- GPS
- 27:30
- 距離
- 48.7km
- 登り
- 3,837m
- 下り
- 3,847m
コースタイム
- 山行
- 8:36
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 9:55
- 山行
- 7:29
- 休憩
- 1:47
- 合計
- 9:16
- 山行
- 7:04
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 8:05
2日目:13.9km, +1350m, -1130m, 2100kcal
3日目:16.1km, +530m, -1730m, 1600kcal
天候 | 1日目 快晴 無風 灼熱 2日目 快晴 微風 灼熱 3日目 快晴のちガス 微風 灼熱 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・折立P:金曜朝一で満車、300m奥の臨時駐車場を利用 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■ルート概要 ・折立-太郎平:ゴールデンルート。斜度が緩く、道も良い ・太郎平-北ノ俣岳-中ノ俣乗越:ゴールデンルート。解放感ある道 ・中ノ俣乗越-黒部五郎岳:+400mのガレ場。比較的歩きやすいが、荷物が重いとキツイ ・黒部五郎岳-黒部五郎小舎:カールは楽園。カール過ぎてからの樹林トラバースは岩が多く、一日の終盤だとキツかった ・黒部五郎小舎-三俣山荘:ゴールデンルート。三俣山荘周辺は朝露に注意 ・三俣山荘-鷲羽岳:+400mのガレ場。比較的歩きやすいが急。 ・鷲羽岳-水晶岳:水晶小屋からの道はスキップしたくなる。水晶岳直下はこのエリアにしては手ごわい岩場だが、慣れている人なら問題無し ・ワリモ分岐-祖父岳:地味に遠い。暑い ・祖父岳-雲ノ平:祖父岳の下りはガレ場。下ってからはほぼ木道 ・雲ノ平-薬師沢小屋:エンドㇾス木道が終わってからの標高2400-2200mくらいが、樹林帯の巨岩下り。滑るので下りには向かない。今回の行程で一番歩きにくかった ・薬師沢小屋-太郎平:大部分が木道。所々で沢と交差。概ね気持ち良い道だが暑かった ■水場 ・太郎平:無料。味は普通 ・黒部五郎岳のカール:雪渓水。冷たくて美味しい ・黒部五郎小舎:テント泊の人は無料で使える水道。味は普通 ・三俣山荘:未確認 ・雲ノ平キャンプ場:超水圧でホースから溢れている。キンキンに冷えてやがる。超美味しい ・薬師沢小屋:無料。キンキンに冷えてやがる。超美味しい ■テント場 ・黒部五郎小舎:コルの草原という素敵な立地。30張。2000円。特定期間は要予約 (8月第一週の金土は該当)。この日 (金曜) はほぼ満員。テン場からは笠ヶ岳が、小屋からは薬師岳が良く見える。 ・雲ノ平:50張。2000円。特定期間は要予約 (8月第一週の金土は非該当)。この日 (土曜) はほぼ満員。ドライで平らなサイトは多くはないので、早く場所を確保しないと岩が多い or ウェット地面 or 木道脇になる。水が半端なく美味しい。キャンプ場からは黒部五郎岳が、少し歩くと水晶岳や薬師岳が良く見える。小屋まで15分と超遠いのがややネックだが、とても良いテン場だった。 |
その他周辺情報 | 温泉:吉峰温泉ゆ~ランド 700円 ★3.7 (可もなく不可もなし) 立山から車で10分くらいの立地。アルカリ性単純泉。良くあるセンター系で、内湯4-5種類、サウナ、広めの露天。塩素臭はほぼ感じない。露天風呂の泉質がヌルヌルで良かった。 食事:中華そば大喜 富山ブラック大盛 1350円 ★4.0 (個人的には好き) 富山ブラックの元祖。メニューは富山ブラック一択。びっくりするほど塩辛いが、ご飯のおかずとして食べる前提らしい。山行後の塩分枯渇状態だったので、何とかなった。醤油が効いたスープ、山盛りのチャーシューとあらびき胡椒が印象的だった。 |
写真
装備
備考 | ■消費食材 パスタ200g, カレーメシ2, パン5, おにぎり2, グミ1袋, バタピー大袋, チョコ3, 煎餅4枚, わらび餅3, バランスパワー0.5箱 |
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感想
滝汗と最高の眺め。
■0日目
木-日AMまで、「今山に行かないでいつ行く?!」というレベルの晴れ。金曜は有休を取れたので、2泊3日で北アに行こう。色々迷ったが、予約と日程の関係で、折立から雲ノ平を周回するルートに決定。
前日は実験が長引き出発が遅れた。どのみち有峰林道ゲートは6時まで空かないので、多少遅れても良い。17時半発、23時半に有磯海PAで就寝。
■1日目:18.7km, +1900m, -930m, 2750kcal
5時に林道ゲートに着くと、20台ほど待ち。通行料3000円に上げて良いから、自動ゲート設置して24時間通行可能にしておくれ。6時にゲート開門だと、折立発は7時前になるから、この時期は暑すぎてヤバい。折立は金曜だというのに満車で、300m離れた臨時駐車場へ。7時前に出発。既に灼熱で、先が思いやられる。後から聞いた話だが、私が出発した10分ほど後に、登山口に子熊が出現して大渋滞になったらしい。ラッキーだった。
滝汗をかきながら太郎平へ。ここまでは5年前の夏に通ったので、2度目だ。薬師岳の雄大な尾根を見ながら登る。ここまではコースタイムを大分巻けていた。太郎平から先は、初めての道。木道が多い、開けた気持ち良い道。しかし、ペースが上がらず、ごぼう抜きされる。最近は山をサボっていたので、暑さに慣れていない、体が仕上がっていない、などの理由があると思うが、荷物の影響も大きいだろう。この山行中、「テン泊だとしても大荷物だね」という趣旨の発言を6回もされた。確かに、他のテン泊の人は60Lザックだ。私は80Lザックをパンパンにしている。学生時代から使っている安価で嵩張る装備が多いので、そろそろ見直そうかな。年齢的にも、金で軽さを買ってよいだろう。ということをここ数年間ずっと考えているが、性根が貧乏性なので実行できていない (笑)
あと、日傘登山の人が多くて驚いた。登山用日傘が売ってるのは知識として把握していたが、実践している人は初めて見た。自分的には登山中に腕が塞がることに抵抗あるのだが、北アほど整備された道ならアリなのか。
予定タイムを大幅にオーバーして、黒部五郎岳へ。眺めは超最高。しかし、無風灼熱の400m登りは本当にキツかった。山頂ではいい感じにガスって、少し涼しくなる。爽快なカールを過ぎると、地獄の岩々樹林トラバース。疲れた脚には堪えた。
キャンプ場に着いたのは16時過ぎてたが、何とか平坦な場所を確保。コーラを一気飲みして、パスタとカレーメシを爆食。夕日を眺めて、20時には就寝。
■2日目:13.9km, +1350m, -1130m, 2100kcal
3時起床、4時過ぎ発。今日も晴れる。朝早くは微風が吹いており、昨日よりは歩きやすい。三俣蓮華岳への道はチングルマが満開で素敵だった。山頂からはついに槍穂高が姿を現す。やっぱ北アはこれだね。三俣山荘のテン場は小川が流れており、とても良さそうだった。いつか、川のせせらぎを聴きながらゆっくり過ごしたい。
お次は鷲羽岳への直登。そよ風のおかげで昨日の黒部五郎岳ほどはキツくない。鷲羽湖はとても美しかった。湖畔まで標高差130mもあるので、後の行程を考えて自重した。三俣山荘でテントを張って、日中は鷲羽湖畔でゆっくりと過ごしたい。
鷲羽岳から水晶岳へは、気持ち良い稜線歩き。ワリモ北分岐に荷物をデポして、アタックザックに換装。羽が生えたように軽くて、スイスイ歩ける。それでも、コースタイムは予定より大幅にオーバーしていたが…。水晶岳からは、北アの殆どの山が見えており圧巻だった。山容もカッコ良いし、気に入った。赤牛岳も気になったが、往復8kmもあるので、今の私の足では到底無理だ。
あまり遅くなると雲ノ平のテン場が埋まるので、早々に次に向かう。祖父岳への道は、めっちゃ暑くて遠い。満開のチングルマに背中を押されて登ると、雲ノ平全景が見渡せる。楽園だ。テン場は意外と空いていた。奥の方にドライで平坦かつ静かそうなスペースをゲットし、ご満悦。洗濯物を干して、のんびり過ごした。夕方からは散歩へ。スイス庭園で昼寝したら、虫に刺されまくった。夕日を見て、20時に就寝。
■3日目:16.1km, +530m, -1730m, 1600kcal
2時に起床し、ゴロゴロして3時から撤収開始。今日は正午から雨予報のためか、みんな撤収が早かった。ガス気味の中、出発。雲ノ平の木道は楽だが、木道終点から標高2200mくらいまでの下りがキツかった。滑る巨岩帯で、明らかに下り向きではない。神経を消耗した。薬師沢小屋は、とても良い立地だった。涼しくて、沢の水が澄んでいる。いつか泊まりに来て、河原でのんびりしたい。
ここから太郎平へは、大半が木道。北アは道が整備され過ぎていて、北アばかり通うと山力が低下しそうだ。7時ごろにはガスはすっかり晴れて、1日目に引き続き無風灼熱の木道歩き。3km, +400mで太郎平へ。ガスってきたし、さっさと下ろう。薬師岳は5年前に登っているので、またいつか。下りは疲労により登りと同じ時間がかかったが、雨に打たれる前に何とかゴール。登山口の自販機で買った炭酸飲料が染みた。
下山後は、銭湯と富山ブラックを食し、明るい時間帯はのんびりR8で東へ。親知不で夕陽を見て、糸魚川でイカ墨焼きそばを食べた。その後は高速を5時間運転して帰宅。最高の夏休みだった。
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