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Yamareco

記録ID: 7097779
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

黒部五郎岳-雲ノ平(折立から周回)

2024年08月02日(金) 〜 2024年08月04日(日)
情報量の目安: S
都道府県 富山県 長野県 岐阜県
 - 拍手
体力度
10
2〜3泊以上が適当
GPS
27:30
距離
48.7km
登り
3,837m
下り
3,847m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:36
休憩
1:19
合計
9:55
距離 18.7km 登り 1,908m 下り 927m
6:45
7
スタート地点
6:52
6:53
63
7:56
8:05
55
9:00
9:07
42
9:49
10:01
97
11:38
11:57
67
13:04
13:17
80
14:37
14:42
9
14:51
15:04
96
2日目
山行
7:29
休憩
1:47
合計
9:16
距離 13.9km 登り 1,359m 下り 1,142m
4:22
106
6:08
6:25
33
6:58
7:03
76
8:19
8:33
23
8:56
8:59
15
9:14
9:29
25
9:54
10:02
28
10:30
10:55
51
11:46
11:55
42
12:37
12:38
15
12:53
13:03
35
3日目
山行
7:04
休憩
1:01
合計
8:05
距離 16.1km 登り 571m 下り 1,778m
4:53
120
6:53
7:13
126
9:19
9:39
32
10:11
10:17
54
11:11
11:20
66
12:26
12:32
9
12:41
ゴール地点
1日目:18.7km, +1900m, -930m, 2750kcal
2日目:13.9km, +1350m, -1130m, 2100kcal
3日目:16.1km, +530m, -1730m, 1600kcal
天候 1日目 快晴 無風 灼熱
2日目 快晴 微風 灼熱
3日目 快晴のちガス 微風 灼熱
過去天気図(気象庁) 2024年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
・有峰林道:開門6-20時、通行料2000円。運転40分くらいで折立に着く
・折立P:金曜朝一で満車、300m奥の臨時駐車場を利用
コース状況/
危険箇所等
■ルート概要
・折立-太郎平:ゴールデンルート。斜度が緩く、道も良い
・太郎平-北ノ俣岳-中ノ俣乗越:ゴールデンルート。解放感ある道
・中ノ俣乗越-黒部五郎岳:+400mのガレ場。比較的歩きやすいが、荷物が重いとキツイ
・黒部五郎岳-黒部五郎小舎:カールは楽園。カール過ぎてからの樹林トラバースは岩が多く、一日の終盤だとキツかった
・黒部五郎小舎-三俣山荘:ゴールデンルート。三俣山荘周辺は朝露に注意
・三俣山荘-鷲羽岳:+400mのガレ場。比較的歩きやすいが急。
・鷲羽岳-水晶岳:水晶小屋からの道はスキップしたくなる。水晶岳直下はこのエリアにしては手ごわい岩場だが、慣れている人なら問題無し
・ワリモ分岐-祖父岳:地味に遠い。暑い
・祖父岳-雲ノ平:祖父岳の下りはガレ場。下ってからはほぼ木道
・雲ノ平-薬師沢小屋:エンドㇾス木道が終わってからの標高2400-2200mくらいが、樹林帯の巨岩下り。滑るので下りには向かない。今回の行程で一番歩きにくかった
・薬師沢小屋-太郎平:大部分が木道。所々で沢と交差。概ね気持ち良い道だが暑かった

■水場
・太郎平:無料。味は普通
・黒部五郎岳のカール:雪渓水。冷たくて美味しい
・黒部五郎小舎:テント泊の人は無料で使える水道。味は普通
・三俣山荘:未確認
・雲ノ平キャンプ場:超水圧でホースから溢れている。キンキンに冷えてやがる。超美味しい
・薬師沢小屋:無料。キンキンに冷えてやがる。超美味しい

■テント場
・黒部五郎小舎:コルの草原という素敵な立地。30張。2000円。特定期間は要予約 (8月第一週の金土は該当)。この日 (金曜) はほぼ満員。テン場からは笠ヶ岳が、小屋からは薬師岳が良く見える。
・雲ノ平:50張。2000円。特定期間は要予約 (8月第一週の金土は非該当)。この日 (土曜) はほぼ満員。ドライで平らなサイトは多くはないので、早く場所を確保しないと岩が多い or ウェット地面 or 木道脇になる。水が半端なく美味しい。キャンプ場からは黒部五郎岳が、少し歩くと水晶岳や薬師岳が良く見える。小屋まで15分と超遠いのがややネックだが、とても良いテン場だった。
その他周辺情報 温泉:吉峰温泉ゆ~ランド 700円 ★3.7 (可もなく不可もなし)
 立山から車で10分くらいの立地。アルカリ性単純泉。良くあるセンター系で、内湯4-5種類、サウナ、広めの露天。塩素臭はほぼ感じない。露天風呂の泉質がヌルヌルで良かった。

食事:中華そば大喜 富山ブラック大盛 1350円 ★4.0 (個人的には好き)
 富山ブラックの元祖。メニューは富山ブラック一択。びっくりするほど塩辛いが、ご飯のおかずとして食べる前提らしい。山行後の塩分枯渇状態だったので、何とかなった。醤油が効いたスープ、山盛りのチャーシューとあらびき胡椒が印象的だった。
立山町はコンビニ駐車場すら絶景ポイント
2024年08月02日 04:29撮影 by  iPhone 11, Apple
8/2 4:29
立山町はコンビニ駐車場すら絶景ポイント
有峰林道ゲート待ち
5時着で20台ほど
2024年08月02日 05:06撮影 by  iPhone 11, Apple
1
8/2 5:06
有峰林道ゲート待ち
5時着で20台ほど
白山と有峰湖を背に登る
2024年08月02日 08:38撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
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8/2 8:38
白山と有峰湖を背に登る
太郎平から北ノ又岳への快走路
2024年08月02日 10:06撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
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8/2 10:06
太郎平から北ノ又岳への快走路
北ノ俣岳のチングルマ畑
2024年08月02日 11:23撮影 by  iPhone 11, Apple
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8/2 11:23
北ノ俣岳のチングルマ畑
気持ち良い道だが黒部五郎岳への+400m登りを見て絶望
2024年08月02日 11:49撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
8/2 11:49
気持ち良い道だが黒部五郎岳への+400m登りを見て絶望
水晶岳、赤牛岳、薬師岳
2024年08月02日 12:46撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
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8/2 12:46
水晶岳、赤牛岳、薬師岳
晴れてるのに雷鳥に会えた!!
2024年08月02日 13:36撮影 by  iPhone 11, Apple
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8/2 13:36
晴れてるのに雷鳥に会えた!!
水晶岳-赤牛岳・雲ノ平と雷鳥
2024年08月02日 13:36撮影 by  iPhone 11, Apple
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水晶岳-赤牛岳・雲ノ平と雷鳥
黒部五郎岳への登り
ガレ場の中では歩きやすい部類だが、とにかく暑かった
2024年08月02日 13:37撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
8/2 13:37
黒部五郎岳への登り
ガレ場の中では歩きやすい部類だが、とにかく暑かった
歩いてきた北ノ又岳−太郎平を振り返る
2024年08月02日 14:22撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
8/2 14:22
歩いてきた北ノ又岳−太郎平を振り返る
ザックを肩にデポして山頂へ
2024年08月02日 14:38撮影 by  iPhone 11, Apple
8/2 14:38
ザックを肩にデポして山頂へ
黒部五郎岳山頂からこれから歩くカールを見下ろす
2024年08月02日 14:37撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
8/2 14:37
黒部五郎岳山頂からこれから歩くカールを見下ろす
カールにある雷岩
巨岩にパックリ亀裂が入っててスゲー
2024年08月02日 15:44撮影 by  iPhone 11, Apple
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8/2 15:44
カールにある雷岩
巨岩にパックリ亀裂が入っててスゲー
素敵な立地の小屋
2024年08月02日 16:36撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
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素敵な立地の小屋
呑むしかない
2024年08月02日 16:43撮影 by  iPhone 11, Apple
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呑むしかない
焼ける薬師岳
2024年08月02日 19:03撮影 by  iPhone 11, Apple
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焼ける薬師岳
1日の始まり
2024年08月03日 03:55撮影 by  iPhone 11, Apple
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8/3 3:55
1日の始まり
夜明けの黒部五郎岳
2024年08月03日 04:54撮影 by  iPhone 11, Apple
8/3 4:54
夜明けの黒部五郎岳
雲海と笠ヶ岳
2024年08月03日 04:55撮影 by  iPhone 11, Apple
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8/3 4:55
雲海と笠ヶ岳
三俣蓮華岳へ向かう
2024年08月03日 04:57撮影 by  iPhone 11, Apple
8/3 4:57
三俣蓮華岳へ向かう
三俣蓮華岳のチングルマ畑は見ごろだった
2024年08月03日 05:03撮影 by  iPhone 11, Apple
8/3 5:03
三俣蓮華岳のチングルマ畑は見ごろだった
黒部五郎岳と北ノ又岳を振り返る
結構歩いたな
2024年08月03日 05:48撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
8/3 5:48
黒部五郎岳と北ノ又岳を振り返る
結構歩いたな
今日歩く鷲羽岳−水晶岳−雲ノ平
2024年08月03日 05:48撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
8/3 5:48
今日歩く鷲羽岳−水晶岳−雲ノ平
三俣蓮華岳から、槍穂高と双六岳
抉れたカールが大迫力
2024年08月03日 06:05撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
8/3 6:05
三俣蓮華岳から、槍穂高と双六岳
抉れたカールが大迫力
鷲羽岳の急登はめっちゃキツそうに見える
この日は微風で昨日より快適に登れた
2024年08月03日 06:44撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
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8/3 6:44
鷲羽岳の急登はめっちゃキツそうに見える
この日は微風で昨日より快適に登れた
鷲羽湖が美しすぎて言葉を失う
湖畔まで130m下ろうか迷うが、この後の行程を考えて断念
2024年08月03日 07:53撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
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8/3 7:53
鷲羽湖が美しすぎて言葉を失う
湖畔まで130m下ろうか迷うが、この後の行程を考えて断念
ワリモ岳を経由して水晶岳へ向かう
2024年08月03日 08:19撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
8/3 8:19
ワリモ岳を経由して水晶岳へ向かう
イワギキョウと鷲羽岳
2024年08月03日 08:50撮影 by  iPhone 11, Apple
8/3 8:50
イワギキョウと鷲羽岳
野口五郎岳への稜線
数年前のGWに来たときは難儀した道
2024年08月03日 09:53撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
8/3 9:53
野口五郎岳への稜線
数年前のGWに来たときは難儀した道
水晶岳への道はスキップしたくなる
2024年08月03日 10:00撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
8/3 10:00
水晶岳への道はスキップしたくなる
水晶岳から雲ノ平
2024年08月03日 10:10撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
8/3 10:10
水晶岳から雲ノ平
水晶岳から槍穂高と鷲羽岳
2024年08月03日 10:31撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
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8/3 10:31
水晶岳から槍穂高と鷲羽岳
三種の★神器
2024年08月03日 10:41撮影 by  iPhone 11, Apple
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8/3 10:41
三種の★神器
ワリモ分岐に戻り、祖父岳を経由して雲ノ平へ
地味に遠い
2024年08月03日 08:59撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
8/3 8:59
ワリモ分岐に戻り、祖父岳を経由して雲ノ平へ
地味に遠い
祖父岳から雲ノ平へ
2024年08月03日 12:42撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
8/3 12:42
祖父岳から雲ノ平へ
チングルマと水晶岳
2024年08月03日 13:13撮影 by  iPhone 11, Apple
8/3 13:13
チングルマと水晶岳
雲ノ平から水晶岳を望む
ここは日本なのか
2024年08月03日 13:28撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
8/3 13:28
雲ノ平から水晶岳を望む
ここは日本なのか
本日のゴール、祖父岳山麓のキャンプ場へ
2024年08月03日 13:36撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
8/3 13:36
本日のゴール、祖父岳山麓のキャンプ場へ
山コーはサイコー
2024年08月03日 14:25撮影 by  iPhone 11, Apple
8/3 14:25
山コーはサイコー
一日の終わり
2024年08月03日 18:50撮影 by  iPhone 11, Apple
2
8/3 18:50
一日の終わり
染まる黒部五郎岳
2024年08月03日 18:41撮影 by  iPhone 11, Apple
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8/3 18:41
染まる黒部五郎岳
カラスが鳴くから帰りましょう
2024年08月03日 18:56撮影 by  iPhone 11, Apple
8/3 18:56
カラスが鳴くから帰りましょう
雲ノ平キャンプ場の朝は早い
4時前に半分くらい出発済み
2024年08月04日 03:40撮影 by  iPhone 11, Apple
1
8/4 3:40
雲ノ平キャンプ場の朝は早い
4時前に半分くらい出発済み
ガスを纏う薬師岳
2024年08月04日 05:11撮影 by  iPhone 11, Apple
8/4 5:11
ガスを纏う薬師岳
朝露で着飾ったチングルマの綿毛
2024年08月04日 05:19撮影 by  iPhone 11, Apple
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8/4 5:19
朝露で着飾ったチングルマの綿毛
薬師沢小屋の立地が最高
いつか泊まりたい
2024年08月04日 06:55撮影 by  iPhone 11, Apple
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8/4 6:55
薬師沢小屋の立地が最高
いつか泊まりたい
谷底の木道
何となく南アの聖平を思い出す眺め
2024年08月04日 07:57撮影 by  iPhone 11, Apple
8/4 7:57
谷底の木道
何となく南アの聖平を思い出す眺め
折立に向かって高速道路を下る
2024年08月04日 10:15撮影 by  iPhone 11, Apple
8/4 10:15
折立に向かって高速道路を下る
登山口での最高の一杯
お疲れ様でした!
2024年08月04日 12:22撮影 by  iPhone 11, Apple
8/4 12:22
登山口での最高の一杯
お疲れ様でした!

装備

備考 ■消費食材
パスタ200g, カレーメシ2, パン5, おにぎり2, グミ1袋, バタピー大袋, チョコ3, 煎餅4枚, わらび餅3, バランスパワー0.5箱

感想

滝汗と最高の眺め。

■0日目
 木-日AMまで、「今山に行かないでいつ行く?!」というレベルの晴れ。金曜は有休を取れたので、2泊3日で北アに行こう。色々迷ったが、予約と日程の関係で、折立から雲ノ平を周回するルートに決定。
 前日は実験が長引き出発が遅れた。どのみち有峰林道ゲートは6時まで空かないので、多少遅れても良い。17時半発、23時半に有磯海PAで就寝。

■1日目:18.7km, +1900m, -930m, 2750kcal
 5時に林道ゲートに着くと、20台ほど待ち。通行料3000円に上げて良いから、自動ゲート設置して24時間通行可能にしておくれ。6時にゲート開門だと、折立発は7時前になるから、この時期は暑すぎてヤバい。折立は金曜だというのに満車で、300m離れた臨時駐車場へ。7時前に出発。既に灼熱で、先が思いやられる。後から聞いた話だが、私が出発した10分ほど後に、登山口に子熊が出現して大渋滞になったらしい。ラッキーだった。
 滝汗をかきながら太郎平へ。ここまでは5年前の夏に通ったので、2度目だ。薬師岳の雄大な尾根を見ながら登る。ここまではコースタイムを大分巻けていた。太郎平から先は、初めての道。木道が多い、開けた気持ち良い道。しかし、ペースが上がらず、ごぼう抜きされる。最近は山をサボっていたので、暑さに慣れていない、体が仕上がっていない、などの理由があると思うが、荷物の影響も大きいだろう。この山行中、「テン泊だとしても大荷物だね」という趣旨の発言を6回もされた。確かに、他のテン泊の人は60Lザックだ。私は80Lザックをパンパンにしている。学生時代から使っている安価で嵩張る装備が多いので、そろそろ見直そうかな。年齢的にも、金で軽さを買ってよいだろう。ということをここ数年間ずっと考えているが、性根が貧乏性なので実行できていない (笑)
 あと、日傘登山の人が多くて驚いた。登山用日傘が売ってるのは知識として把握していたが、実践している人は初めて見た。自分的には登山中に腕が塞がることに抵抗あるのだが、北アほど整備された道ならアリなのか。
 予定タイムを大幅にオーバーして、黒部五郎岳へ。眺めは超最高。しかし、無風灼熱の400m登りは本当にキツかった。山頂ではいい感じにガスって、少し涼しくなる。爽快なカールを過ぎると、地獄の岩々樹林トラバース。疲れた脚には堪えた。
 キャンプ場に着いたのは16時過ぎてたが、何とか平坦な場所を確保。コーラを一気飲みして、パスタとカレーメシを爆食。夕日を眺めて、20時には就寝。

■2日目:13.9km, +1350m, -1130m, 2100kcal
 3時起床、4時過ぎ発。今日も晴れる。朝早くは微風が吹いており、昨日よりは歩きやすい。三俣蓮華岳への道はチングルマが満開で素敵だった。山頂からはついに槍穂高が姿を現す。やっぱ北アはこれだね。三俣山荘のテン場は小川が流れており、とても良さそうだった。いつか、川のせせらぎを聴きながらゆっくり過ごしたい。
 お次は鷲羽岳への直登。そよ風のおかげで昨日の黒部五郎岳ほどはキツくない。鷲羽湖はとても美しかった。湖畔まで標高差130mもあるので、後の行程を考えて自重した。三俣山荘でテントを張って、日中は鷲羽湖畔でゆっくりと過ごしたい。
 鷲羽岳から水晶岳へは、気持ち良い稜線歩き。ワリモ北分岐に荷物をデポして、アタックザックに換装。羽が生えたように軽くて、スイスイ歩ける。それでも、コースタイムは予定より大幅にオーバーしていたが…。水晶岳からは、北アの殆どの山が見えており圧巻だった。山容もカッコ良いし、気に入った。赤牛岳も気になったが、往復8kmもあるので、今の私の足では到底無理だ。
 あまり遅くなると雲ノ平のテン場が埋まるので、早々に次に向かう。祖父岳への道は、めっちゃ暑くて遠い。満開のチングルマに背中を押されて登ると、雲ノ平全景が見渡せる。楽園だ。テン場は意外と空いていた。奥の方にドライで平坦かつ静かそうなスペースをゲットし、ご満悦。洗濯物を干して、のんびり過ごした。夕方からは散歩へ。スイス庭園で昼寝したら、虫に刺されまくった。夕日を見て、20時に就寝。

■3日目:16.1km, +530m, -1730m, 1600kcal
 2時に起床し、ゴロゴロして3時から撤収開始。今日は正午から雨予報のためか、みんな撤収が早かった。ガス気味の中、出発。雲ノ平の木道は楽だが、木道終点から標高2200mくらいまでの下りがキツかった。滑る巨岩帯で、明らかに下り向きではない。神経を消耗した。薬師沢小屋は、とても良い立地だった。涼しくて、沢の水が澄んでいる。いつか泊まりに来て、河原でのんびりしたい。
 ここから太郎平へは、大半が木道。北アは道が整備され過ぎていて、北アばかり通うと山力が低下しそうだ。7時ごろにはガスはすっかり晴れて、1日目に引き続き無風灼熱の木道歩き。3km, +400mで太郎平へ。ガスってきたし、さっさと下ろう。薬師岳は5年前に登っているので、またいつか。下りは疲労により登りと同じ時間がかかったが、雨に打たれる前に何とかゴール。登山口の自販機で買った炭酸飲料が染みた。
 下山後は、銭湯と富山ブラックを食し、明るい時間帯はのんびりR8で東へ。親知不で夕陽を見て、糸魚川でイカ墨焼きそばを食べた。その後は高速を5時間運転して帰宅。最高の夏休みだった。

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技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [4日]
高天原と雲ノ平
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

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