大キレット(新穂高〜奥穂高小屋〜南岳小屋周回)


- GPS
- 18:49
- 距離
- 27.5km
- 登り
- 2,841m
- 下り
- 2,834m
コースタイム
- 山行
- 6:31
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 6:43
- 山行
- 10:54
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 12:05
天候 | 1日目 晴れのち曇り、一瞬昼過ぎに小雨 2日目 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | ディナー 十字路 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
8年ほど前に初めての全荷縦走でパノラマ銀座を歩いたときに見た大キレット。いつかはあの稜線を歩いてみたいと思っていた。それから他の角度で見るたびに行きたいと思いつつ、なんだか完全に「旬を逃して」行きそびれていた大キレットを通過できて、感無量だった。
【出発前】
・取り損ねた年休を9月末までに取得しなければならず、夏山シーズン最後の3連休。前々から縦走枠として考えていて、当初は劔の早月尾根を考えていたものの、どうにも行くのが面倒・・・天気予報も北側はあまり良くなく、北アルプス南部を探そうとして、大キレット行けるじゃん!と気が付いた。
・一般道なので、とりあえず地図を広げて、ちょうどいい感じにテント泊できるような場所になるように考えて、奥穂起点で北上することにした。まず、上高地からだと、駐車場〜バスがかったるい。ついでに、横尾経由だと歩くのもかったるい。というわけで、新穂高温泉のルートを第一に考え、なぜか「大キレットに行くなら奥穂からでしょ」との思い込みで、初日は奥穂泊まり、翌日に南岳小屋経由で槍平に降りることとした。泊まらなくても降りれる可能性は高そうだったけど、すれ違い等で時間がかかってしまう危険を考慮して、「帰れそうなら2日で帰る」というくらいの気持ちで計画した。
・よかったはずの天気予報は直前に急に変わる。木曜日朝はかなり気力がなくなるような天気。17時の天気予報を見てもまだ迷い、19時に予報を見て、やっと「とりあえず現地までは行く」ことを決意。結局、2時に起きてscwが奇跡の好転を見せたのを確認して、希望をもって現地に移動開始した(が、日帰り転向も考えて、日帰り用リュックも持参・・・使わないで済んでよかった)
【1日目】
・2時起床で移動するも、途中でどうしても眠くて寝てしまったりで、駐車場到着は6時半ほど。完全にナメてたが、下の駐車場は空いてない・・・仕方なく、鍋平の駐車場。帰りが思いやられる。。
・この時期の金曜日だというのに、結構な数の登山者がいる。まだ冷え込んでない時期なので、慣れてる人にとっては都合が良い季節ではあるよなぁ。
・山スキーで飛騨沢は2回来たことがあるが、夏は初めて。奥穂への登山道は通常は下りに使うものらしく、「キツイよ?登りに使うなんて珍しいね」と3回ほど声をかけられた。が、個人的には横尾を歩くほうが面倒だけど。。個人的には、キツい感じは全然なかった(個人的感想)。
・今回歩いたルートの中で、奥穂までの登りが一番ルートが分かりにくかった。ガレ場のマーカーが乏しいので、注意。
・午後からは雨が降ってもおかしくないとの予報だったが、一瞬パラついただけで済んだ。雲のおかげで、ブロッケンも見れた。
・隣に張った人は、上高地から一気に奥穂高山荘まで1日で登ったらしい。そうか、その手があったか。朝イチに到着できれば、全然できそう。
・テン場、意外と広い。全部が埋まることは滅多にないようなので、今後も便利に使えそう(真夏は混むのかな・・・)
・寒さを警戒してダウンパンツ、ダウンベストも持ち込んだが、結局薄手フリースで済んでしまった。この日は暖かかったからかもしれない。寝袋は#3でちょうどよし。
【2日目】
・4時起床でscwで最終的に天気を確認、大キレットに入ることを決定。
・前述の隣の人から聞いてたとおり、涸沢岳から北穂高岳への下りの部分が一番難しいかもしれない。一瞬足元が見えない場所があって、難儀した。ロープがないクライムダウンは怖いねぇ・・・ってか、アルパインなら確実に懸垂するし。。
・大キレット、もっとキレッキレなのかと思ったら、ほとんどの場所が「普通に歩ける箇所」で拍子抜けした。遠景からの印象とはずいぶん違う。こういう場所にありがちなのは、「自分が落ちるより、他人からの落石がコワイ」。今回も目の前から登ってすれ違った二人組が思い切り大きな落石を起こしたので危ないなぁと思ったら、私が下り始めたのを見計らったかのように落石を起こしてきた!!思わず叫んで睨んだらヘラヘラしてたので、「落石が何を意味してるのか分かってるんか!!」とイラっときた。(声の調子が悪いので、何も言わなかったけど)
・というわけで、大キレットはあっさり通過。大キレット通過が目標になるような登山愛好家としての「旬」は逃してしまったわけだけど、「じゃ、行ってみようか」でテンパク装備でサクッと行けるようになったことが感慨深くもある。
・槍平小屋は、見えてからが遠い。到着した時点で13時半ほどだったが、明るいうちには下山できそうだったので、その日のうちに帰ることに。翌日を有効活用したかったのが理由の半分、十字路でナポリミックス食べたかったのが残り半分。結局下山は明るいうちにできたものの、登山センターから鍋平までの残業がヘッデン要らないギリギリの状況。真夏だったら、もっと早くから歩き始められるし、こんなに遅くはならないんだけどねぇ。。
・本当は大キレットは槍ヶ岳〜北穂高岳を抜けるものらしいが、槍ヶ岳山荘〜南岳小屋までの微妙な区間が未踏になってしまった。とはいえ、西鎌尾根も行ってないし、未踏のルートは楽しいというのは改めて実感したし、また再訪することにしよう。
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