北穂高岳 滑落事故多発！例年と違って雪が堅い

2013年05月02日(木) 〜 2013年05月05日(日)

• GPS: 80:00
• 距離: 34.5km
• 登り: 1,734m
• 下り: 1,728m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:50
• 休憩: 0:50
• 合計: 7:40

6:20 上高地バスターミナル
6:30 6:35 河童橋
7:25 7:30 明神館
8:30 8:35 徳澤園
8:54 8:54 新村橋(パノラマ分岐)
9:40 9:55 横尾 (横尾山荘)
11:20 11:40 本谷橋
14:00 涸沢ヒュッテ

2日目

• 山行: 4:45
• 休憩: 0:05
• 合計: 4:50

7:40 涸沢ヒュッテ
7:55 8:00 涸沢小屋
12:05 12:05 北穂高岳(北峰)
12:30 北穂高小屋

3日目

• 山行: 7:02
• 休憩: 0:18
• 合計: 7:20

7:50 北穂高小屋
7:52 8:00 北穂高岳(北峰)
10:40 10:40 涸沢小屋
13:40 13:50 横尾 (横尾山荘)
15:10 徳沢ロッヂ

4日目

• 山行: 2:30
• 休憩: 0:30
• 合計: 3:00

8:10 徳沢ロッヂ
9:10 9:15 明神橋
9:25 9:40 明神池
9:50 9:50 明神館
10:50 11:00 河童橋
11:10 上高地バスターミナル

天候

基本的に晴れ
5月4日の午後のみ曇り時々雪？？

アクセス

利用交通機関：

電車 バス タクシー

往路：夜行高速バスで上高地へ。3列シートだったので快適。
復路：タクシー＆電車を乗り継いで大阪へ。

コース状況／危険箇所等

今回は例年に比べて気温が低く、北穂沢の上部はアイゼンの跡が残らないくらい雪が硬かった。例年は雪が緩んでくると歩きにくくなるが、今回はちょっとでも雪が緩むまで待ってからでないと歩きだせなかった。早い時間から歩いている人の中には滑落者やその巻き添えになった人がいて、ヘリが何度も出動。下山時には、涸沢にかなり近づくまでシリセードできなかった。

その他周辺情報

坂巻温泉に行った。ただし、食事はできない。

写真

5/2 6:21

大阪から夜行バスで到着後、上高地インフォメーションセンターで装備を整えたのち出発。写真は郵便局。

5/2 6:32

河童橋からの焼岳。

5/2 6:31

焼岳ズームアップ。

5/2 6:32

河童橋からの岳沢〜奥穂方面

5/2 7:25

明神からの明神岳

5/2 7:44

白沢出合からの明神岳

5/2 8:23

徳沢の手前からの明神岳

5/2 8:37

徳沢園

5/2 8:54

新村橋

5/2 9:40

横尾大橋

5/2 10:22

屏風がカッコいい。

5/2 12:05

横尾谷に入ります。

5/2 12:06

登ってきた方を振り返って見た。

5/2 12:06

前方はこんな感じ。

5/2 13:30

ずいぶん登ってきた。涸沢ヒュッテの旗らしきものがようやく見えた。

5/2 14:02

涸沢ヒュッテ到着。

5/2 15:03

今年はテラスにこんなに雪が。。。実はこの右横は雪壁。この時期に何度も来てるがこんなに雪が多いのは初めて。

5/2 17:08

夕食。下界よりもいいもん食べてます。

5/3 4:54

涸沢槍のモルゲンロート

5/3 4:54

北穂も焼けてます。

5/3 4:55

も一度涸沢槍。

5/3 4:56

東大天井方面

5/3 7:40

涸沢ヒュッテから北穂高に向かって出発します。雪が堅そうなので、ゆっくりの出発。

5/3 7:46

テント村を通って、奥穂へのトレースが。

5/3 7:56

涸沢ヒュッテ付近のテント村。

5/3 7:57

前穂北尾根がかっこよく見える。といっているのはここまで。登りがきつくなり、しばらくは写真を撮る余裕なし。

5/3 11:56

やっと松濤岩のコルまで登ってきた。笠ヶ岳が見える。

5/3 12:06

北穂高岳頂上到着！

5/3 12:10

とりあえず頂上で記念写真。

5/3 12:10

前穂がカッコいい。

5/3 12:10

屏風の頭と蝶ヶ岳の稜線。

5/3 12:15

奥穂と前穂。

5/3 13:02

槍ヶ岳は目立ちます。

5/3 13:04

キレットから槍ヶ岳。

5/3 15:04

前穂北尾根はいつ見てもかっこいい。

5/3 15:05

涸沢テント村を見下ろす。

5/3 16:47

常念岳。結構尖ってる。

5/3 17:38

北穂高山荘での夕食。ここでも乾杯です。

5/3 18:22

皆さん立派なカメラを担いで登ってきてました。

5/3 18:23

ガスって来たのでピークや稜線は撮れなかったけど、光がきれい。

5/4 4:49

ご来光！

5/4 4:50

時間やカメラで色が変わる。

5/4 4:51

ご来光をちょっとだけアップ。

5/4 4:51

小屋の裏の雪も焼けてます。

5/4 4:54

常念岳からのご来光。

5/4 5:10

朝焼けに浮かぶ前穂北尾根がきれい。

5/4 5:33

朝食です。

5/4 7:34

いつ見ても北尾根はかっこいいなぁ。

5/4 7:34

南アルプスが見えます。左の方に富士山。

5/4 7:38

屏風の頭と北穂東稜（手前）。

5/4 7:33

この時間に北穂東稜を登ってきたパーティが。よほど早くから登ってきたんだね。

5/4 7:38

常念岳がカッコいい。

5/4 7:52

今日のいいお天気、奥穂と前穂と吊尾根がくっきり見えてうれしい。

5/4 7:53

吊尾根ズームアップ。

5/4 7:54

北穂高岳頂上。ここから下りです。

5/4 10:41

雪がとっても硬くて、滑落者続出。ヘリが来ているんでちょっと足止め食らいました。

5/4 10:41

要救をピックアップして飛び立つ。

5/4 10:42

何度もヘリが往復してた。

5/4 13:44

無事に横尾まで降りてきた。

5/4 17:30

今日は、徳沢ロッヂ泊。夕食です。

5/4 17:33

ワインで乾杯。

5/5 8:09

お世話になった徳沢ロッヂ。

5/5 8:13

今日もいいお天気。化粧柳の芽がネコヤナギみたいでかわいい。

5/5 8:15

梓川の上流方面

5/5 8:33

お猿さんが毛づくろい。

5/5 9:16

奥穂高神社の鳥居と明神岳。

5/5 9:28

明神一ノ池。

5/5 9:29

水鳥が潜ってる。

5/5 9:32

明神池はきれい。

5/5 9:36

観光客が多いけど、この辺は結構静寂。

5/5 9:38

水芭蕉があった！

5/5 9:37

ちょっとだけズームアップ

5/5 10:52

お決まりの河童橋からの奥穂方面

5/5 10:58

一眼レフで撮ってみました。

5/5 10:58

お決まりの河童橋から焼岳

5/5 10:58

五千尺ホテルの鯉のぼり

5/5 12:59

坂巻温泉でお風呂に入りました。

撮影機器：

PENTAX K-30 ペンタックス

Optio WG-2 GPS ペンタックス

感想

hamahako

ハイキングの会で知り合ったプチクライミングもするYさんが、春の北アルプスに行きたいというので、北穂に行くことにした。北穂に行くにあたり、病み上がりのK先輩も行きたいということなので、K先輩には前日に横尾まで入ってもらい、我々は夜行で上高地に入って、横尾でK先輩と落ち合った。

5/2
今年は、例年になく4月になっても雪が多く、大阪を出発する日には、横尾から先は立ち入り禁止となっていた。天候が好転するという予報を信じて上高地入りした。お天気は良く気持ちがいい。横尾でK先輩と合流し、涸沢へ向かう。
本谷橋はすっかり雪の下。この先傾斜が出てくるのでアイゼンを装着。いつもの年ならこの時間だと雪が腐って歩きにくいのに、今年はアイゼンがよく効く。夜行バスは快適だったけど、やっぱり夜行はしんどい。涸沢までが長いなぁ。だんだんと曇ってきたが、照り返しがない分ましだ。それにしてもヘリが何度も飛んでる。滑落でもあったのかな。
やっと涸沢ヒュッテに到着した。一休みして売店のあるテラスに出ると、周りは雪壁！何回も来ているが、こんなことは初めて。北穂沢からの雪崩でテラスの売店が吹き飛ばされた直後にも来たが、こんなことはなかったよ。今年は雪が多いのを実感。

5/3
翌朝はいいお天気。登山日和だ。今日は北穂高小屋まで登るだけなので、ゆっくり出発した。というか、いつもの年なら、雪が腐らないうちに早めに登り始めるのだが、今年は涸沢まででさえ雪がしっかりしていたので、逆に雪がちょっとやわらかくなるのを待ってから出発することにした。

これまで北穂に登るときはピストンだったので、軽い荷物でひょいひょい登れた。が、今回は宿泊の荷物や一眼レフカメラを持っているので、登りがしんどい。今年は雪が堅く、北穂沢の上部に行くと、アイゼンが刺さるが、爪の跡だけしか残らず階段状にならない。休憩もままならず、一歩一歩確実に登っていくしかない。Yさんとともにようやく松濤岩のコルまで登った。滝谷側をのぞき込むとやはり風が吹いている。K先輩はちょっと遅れているが、お先に北穂高岳頂上へ。天気が良く360度の絶景。K先輩が登ってくるまでしばし頂上で景色を楽しんだ。一眼レフのカメラを担ぎあげた甲斐があった！
頂上直下の北穂高小屋にてとりあえず乾杯。ときどき外に出て景色を楽しんだ。ただし、夕陽はちと残念だった。

5/4
翌朝もいいお天気。常念岳付近からのご来光がきれい。今日も、雪がちょっとやわらかくなるのを待って下山することにする。そうでないと、北穂沢の上部でちょっとでも油断すると滑落の危険性があるからね。それに、今日は徳沢まで行くだけだ。

頂上で再度景色を眺めた後、8時になってから下山を始めた。すでに涸沢から登ってきた人もいる。とにかく、一歩一歩丁寧に足を置いて下る。時間がかかるが、これも安全のため。ようやく傾斜もちょっとだけ緩やかになってきた。今日もヘリが飛んでいるなと思ったら、前方に下山中の人たちがたまっている。滑落者をヘリでピックアップするため、ここで待機せよとのこと。ちょっとだけ足止めを食らった。滑落者は数人いるらしい。どうも巻き添えを食った人もいたみたい。
足止めが解除になり、慎重に下る。いつもならこの辺からシリセードできるのだが、今年は滑落になってしまうくらい雪が堅い。涸沢のほんの近くに来るまでシリセードできなかった。涸沢小屋からテント場を見ると、まだヘリによるピックアップ作業が続いていた。

涸沢から下り始めると、徐々にお天気が曇り気味になってきた。横尾あたりでは雪がちらちら。いいタイミングで登ってきたもんだ。北穂沢の下りで足に力が入っていたためかなり足に疲労がたまっており、横尾から徳沢までがとても長く感じられた。徳沢ロッヂにて乾杯。北アルプス初めてのYさんと、病み上がり後初めての本格的登山のK先輩を、無事に登頂して下山できたということで、気が抜けてしまったのか、夕食後においしいお酒を飲み過ぎて部分的に記憶喪失です。

5/5
今日もいいお天気。今日は大阪に帰るだけ。のんびりと上高地へ歩くのだが、あまりにもお天気がいいので、超久しぶりに明神池に寄ってみたくなった。池に入るのに拝観料300円かかるので、私だけが池へ。奥へ行くと静寂で、いつ来てもいい感じ。

昨晩も徳沢ロッヂでお風呂に入ったが、やはり温泉に入りたい！上高地で預け荷物を回収した後、タクシーで坂巻温泉に向かった。いいお湯だ。けど、ここで食事ができない。再度タクシーで松本に向かい、駅ビル内で食事をして、帰路についた。

お天気に恵まれて、良い山行ができました。Yさんはこれで春山にはまって、毎年一緒に出掛けるようになった。