洋上のアルプス 屋久島縦走 湯泊歩道を歩く 永田,宮之浦,黒味,烏帽子,七五岳(白谷雲水峡~湯泊)


- GPS
- 32:23
- 距離
- 45.9km
- 登り
- 3,572m
- 下り
- 4,192m
コースタイム
- 山行
- 9:05
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 10:09
- 山行
- 10:21
- 休憩
- 2:45
- 合計
- 13:06
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
---|---|
アクセス |
0日目(移動日,フェリー泊) 4/26 神戸空港8:35-(SKY131便たす得,11400円)-9:45鹿児島空港10:30-(リムジンバス1500円)-11:08鹿児島中央駅15:48-(バス500円)-16:34谷山港18:00-(フェリーはいびすかす3900円)-21:40種子島05:00-宮之浦港7:00 ※鹿児島中央駅,東16乗り場,鹿児島交通5番線 鹿児島交通 TEL099-247-2341 1日目(鹿之沢小屋泊) 4/27 2日目(鹿之沢小屋泊) 4/28 ※雨のため小屋に停滞 3日目(ミノの小屋跡、テン泊) 4/29 4日目(オーシャンビューキャンプ場泊) 4/30 5日目(移動日) 5/1 オーシャンビューキャンプ場7:00-(約30分)-宮之浦08:10-(フェリーはいびすかす 3900円)-14:40谷山港15:16-(バス500円)-16:02鹿児島中央駅18:45-(リムジンバス1500円)-19:25鹿児島空港20:05-(SKY138便たす得,7200円)-21:15神戸空港 |
コース状況/ 危険箇所等 |
主稜線の縦走路(新高塚小屋~淀川小屋): 全域、よく整備された登山道です。 湯泊歩道(花之江河~湯泊): 一旦、主稜線の縦走路から外れると踏み跡薄い登山道に入る。歩く人が少なく廃道化が進む。特にデー太郎岩屋からミノの小屋跡までは要注意。長い沢筋のトラバース区間に大倒木地帯も加わって、デカザックを背負いながらだとなかなか思うように進まない。日没までにこの区間を抜けられる様、時間に余裕を持って臨むのが吉。この区間、水はどこででも取れる。ミノの小屋跡でテン泊する場合は、沢筋を離れる直前で補給すると良い。 湯泊歩道の最後は、湯泊林道よりも旧湯泊歩道を進むのがお勧め。歩く人のそれなりにいて、崩れた箇所にはしっかり迂回路があり歩き易かった。 七五岳を登りたくて、今回このコースを歩いたが、七五岳狙いなら湯泊からピストンする方が悪路区間を回避できるので良いと思います。 ※途中ログが切れている所は、ロストしてiPhone片手に進んだ際に誤操作してログが取れていない区間 |
その他周辺情報 | 日程:4/26(土),27,28,29,30,5/1(木) 5泊6日 登山届け: 白谷雲水峡の受付にて提出。 避難小屋: 白谷小屋 (40人) 高塚小屋 (20人) 新高塚小屋(40人) 鹿之沢小屋(20人) 淀川小屋 (40人) 石塚小屋 (14人) ※各小屋に、水場、トイレ有り。食料は持参のこと。 ※ネズミに噛じられないように、食料は吊るすこと。 下山後の温泉: 平内海中温泉 ・海中から湧き出ている温泉 ・1日2回、干潮の前後約2時間のみ入浴可能 ・西開墾バス停より徒歩10分 ※干潮時刻 4/30 14:40(13:40-15:40) ・エクセルサウナタイセイ ・入浴1000円 ・鹿児島中央バスターミナルまで徒歩5分、300m ・お風呂:PM3:00(OPEN)~ AM11:00(CLOSE) ・レストランPM6:00 ~ PM12:00 (LO PM11:30) 下山後の夕食: 潮騒 首折れサバ刺し身定食1800円(17:30~22:00) ※GWはお昼のみの営業で、今回は食べられず。残念。 ※バス停「登上」すぐ 燃料アルコール: ・ドラッグストア マツモトキヨシ Li-Ka店 電話:0992637878 携帯トイレ: 念の為、持参しました。(今回は避難小屋のトイレを利用させて頂きました) |
写真
感想
さぁ、お待ちかねの屋久島へGo!
今回は、湯泊歩道を歩き、烏帽子岳・七五岳を目指します。
◆0日目 移動(神戸⇒鹿児島⇒屋久島) 船中泊
飛行機で鹿児島空港へ、バスで鹿児島中央へ移動。燃料アルコールや食料調達など準備を済ませて谷山港へ移動してフェリーハイビスカスに乗り込む。今年のGWは飛び石連休を挟むためか、意外とフェリーは空いていた。明日も天気は良さそうだが、明後日が崩れる予報。雨の対処法に頭を悩ませる。(もし時間的に間に合えば、2日分の行程を一気に歩くことに決める)
◆1日目 白谷雲水峡~縄文杉~永田岳(鹿之沢小屋、小屋泊)
朝一のバスで白谷雲水峡に移動して、準備を整え歩き始める。白谷雲水峡は一部通れないコースがあり、旧登山道での迂回路ができていた。重い荷物を背負ってまずは辻峠を目指す。この日の太鼓岩は見晴らし抜群。奥岳が全部丸見えだった。こりゃすごい。雨の多い屋久島にあって珍しいことだと思う。太忠岳の天柱石まで見えていた。石塚山の山頂へもいつか行ってみたいと思った。(昨年目指すも、雨に阻まれ辿り着けず)
さらに歩いて、トロッコ軌道から大株歩道へ。ウィルソン株前でランチ休憩。ここまではまずまずのペース。タイムリミット4時までに新高塚小屋まで辿り着ければ、さらに先へと進もう。新高塚小屋には3時過ぎに到着。水を補給して更に先へと進む。ヘトヘトになって焼野三叉路へ到着。あ~、疲れたぞー。靴を脱いで足をクールダウン。永田岳までもうひと頑張りだ。永田岳から夕陽を見れるかと少し期待していたが、すでに雲が出てきて夕陽は拝むことができず。お楽しみは、また今度ですね。日没ギリギリに滑り込みセーフで小屋に到着。この日の小屋は7名で盛況。内外国人の方が1名でした。小屋前で夕食を済ませ、シュラフの中に潜り込んで就寝。泥の様に眠る。
◆2日目 (雨のため停滞)(鹿之沢小屋、小屋泊)
この日は一日雨のため小屋に停滞。前日泊まっていた人たちは、それぞれの判断で小屋を出発。予報では11時頃に低気圧のピークが通過。予報通りの展開となった。小屋には電波が届かず、登山口での情報入手が最後となる。この天気だといつ移動するのか、出発時刻の判断の難しい日だった。
小屋で停滞したのは私を含めて2名。もう一人の方は、なんと百名山まであと1座で、今回の宮之浦岳で全山登頂とのこと。昨日は永田歩道をここまで登ってきたというなかなかに健脚の方でした。話を聞けば、さらに湯泊歩道を下りて、シートゥサミットをやると言うのだから驚きだ。前日は永田バス停でステーションビバークとのこと。やるなぁ。主稜線から外れたちょっとマイナーな鹿之沢小屋に集う人は気合の入った人ばかりで面白い。
夕方、雨の中お二人が小屋に到着。この日は稜線上は雨で視界が無く、強風も吹き荒れて大変だったとのこと。無事到着されてなによりです。濡れた装備を全て小屋で乾かして一息ついていた。昨日は新高塚小屋でテント泊とのこと。こんな日は小屋のありがたみが判ります。
夕食では、到着されたお二人よりワインを振る舞って頂き百名山登頂の前祝いを挙げた。翌日の天気の回復を願って就寝。
◆3日目 永田岳~宮之浦岳~黒味岳(ミノの小屋跡、テン泊)
朝起きて準備を整え、5時に小屋を出る。福岡から来られた二人組は一足先に出発された。私は百名山の百座目登頂にご一緒させて頂くことにした。(この日、先に出たお二人とも宮之浦岳で再会することに)
この日は前日から、うってかわって快晴。気持ちよく歩き始める。永田岳山頂からは目指す宮之浦岳が綺麗に見えた。焼野三叉路で小休止後、いよいよウィニングロードを登っていく。宮之浦岳は百名山の最後にふさわしい素晴らしい山でした。
山頂で記念撮影してお祝いする。おめでとうございます。一度チャレンジして届かず、二度目の挑戦でようやく踏んだ山頂は、さぞかし記憶に残ることでしょう。またいつかどこかのお山でお会いできることを願って、山頂で彼の後ろ姿を見送った。
途中、黒味岳にも寄り道。こんな日に山頂にいれることは登山者にとって幸せです。快晴の眺めを思う存分楽しんだ。
花之江河より湯泊歩道に入る。入口でランチ休憩を楽しんでいた若い外国人の女性は「私は烏帽子岳が好き」だって。その方は、屋久島の尾之間集落に住んでいるガイドの方でした。いろんな人がいるものだなぁ、と感心する。(黒味山頂では屋久島が好きで、東京から屋久島に移住した方にもお会いした)私の本命はイワイワの尖峰、七五岳だが、烏帽子岳にも興味を持った。すこし時間も遅くなったので、高盤岳のトーフ岩はパスして先へと進む。
だんだん踏み跡が薄くなり、倒木もちらほらでてくる。なかなかに手強い。なんどかロストするもスマホ片手に登山道に復帰を何度か繰り替えす。こんな状況だとAppleWatchが本気でほしいと思った。(スマホを落とすと大変なことになる)。
長い悪路をようやく抜けたときにはもう夕方。今日もよく歩いた。ミノの小屋跡に到着してホッとした。テントを建てて山への取り付きを確認後、夕食を取って就寝。
◆4日目 烏帽子岳~七五岳~湯泊(オーシャンビューキャンプ、テン泊)
朝起きて、朝食後、まずは烏帽子岳を目指す。周囲はすぐに明るくなりヘッデンを仕舞う。最後の山頂への道はよくわからず、強引に登って山頂に出た。ここは展望よく見晴らし抜群。烏帽子岩もかっこよい。七五岳もよく見える。ガイドさんのお気に入りの場所である訳も理解できた。しばらく気持ち良い山頂を味わった。
一旦テントに戻った後、いよいよ七五岳に取り付く。険しい道を進み、小ピークをいくつも乗り越えて進む。アプローチは結構長い。最後にそびえ立つ七五岳に取り付く。先人の張った太いロープにも助けられて無事山頂へ。360度の大絶景が待っていた。こんな日に登れることは幸せですね。時間の許す限りそこにとどまり、テントに戻る。
テントを撤収し、さあ下山。目指すは平内海中温泉にドボンだ!人参ぶら下げれば足は早くなる。と、そこでまさかのスライドする方に遭遇。しかもソロの女性であった。聞けば、今日は湯泊歩道を抜けて石塚小屋まで行くとのこと。スッゲー。お互いに登山道の状況を交換した。旧湯泊歩道は一部崩れている箇所もあるが、問題無く歩けると聞いて安心した。
旧湯泊歩道を突破、ゲートからは舗装路となり、登山靴からツッカケに換装。足早に進む。気持ちはもう温泉だ。
外周道路のバス停にザックをデポしたら、タオルと身一つでいざ温泉へ突撃。干潮前後2時間しか入れない貴重な温泉にドボン。縦走の汗を流した。ロケーションも抜群。うん、ここは最高ですね。入浴しているのは、ほぼハイカーさんでした。
汗も流してすっかりキレイになって、バス停にもどり宮之浦へのバスに乗り込む。宮之浦では最後の夜をオーシャンビューキャンプ場で過ごした。波の音を聞きながら、就寝。
◆5日目 移動(屋久島⇒鹿児島⇒神戸)
朝起きて、ご飯を食べた後、宮之浦港まで歩く。毎度のフェリー「ハイビスカス」に乗り込み、長い神戸への帰途に就いた。
今回は天候にも恵まれ、予定していた縦走を終えることができました。良き出会いにも恵まれ満足です。GWで縦走するには屋久島はいい場所ですね。またいつか再訪できることを楽しみにしています。
今日も良い山でした。
(荷重:16kg、1日の消費量 水2L、アルファ米 6/10食)
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