八ヶ岳赤岳 梅雨半ばの晴天の日に涼しい高山の稜線歩きと赤く染まる赤岳と百名山の大展望

2025年06月18日(水) 〜 2025年06月19日(木)

• GPS: 12:40
• 距離: 22.6km
• 登り: 1,888m
• 下り: 1,759m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:33
• 休憩: 1:43
• 合計: 7:16

距離 12.9km 登り 1,525m 下り 288m

5:02 美濃戸口
5:41 5:48 やまのこ村
5:53 5:54 赤岳山荘
5:58 美濃戸
6:32 堰堤広場
7:18 7:44 赤岳鉱泉
7:48 大同心沢（大同心ルンゼ）分岐
7:52 7:53 ジョウゴ沢
8:57 9:21 赤岩の頭
9:40 9:54 硫黄岳
10:10 10:26 硫黄岳山荘
10:51 台座ノ頭
11:12 11:21 横岳
11:26 11:27 横岳（無名峰）
11:34 11:37 三叉峰
11:44 11:45 石尊峰
11:49 11:52 鉾岳
11:59 12:00 日ノ岳
12:09 12:10 二十三夜峰
12:17 12:18 地蔵の頭
12:22 赤岳天望荘
12:24 宿泊地

2日目

• 山行: 5:32
• 休憩: 0:26
• 合計: 5:58

距離 9.7km 登り 362m 下り 1,471m

5:58 宿泊地
6:39 6:42 赤岳頂上山荘
7:00 7:02 赤岳
7:06 7:11 竜頭峰分岐
7:17 7:24 キレット分岐
7:26 7:27 文三郎尾根分岐
7:47 7:48 中岳
8:01 8:02 中岳のコル
8:18 阿弥陀岳
9:02 9:06 中岳のコル
9:15 9:19 阿弥陀岳北稜
9:20 9:21 中岳のコル登山道水場
9:31 赤岳・阿弥陀岳分岐
9:46 行者小屋
10:24 中ノ行者小屋跡
11:20 美濃戸山荘
11:24 11:25 やまのこ村
11:59 八ヶ岳山荘
12:00 ゴール地点

天候

晴れ基調で時々快晴。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

八ヶ岳山荘駐車場
中央道諏訪南インターから車で15分の上記駐車場に前夜21時着。車中泊して5時に出発しました。山小屋の人が朝7時頃に見回り、料金収受がまだの車の運転席側に利用開始日と車のナンバーが書かれたカードを挟むようです。一日料金800円の領収で500円のコーヒーがいただける券をもらえる。２日間車を停めたので、もう一杯飲むチャンスがあります。

ここは美濃戸口。この先の美濃戸まで、道の両側が轍で掘れて真ん中が高くなり石が埋まっているダートの悪路が有り、最低地上高が高いSUV系の車でないと下を擦る可能性があります。
エンジンオイルや冷却水のホースにダメージを与える恐れもあり、友人がバンパーを破損したと聞いたので、私は大人しく美濃戸口のこの駐車場に車を停めて往復ともに歩きました。
日帰りには歩行距離が長くなるため不利ですが、昼に下山した頃には反対側を歩いて登る人が結構いました。当日夜までに赤岳鉱泉や行者小屋まで行って、小屋やサイト場に泊まるのでしょうね。

コース状況／危険箇所等

美濃戸までは林道歩き。美濃戸で北沢と南沢の分岐があり、赤岳鉱泉経由で硫黄岳方向に進む。緩やかで登り易い登山道。2500～2600メートル辺りの森林限界を越えると直ぐに稜線に出る。

硫黄岳を経て横岳にさしかかると、鎖場、ハシゴ、急坂など注意箇所多数。
赤岳への登りも急坂でザレていて転滑落と落石に注意。赤岳から竜頭峰を経てキレット分岐までは急坂の下りで要注意箇所。
阿弥陀岳への登り下りも浮石の多い急坂で転滑落や落石に要注意。
中岳のコルから行者小屋へ降りるトラバースルートの最初に非常に落石の多い急坂のロープを張った場所が有り、前後の歩行者への巻き込みに要注意。なお、中岳のコルから下りる沢筋のバリエーションルートには残雪がありますが、一般的に使用される行者小屋までの道には残雪は無く、全ルートを通して雪は全くありませんので、ご心配なく。

横岳～赤岳の登り降りは、ヘルメットで頭を保護することが望ましいと思います。転滑落時と落石時の頭部への損傷防止に、高い効果を期待できます。

その他周辺情報

もみの湯
低張性アルカリ性温泉で黒い湯。大人650円と格安。八ヶ岳を登った後はここが一番。露天風呂も大きい。

赤岳天望荘
赤岳と横岳の間にある稜線上の山小屋。2人～3人用の個室が35室もあり、少し割高になりますが1人での利用も可能。もちろんお得な大部屋もあります。ネット予約ができます。
食事が品数豊富で美味しい。水場は無いので水はペットボトルを買うことになるが、宿泊者はコーヒー、お茶、お湯が飲み放題。トイレも簡易水洗、電源の無い時間帯はポリタンクの天水を使います。
暖かく快適に過ごせます。開設期間が長く固定ファンもいるようで、大晦日の年越しもあるそうです。個室の場合は早くからチェックインして部屋に入れます。
稜線上にあるため、モルゲンロート、アーベントロートに巡り合う確率を山小屋泊で高めることができるのが最大の魅力です。赤岳山頂での早朝の大展望を得る可能性も高めます。

写真

6/19 11:59

八ヶ岳山荘。美濃戸口にあり、大きな駐車場があります。前夜21時に到着して3～4割でしたが、朝5時に出発する頃には8～9割方埋まっていました。山中で泊まっている方々もいるようです。一日800円で朝7時よりも早く到着した方は、昼間受付で支払います。500円のコーヒー券をもらえます。実質300円？

6/18 5:02

左が美濃戸へ向かうダート道

6/19 11:58

公道ではなく道の整備が不十分であり、自己責任で進入してくださいと掲示されています。

6/18 5:33

轍で両側が凹んで真ん中が盛り上がっています。特に、大きな石がある箇所では車の下を擦る可能性があります。最低地上高が高い車でないと、バンパーや下回りのエンジンオイルや冷却水のホースを破損するおそれがあります。

6/18 5:39

やまのこ村。駐車場があります。一番手前の駐車場ですので、人気があるのでは。

6/18 5:41

やまのこ村の駐車場の様子。一日1000円。平日でも天気の良い日は6時過ぎにはほぼ満車か。この先を少し上ると赤岳山荘の駐車場もあります。

6/18 5:42

赤岳山荘。トイレと水場、駐車場があります。

6/18 5:54

赤岳山荘の駐車場。一日1000円。山中に泊まる人もいるので、6時の時点でかなり停まり始めていますが、翌日昼には余裕がありましたのでこの日はたぶん満車にはならなかったのではないかと思います。

6/18 5:58

美濃戸山荘。水場とトイレがあります。確認できませんでしたが、駐車場もあるようです。宿泊者限定かと。近くに、北沢、南沢の分岐があります。

6/18 5:59

左は北沢方向で赤岳鉱泉、右は南沢方向で行者小屋へ向かいます。赤岳への最短ルートは南沢経由で、人出も多い。

6/18 6:13

北沢方向の登山道

6/18 6:34

白い可憐なシロバナノヘビイチゴ

6/18 7:06

黄色い可憐なキバナノコマノツメ

6/18 7:19

赤岳鉱泉と奥は赤岳。温泉がある山小屋は魅力的ですね。サイト場もあります。昔、ここにテントを張って硫黄岳、横岳、赤岳、権現岳に登ったことがあります。

6/18 7:44

赤岳鉱泉正面。水場は左側にある水洗トイレ内にあります。正面前が硫黄岳方面への分岐になっています。GPS通りに歩いたら、少し迷いました。

6/18 8:08

イワカガミ。各所でたくさん見られました。

6/18 8:40

綺麗なコミヤマカタバミ。花びらに模様があります。

6/18 8:43

白く透き通るお花。花びらに模様がありませんが、これもコミヤマカタバミでは。

6/18 8:45

山桜？標高2570メートル付近。

6/18 9:01

稜線に上がって赤岩ノ頭からハイマツ越しに横岳、赤岳、阿弥陀岳の南八ヶ岳を望む。

6/18 9:01

赤岩ノ頭から望む右から南アルプス、阿弥陀岳、中岳、赤岳。中岳の下の広場に見える空間が行者小屋。さらに手前の沢筋の広場が赤岳鉱泉。行者小屋と赤岳鉱泉の間は中山乗越を越える必要があります。中山乗越のある手前の低い稜線の手前が北沢、反対側が南沢のルート。

6/18 9:09

赤岳ノ頭から望む赤岳アップ。ラスボス感溢れる姿。北岳のバットレスのように見えなくもない。

6/18 9:09

赤岩ノ頭から望む阿弥陀岳と南アルプスの左から北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳。
阿弥陀岳から伸びる支陵線が象の鼻に見えませんか？阿弥陀岳が象の頭と耳と目で。

6/18 9:01

赤岩ノ頭から望む麓の街越しの中央アルプス

6/18 9:31

右は峰の松目と奥は中央アルプス。

6/18 9:12

赤岩ノ頭から望むまだまだ雪に覆われている槍・穂高連峰

6/18 9:07

パノラマ写真。左から横岳、赤岳、阿弥陀岳、南アルプス、中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、北アルプス、蓼科山などの北八ヶ岳、硫黄岳。

6/18 9:06

パノラマ写真。左から硫黄岳、横岳、赤岳、阿弥陀岳、峰の松目。

6/18 9:02

赤岩ノ頭から望む北八ヶ岳。左から蓼科山、横岳、天狗岳、東天狗岳。手前は平らな根石岳。

6/18 9:10

赤岩ノ頭から望む右は蓼科山、左下は霧ヶ峰車山。

6/18 9:10

赤岩ノ頭から望む蓼科山。端正な姿から諏訪富士とも呼ばれます。

6/18 9:02

赤岩ノ頭から望む硫黄岳。こちらからは山頂方向が尖って見えます。

6/18 9:40

硫黄岳山頂標識2760メートル。実際の最高点は奥の行き止まりの先にあり、近寄れません。

6/18 9:46

硫黄岳の断面。爆裂火口跡。グランドキャニオンみたい！この奥に、硫黄岳の最高点がありますが、近寄れません。

6/18 9:51

硫黄岳の直下は、溶岩が固まってできています。

6/18 9:42

硫黄岳山頂から北八ヶ岳を望む。縦走していけます。翌日早朝に赤岳山頂で会った方は、トレランで小淵沢から蓼科山まで走ると言っていて大変驚きました。

6/18 9:52

硫黄岳山頂から望む左から横岳、赤岳、阿弥陀岳。今回の予定コースです。

6/18 9:48

赤岳縦位置。溶岩ドームが盛り上がったみたいな力強い形。

6/18 10:11

硫黄岳山荘。水場があり、1ℓ100円で買えます。シャワーもあるなど、稜線上なのに水に恵まれている。水洗トイレは大変綺麗でした。バーなども有り洗練されていて人気の山小屋です。天皇陛下も昭和61年に泊られたようです。

6/18 10:29

紫色のオヤマノエンドウ。果実はエンドウ豆のようになります。硫黄岳山荘の近くに、高山植物のお花畑があります。

6/18 10:46

キバナシャクナゲ

6/18 10:54

これから歩いていく横岳

6/18 11:00

硫黄岳を振り返る。

6/18 11:04

横岳への険しい道

6/18 11:07

ハシゴと痩せ尾根

6/18 11:15

稜線上から眺める左から横岳、赤岳、阿弥陀岳。

6/18 11:14

赤岳へ続く稜線。右奥は権現岳。

6/18 11:21

横岳山頂標識。2829メートルと表示されていますが、正式には2830メートルで2019年に横岳山頂とされた奥ノ院の位置。

6/18 11:26

かつての山頂横岳無名峰2826メートルから横岳山頂2830メートルを振り返る。山頂が2019年に変更になりました。

6/18 11:34

赤岳への稜線歩き。赤岳山頂まで続く長い稜線が格好良い。

6/18 11:34

赤岳と真ん中奥の権現岳、右は阿弥陀岳

6/18 11:36

三叉峰の分岐と○添尾根への下山ルート。○は木偏に山。

6/18 11:42

横岳山頂付近の長い岩場歩き。横岳は、日本アルプスと八ヶ岳の山々で唯一の活火山だそうです。

6/18 11:44

紫色のオヤマノエンドウと、白と黄色のハクサンイチゲ。

6/18 11:51

険しい鎖場の登り降り。ここは足がかかるので急だが登り降りし易い。

6/18 11:55

高山植物と赤岳

6/18 12:05

雲湧く夏空の赤岳横位置

6/18 12:05

雲湧く夏空の赤岳縦位置

6/18 12:01

赤岳アップ

6/18 12:02

赤岳山頂アップ。頂上山荘が見えます。

6/18 12:06

険しい登山道。危険箇所。

6/18 12:08

黄色いミヤマキンバイが賑やかに咲き誇っています。花弁が細め。

6/18 12:09

白と黄色の可愛いハクサンイチゲ。葉が特徴的。

6/18 12:17

地蔵ノ頭分岐。行者小屋から地蔵尾根を通って直登して来れますので、次々に人が上がってきます。一番よく使われているルートでは。

6/18 12:17

地蔵ノ頭から横岳を振り返る。

6/18 12:17

地蔵ノ頭から見た阿弥陀岳。右下に赤い屋根の行者小屋が見えています。

6/18 12:23

赤岳天望荘正面入口。
35室の個室と大部屋があります。食事が盛り沢山で美味しい。

6/18 14:37

赤岳天望荘から望む阿弥陀岳と、真ん中奥は諏訪湖。右下に行者小屋。

6/18 14:37

赤岳天望荘から望む右から横岳、硫黄岳、奥に蓼科山。左は峰の松目。

6/18 14:44

赤岳天望荘から赤岳山頂方向を見上げる。青と白と緑のコントラストが鮮やかで見事。

6/18 14:39

赤岳天望荘から望む左下に赤い屋根の行者小屋と、右下は赤岳鉱泉。行者小屋は角度がありますが、結構近くに見えます。

6/18 17:50

夕方の光のカーテンと左は阿弥陀岳、真ん中奥は諏訪湖。

6/18 17:50

光のカーテンを浴びて金色に輝く諏訪湖

6/19 4:16

日の出直前の街を包む朝もやと赤い空の下の奥秩父の山々

6/19 4:29

ご来光の瞬間。右下の尖った目立つピークは御座山。

6/19 4:37

赤岳と阿弥陀岳のモルゲンロート。雲の具合も幻想的で、全体の色彩も鮮やかです。二十三夜峰から撮影。

6/19 4:38

ご来光直後の赤く染まる赤岳と雲海に浮かぶ富士山

6/19 4:38

モルゲンロートの赤岳と富士山。右奥に北岳も。赤岳の上の雲が遠近法に従っている？

6/19 4:41

阿弥陀岳山頂付近のモルゲンロート。影は赤岳のシルエットか。

6/19 4:39

雲海に浮かぶ朝焼けの富士山。左下に金ヶ岳・茅ヶ岳。

6/19 4:42

朝焼けの富士山アップ。山頂付近に雲で帽子を被っているかのよう。

6/19 4:40

赤く染まる秀麗赤岳と右に北岳、中岳。

6/19 4:41

東面が赤く染まる赤岳横位置

6/19 4:41

赤く染まる赤岳縦位置

6/19 4:40

赤く染まる赤岳アップ。手前に赤岳天望荘。

6/19 4:31

ご来光直後の朝焼けに染まる奥秩父の山々

6/19 5:58

歩き始めた赤岳天望荘付近から見上げる赤岳への長い登り

6/19 6:01

振り返ると赤岳天望荘と横岳、硫黄岳。

6/19 6:06

赤岳山頂直下の険しい鎖場の登り

6/19 6:22

赤岳頂上山荘。オープンは7月5日から。

6/19 6:23

赤岳北峰山頂から望む北アルプス全容

6/19 6:23

赤岳北峰山頂から望む槍・穂高連峰。右に常念岳。

6/19 6:29

真ん中左は白く立山、右は剱岳。

6/19 6:24

赤岳北峰山頂から望む左から爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳。

6/19 6:25

赤岳北峰山頂から望む右から白馬三山、唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳。

6/19 6:25

赤岳北峰山頂からのパノラマ写真。左から赤岳山頂、南アルプス、中央アルプス、手前に阿弥陀岳、北アルプス、蓼科山、北八ヶ岳、硫黄岳、横岳。

6/19 6:28

赤岳北峰山頂から望む中央アルプス。右に木曽駒ヶ岳、左に空木岳。

6/19 6:28

赤岳北峰山頂から望む御嶽山

6/19 6:28

赤岳北峰山頂から望む乗鞍岳

6/19 6:31

赤岳北峰山頂から望む蓼科山と天狗岳などの北八ヶ岳、硫黄岳、横岳。稜線右下に赤岳天望荘。硫黄岳山荘もそうでしたが、稜線の山小屋は西からの強風を避けるために東側に建物が建てられます。

6/19 6:33

赤岳北峰から南峰を望む。

6/19 6:43

赤岳山頂の様子。南峰が最高点で赤岳山頂になります。岩場でゴツゴツしています。

6/19 6:51

赤岳2899メートルの山頂標識と一等三角点。左奥に富士山。

6/19 6:47

赤岳山頂の祠など。右が由緒正しい赤嶽山神社の祠です。四隅に標柱が立っています。
左のステンレスの柱には弥栄（いやさか）と書かれており、ますます栄えるという意味ですが、新興宗教のようですね。無許可で建てた可能性があるそうです。賽銭箱が異様に大きいのが怪しい？したがって、代表写真とするのはご用心を。

6/19 6:35

赤岳山頂から望む右から横岳、硫黄岳、天狗岳、蓼科山。その左は美ヶ原、左下は霧ヶ峰、奥は北アルプス。横岳の上側は浅間山。パノラマ写真で。

6/19 6:54

赤岳山頂から望む権現岳越しの南アルプス。左から鳳凰三山、白峰三山、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳。

6/19 6:54

赤岳山頂から望む白峰三山の右から北岳、直ぐに左に重なって見える間ノ岳、左奥に農鳥岳。

6/19 6:48

赤岳山頂から望む左は甲斐駒ヶ岳、右は仙丈ヶ岳。右下は鋸岳。

6/19 6:49

赤岳山頂から望む奥秩父と右は小金沢連嶺。百名山で言えば、左から甲武信ヶ岳、瑞牆山、金峰山、大菩薩嶺。

6/19 6:48

赤岳山頂から望む雲海に浮かぶ富士山、左手前は金ヶ岳・茅ヶ岳。

6/19 6:53

赤岳山頂から望む富士山。ほとんど雪が解けたように見えます。7月1日が山梨県側の開山日です。

6/19 6:57

赤岳山頂から望む阿弥陀岳。阿弥陀岳直下は険しい急登です。行者小屋に下りるトラバース気味のルートが、右下に伸びているのが分かります。

6/19 6:58

赤岳山頂から頂上山荘を望む。1分の至近距離。

6/19 7:03

切り立った斜面にある登山道

6/19 7:05

赤岳南側直下の険しい登山道。足場はありますが、転滑落防止のため鎖があってもいいかも。

6/19 7:06

右は阿弥陀岳方面と直進は権現岳方面の竜頭峰分岐。キレット・権現岳と書いてある右下への方向は正確ではない。ヤマレコのGPSを見ながらも錯覚しそうになりました。右に降りる道は中岳・文三郎尾根方向の一本しかないのに、同じ道に矢印が2本あるように見えるのは誤解のもと。

6/19 7:16

竜頭峰分岐からの鎖場の急な下り

6/19 7:18

右下へ行く中岳方面と、左に行くキレット方面への巻き道の分岐

6/19 7:20

米粒のようなコメバツガザクラ。梅雨時が花期。

6/19 7:24

北岳と直ぐ左は重なって見える間ノ岳、左奥は農鳥岳。

6/19 7:23

甲斐駒ヶ岳。左のコブが摩利支天。

6/19 7:23

仙丈ヶ岳。カールの跡が見えます。

6/19 7:26

分岐での直進は中岳・阿弥陀岳、右は文三郎尾根、行者小屋へ。ここも、プレートの角度が正確ではない。中岳は実際には直ぐ左に下りて行きます。

6/19 7:27

阿弥陀岳へ続く稜線と、途中に中岳のピーク。

6/19 7:28

白と黄色の可憐なイワウメ。イワカガミの仲間だそうです。紅葉します。

6/19 7:34

権現岳越しの南アルプス。双耳峰のように見えるが左側が権現岳、右側がギボシ。左下は三ッ頭、右下は編笠山。

6/19 7:51

シャクナゲとイワカガミ

6/19 7:57

綺麗に咲いたキバナシャクナゲ

6/19 8:03

振り返って見る中岳のコルと奥は中岳、一番奥は赤岳。
コルにザックをデポして、阿弥陀岳へは貴重品と水、行動食を入れたアタックザックで登りました。

6/19 8:07

険しい阿弥陀岳への道。浮いている石ばかりで難儀します。落石の危険があり、前後の歩行者に注意。

6/19 8:26

阿弥陀岳山頂標識2805メートルと赤岳。赤岳南峰と左側の北峰、右側の竜頭峰の３つのピークが、ここからよく分かります。

6/19 8:29

阿弥陀岳山頂の仏様と赤岳。阿弥陀岳だけに阿弥陀如来様？

6/19 8:27

阿弥陀岳の三角点と権現岳、奥は南アルプス。権現岳右下の編笠山、左下の三ッ頭が山らしくよく見えます。ここからの権現岳は急峻で面白い形をしていますね。阿弥陀岳山頂は、直前が急登だったのに大変広いです。

6/19 8:25

阿弥陀岳山頂から望む右から仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、白峰三山。手前は編笠山。

6/19 8:25

阿弥陀岳山頂から望む麓の街越しの中央アルプス

6/19 8:27

阿弥陀岳山頂から望む槍・穂高連峰

6/19 8:28

阿弥陀岳山頂から望む右から横岳、硫黄岳、天狗岳、蓼科山。

6/19 8:28

阿弥陀岳山頂から望む右から蓼科山、奥の平らな高原が美ヶ原。手前左の薄い緑の山はスキー場のある霧ヶ峰車山。

6/19 8:32

阿弥陀岳山頂から歩いてきた稜線と赤岳を望む。赤岳と竜頭峰の間から左下に、行者小屋に下りるルートが見えます。

6/19 9:36

行者小屋。ネパールの山小屋みたいに色とりどりの旗で賑やかな雰囲気。水場は左側に、サイト場は小屋前にあります。山なめんなの手持ち看板が目立ちます。

6/19 9:37

行者小屋から見上げる右から阿弥陀岳、中岳、赤岳とそれらを結ぶ稜線。
小屋前のテーブルと椅子による休憩は、こんな景色を眺められるので素敵ですね。

6/19 9:38

行者小屋から赤岳を見上げる。真ん中が赤岳山頂で左が北峰。

6/19 9:41

行者小屋から横岳を見上げる。日本ではないような風景？でも、豊かな樹林で日本だとバレそうですね。

6/19 10:10

黄色いランのようなキバナノコマノツメ。唇弁は菱形でほっそりしている。

6/19 10:20

南沢のルートの様子。北沢ルートよりも斜度があります。

6/19 11:24

赤い可愛いクリンソウ。やまのこ村の前で。

6/19 11:29

林道沿いのヤマツツジが鮮やか

6/19 13:21

下山してから見上げる八ヶ岳連峰。右から奥に黒い赤岳、阿弥陀岳、長～い横岳、硫黄岳、峰の松目。
手前は原村の畑作地帯。

撮影機器：

iPhone 13 Pro Max Apple

感想

hirocroc

40ウン年ぶりの再訪。硫黄岳と赤岳、権現岳の景色の記憶はあるが、横岳の険しい登山道の記憶は無かった。都合の悪い記憶と景色は忘れるという典型か？赤岳から権現岳へ向かって下る稜線がかなり危ない道だったことは覚えています。当時は、自衛隊の戦闘機が訓練で赤岳を標的に見立てて音速で突っ込んでくるのを間近で見ました。今回は権現岳方向には向かいませんでしたが、横岳の通過、赤岳への登り降りは緊張感のある道であることを再確認しました。

関東甲信地方は平年並みに梅雨入りしましたが、第三週は晴天が予想されたため、急遽八ヶ岳赤岳への登山を計画して、稜線上の山小屋に泊まり赤岳のモルゲンロートを写真に収めようと思い立ちました。
八ヶ岳は平日にもかかわらず晴天のせいか大変な人出がありました。まだ北アルプスは残雪で十分に登れないため、特にこの時期は八ヶ岳が人気なのかもしれません。麓の街は連日30度超えの猛暑に見舞われていましたので、高山に登って暑さを凌ぎたくなりますしね。
なお、南沢から行者小屋、地蔵ノ頭を経て赤岳に至るルートが日帰りの最短距離に当たるので、一番人出が多いと感じました。このルートのピストンが一番安全性が高いとも思います。

赤岳天望荘に泊まり、赤岳が赤く染まるモンゲンロートの写真を狙いました。4時30分頃のご来光の30分前にスタートして絶好の撮影ポイントと目星をつけた二十三夜峰に移動して、強風を避けながらその瞬間を待ちました。朝陽が秀麗な赤岳を赤く染めて、思い通りの写真を撮ることができて大変満足しました。
八ヶ岳赤岳は日帰りでも登れますが、モルゲンロートを見たり大展望を得るには山梨県側から雲が湧き上がってくる前の朝の早い時間帯に稜線やピークに居る必要があるので、山小屋泊は少し贅沢ではありますが価値があります。

当日は、快晴かつ早朝の赤岳山頂で27座の百名山の展望を堪能しました。靄がかかったりしてよく判別できなかった山々も25座ありますので、八ヶ岳赤岳は全周に52ほどの百名山が見渡せる絶景の山であることを再認識しました。

6月の八ヶ岳は、様々な花が盛りの季節なのですね。写真をたくさん撮って、コースタイムが長くなりました。高山植物図鑑でも、この時期の八ヶ岳で撮影した写真が多く収録されていました。その意味でも、大変魅力的な山域だと思います。

※目視で確認できた百名山　27座
富士山、鳳凰三山、北岳、間ノ岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳、空木岳、木曽駒ヶ岳、御嶽山、乗鞍岳、奥穂高岳、槍ヶ岳、常念岳、立山、剱岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳、白馬岳、美ヶ原、霧ヶ峰、蓼科山、四阿山、浅間山、甲武信ヶ岳、瑞牆山、金峰山、大菩薩嶺

※このほか、霞んでよく分からなかったが見える可能性のあった山　25座
悪沢岳、赤石岳、恵那山、白山、鷲羽岳、水晶岳、薬師岳、高妻山、火打山、妙高山、草津白根山、巻機山、越後駒ヶ岳、谷川岳、平ヶ岳、至仏山、武尊山、燧ヶ岳、日光白根山、皇海山、赤城山、男体山、両神山、雲取山、丹沢山