槍ヶ岳(表銀座テント泊)50歳のチャレンジ


- GPS
- 22:02
- 距離
- 38.9km
- 登り
- 3,004m
- 下り
- 2,943m
コースタイム
- 山行
- 6:05
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 6:28
- 山行
- 5:53
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 7:20
- 山行
- 6:55
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 7:58
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
50歳になり、体の衰えを気にし始め、50歳の目標として今を逃したら一生できないだろう、長年自分には無縁と諦めていた表銀座縦走しかもテント泊に決定。コレが昨年の11月。暫く山からは離れていて、しかも北アルプスもテント泊も初めてなので、体力だけでなく知識や道具集めも必要と課題は山積み。
一月にテント買って一通りザックに入れて背負ったところ、重すぎて腰をヤラレ暫く動けず。3月に塔ノ岳に登るが、翌日の筋肉痛、腰痛で体力不足を思い知る。
それから1日おきにランニングと筋トレを交互に毎日実施。ランニングは往復8kmの途中で240段の階段を2往復。筋トレは家でできる範囲で特に背筋を重視。残り3ヶ月!
7月に入り、トレーニング成果を確認
阿弥陀岳に9kgのザックで難なくクリア、雲取山でテント泊練習し課題を整理。
体もなかなかの細マッチョに仕上がり、走りも3km走るのがやっとだったのが、10kmの記録51分9秒までに!
そして、本番!
1日目:中房温泉⇒大天荘
スイカも食べずにもくもくと登り、気が付くと燕山荘でした。登り切って突然目の前が開けあの絶景を見た瞬間、顔が歪み涙が出てきてしまいました。ここがゴールでは無いのにもう感無量でした。
予定では、安全を見て燕岳登頂は諦めるつもりでした。しかし、思いのほか早く燕山荘についてしまい、体力にも余裕があったので、小走りで燕岳を往復。そんなんでライチョウにも気づかず。さっさとカロリーを補給して、先を急ぎました。
大天荘までの道のりは、ある方と抜きつ抜かれつでいいペースを保てたお蔭で、13時過ぎには到着。テントもまだ少なく、良い場所を確保しゆっくりと設営できました。
翌日の筋肉痛を危惧してストレッチとマッサージを怠らずに実施。
正直、最後の分岐後の登りが辛かったぐらいで、景色を楽しむ余裕あり順調な滑り出しでした。
2日目:大天荘⇒槍ヶ岳山荘
日の出とともに出発。よく眠れ、筋肉痛もなく良い感じ。
とにかく槍ヶ岳山荘のテン場を確保するのを目標としました。無理は承知の上で。
喜作新道でしょうか、斜面を歩く箇所が長く、所々で気を遣うところがあり、精神的に疲弊。
西岳はスルーしてヒュッテ西岳へ。(07:04。ここまでで2時間15分)
途中、追いつかれて先を譲ったのに、譲り返された方とヒュッテ西岳で会話。槍ヶ岳までの道のりを確認し、あと4時間ぐらいではないか、12時目標で到着できればテン場確保できるのでは、このあと梯子が多いけど淡々と行けば気づけばヒュッテ大槍ですよ。とのことで多少安心してしまう。彼を先に行かせて私はカロリー摂取。
が、しかし、東釜尾根は私には厳しかった。梯子は苦ではないが、体力的にきつくなってきたころから、疲労によるふらつきと断崖絶壁での恐怖が半端なかった。ストックで体のバランスを取ることを常に意識し腕にも力が入りもうヘトヘト。
とにかくヒュッテ西岳で話をした彼に追いつきたくて、そしてテン場を取りたくてとにかくガムシャラに進んでいた感じ。結局彼には追いつけなかったけど、槍ヶ岳山荘までに抜かした人数は、10人はいたかと思う。
途中途中にある、あと100mとか、あれ辛い。意外と思っているより遠い。
そうそう、途中で道迷いしてしまう。水俣乗越の手前のピークで夫婦を抜かす際にルートを確認したところ、右だと。右に行くと途中まで道はしっかりしているが、そのうち行き詰る。さらにハイマツを押しのけて進むと断崖絶壁。危うく落ちるところだった。夫婦がヤマレコ使っていてルート外れたと警告され気づく。15分ほどロスした感じ。
結果的に、10:15には到着することができ、無事にテン場を確保。ただ残り5,6か所のみだった。恐るべし三連休。(ヒュッテ西岳から3時間)
テン場は38番一番遠い区画だったが、スペースが広く眺望も良く逆に良かった。
3日目:槍ヶ岳山荘⇒上高地
下るだけだからと、朝日を見てから朝食してテント撤収。
余裕の07時スタート
軽快に下るが長い長い。序盤の川で頭をガシガシ洗い、さらに川が大きくなったところで、川に足だけ浸かったりしてゆったりと休憩を取る。しかし、道のりは長い。クダリは苦手なのか、何人かに抜かれながらやっと着いた時には、予約したバスの45分前の15:15。(8時間)
振り返ると、トレーニングの成果がとても大きかったと思う。これだけハードな工程にも関わらず、筋肉通や腰痛もなく、また膝などどこにも故障が起きなかった。
もしかしたら、これはストックを上手く使えたからかもしれない。ストックは本当に必需品だと思った。我ながら上出来であった。
50歳からトレーニングを始めて、表銀座をテント泊で縦走できることは証明できた。
今回ので、だいぶ自信がついたし、テント泊という武器を手に入れたので、また山の世界が広がった気がする。今度は何を目標にしようか。
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