雷鳥沢BCの周回：①劔御前-別山-雄山、②奥大日岳-大日岳-称名滝-弥陀ヶ原

2025年08月01日(金) 〜 2025年08月02日(土)

• GPS: 25:04
• 距離: 40.4km
• 登り: 3,336m
• 下り: 3,507m

コースタイム

1日目

• 山行: 10:00
• 休憩: 0:39
• 合計: 10:39

距離 13.0km 登り 1,106m 下り 1,274m

7:52 スタート地点
7:55 7:56 室堂
8:00 ホテル立山
8:09 8:10 みくりが池
8:13 8:14 みくりが池温泉
8:20 血の池
8:29 8:30 雷鳥荘
8:37 雷鳥沢ヒュッテ
10:12 10:13 浄土橋
11:17 剱御前小舎
11:30 剱御前山（最高点）
11:44 12:01 剱御前
12:13 剱御前山（最高点）
12:21 剱御前小舎
12:49 12:50 別山南峰
12:59 13:04 別山北峰
13:17 13:19 別山南峰
14:11 14:12 真砂岳
15:10 15:12 富士ノ折立
15:25 15:26 大汝休憩所
15:43 15:44 立山
16:04 16:17 雄山
17:03 一の越山荘
18:40 浄土橋

2日目

• 山行: 14:03
• 休憩: 1:29
• 合計: 15:32

距離 27.4km 登り 2,230m 下り 2,233m

5:39 浄土橋
6:04 新室堂乗越
6:16 室堂乗越
6:50 ２５１１ｍピーク
6:57 6:58 カガミ谷乗越
7:12 奥大日岳
7:16 7:17 奥大日岳最高点分岐
7:21 7:27 奥大日岳
7:31 奥大日岳最高点分岐
7:38 7:52 奥大日岳三角点
9:10 七福園
9:15 中大日岳
9:26 大日小屋
9:42 9:54 大日岳
10:12 大日小屋
10:47 10:55 水場（最終）
11:38 ケルン
12:06 12:13 大日平山荘
13:13 13:19 牛ノ首
13:27 猿の馬場
13:55 13:56 大日岳登山口
14:00 14:01 八郎坂登り口
14:05 14:11 称名滝展望台
14:13 14:21 路傍園地
14:25 八郎坂登り口
16:15 16:21 弘法
16:31 弘法トイレ
17:23 17:34 弘法/松尾峠 分岐
18:13 18:16 一ノ谷
19:43 天狗平山荘
20:28 室堂平広場
20:39 みくりが池
20:44 エンマ台
20:49 血の池
20:59 雷鳥荘
21:17 ゴール地点

天候

8/1: 晴れ☀️後曇り☁️後晴れ☀️
8/2: 曇り☁️後晴れ☀️後小雨☔️後晴れ🌟

アクセス

利用交通機関：

バス

7/31毎日あるペん号
竹橋22:30→室堂観光バス駐車場7:00

8/3毎日あるペん号
室堂観光バス駐車場12:30 →新宿西口20:30～21:00

コース状況／危険箇所等

雪渓を渡る箇所なし→持参したチェーンスパイクの出番なし😅

落石の危険を感じた箇所なし→持参したヘルメットも出番なし😅

ただし、8/1通行再開したばかりの八郎坂ではヘルメット等の着用を立山町が推奨しています。

その他周辺情報

雷鳥沢キャンプ場は事前予約不要。1000円/泊。トイレ(100円)と水場まである広大な幕営好適地。

登山後、雷鳥沢キャンプ場から室堂ターミナルまでの途中に日帰り入浴可能な温泉♨️宿あり。

日帰り♨️可能時間と料金は以下の通り:
雷鳥荘: 11:00-20:00、1000円
みくりが池温泉: 9:00-16:00、1100円

写真

8/1 7:53

定番スポットにて私、マウンテンゴートが写ってますよ🔍　相棒のhideとは昨年7/25-の薬師岳までの縦走以来一年ぶりの立山。昨年とは異なり、雲一つない青空に富士ノ折立-大汝山-雄山の稜線がくっきり見えます😍

8/1 8:04

雪渓に縁取られたみくりが池。背景は左から劔岳(ごく一部)、劔御前、別山。何度見てもこの景色は美しい🤩

8/1 8:10

みくりが池越しの富士ノ折立-大汝山-一ノ越-浄土山の眺めも美しい🤩

8/1 8:18

血の池(手前、酸化鉄で赤色化)と雄山〜浄土山の稜線。
この後、雷鳥沢キャンプ場に幕営⛺️、手続きしました(1000円/日)。

8/1 10:35

雷鳥沢キャンプ場を10時過ぎに出発。最初に目指すは個人的に未踏の劔御前。
この写真は急登の合間に雪渓越しの富士ノ折立、大汝山、雄山、浄土山を撮影。

8/1 11:14

さらに高度を上げると浄土山の右手に薬師岳が浮かんできました🤩
浄土山と薬師岳の間の遠方に見えるのは笠ヶ岳でしょうか？

8/1 11:17

立山では比較的よくみかけたトウヤクリンドウ

8/1 11:46

劔御前(2777m)に登頂！　眼前には何も遮るものがない劔岳。峨々として聳える姿に惚れ惚れします😍

8/1 11:48

劔御前にて記念撮影。私は三角点の上にちんまりしています😄 背後は南南東〜南方面。

8/1 12:17

雄山の右遠方に見紛うことない槍ヶ岳を確認！

8/1 12:51

別山神社にて。神々しさから祠を立てた先人に思いに馳せます。

8/1 13:00

別山山頂(2880m)登頂！
劔岳の平蔵谷(左)と長次郎谷(右)に、真夏でも残る長大な雪渓に感嘆するばかり。

8/1 13:03

平蔵谷の下にも二筋の雪渓が見えます♪
そして右手にはギザギザの八ッ峰。これぞ劔岳❗️

8/1 14:10

別山から南下し、真砂岳(2861m)に登頂！　この山は名前の通りで平穏な気持ちになります☺️
次に目指すは背後の富士ノ折立。打って変わって険しそう😲

8/1 14:17

途中、龍王山(左のゴツゴツした山)、浄土山の山並みを眺めました♪

8/1 15:05

前回1998年9月12日に立山を縦走した時、気付かずに素通りした富士ノ折立の山頂(2999m、ルートから少し外れた岩峰)。今回は岩登りでしっかり登頂😄

8/1 15:31

富士ノ折立から南東方向、黒部湖越しに聳えるのは針ノ木岳かな？

8/1 15:36

立山最高峰、大汝山(3015m)に登頂！ hideにとっては27年ぶり😄

8/1 15:45

見頃を迎えつつあるアキノキリンソウ

8/1 15:52

本日、最後に目指すは雄山。右手に雄山神社が山頂に気高く鎮座しています。

8/1 16:07

雄山神社の出入り口

8/1 16:12

雄山(3003m)登頂。1998年以前にも登頂したことがあるのでこれで3回目となります。
実はこの撮影時、hideの意識が朦朧としてました。理由は感想にて🙇

8/1 16:47

雄山から眺めた一の越山荘と龍王山。この直後、龍王山は雲隠れになりました。
一の越からは北西側に進路を変え、起点の雷鳥沢BCへ。

8/1 17:18

夏の高山植物の代表格その一、チングルマ。やや遅いと思ったけど間に合ってよかったあ〜

8/1 17:18

夏の高山植物の代表格そのニ、ハクサンイチゲ。咲き残ってくれてありがとう😭

8/1 17:27

ミヤマキンバイ。君も待っていてくれたのか、ありがとう🥹

8/1 17:28

そして一見地味だけど可愛いいアオノクガザクラ。こんなに小さくても草ではなく、れっきとした樹木🫢

8/1 17:33

クルマユリの鮮やかなオレンジは遠くからでも目立ちます♪

8/1 18:04

雷鳥沢へ向かうルートでは時間が遅いこともありますが、誰もいない中、見事なお花畑と美しい山並みにうるうる🥹
奥の山並みは劔御前〜別山。

8/1 18:13

チングルマの群生の背後には富士ノ折立、大汝山、雄山🤩

8/1 18:14

初めてピンクのチングルマまで目撃しました😍

8/1 18:49

午後7時前にようやく雷鳥沢キャンプ場に戻りました。山々もオレンジに染まって美しい！

8/2 4:05

翌、8/2、夜明け前。雲が多いのですが一の越方面で星が綺麗に観察できました。恐らく中央下の一際明るい星は木星、左上の明るい🌟はカペラ。

8/2 7:12

二日目の8/2はまず奥大日岳を目指します。
途中で目にして、ついつい触れたくなったミヤマカラマツのふさふさした花😀

8/2 7:18

奥大日岳の稜線に出るまではずっとガスの中だったのですが、突如視界が開け、眼前現れたこの光景に驚愕❗️
後続の男女がやった〜、やば過ぎ〜と歓呼し、抱き合って喜んでいました🎶

8/2 7:22

奥大日岳の最高点(2611m)からの劔岳(左)と劔御前～別山の稜線。中央遠方から頭を出しているのは鹿島槍ヶ岳では⁉︎

8/2 7:40

奥大日岳山頂にて記念撮影。私も写ってますよ🔍　hideも初登頂！

8/2 7:49

ミヤマコゴメグサ。ちっちゃくても見逃さないよ😊

8/2 7:55

カライトソウ。こちらもふさふさ感満載で触れたくなる😄

8/2 7:59

称名川がV字に刻んだ渓谷の反対側は広大な弥陀ヶ原、そしてその奥に聳える薬師岳。このような光景を眺められるのも奥大日岳〜大日岳のルートならでは！

8/2 8:10

これから辿る中大日岳(左)と大日岳(右)

8/2 8:30

ウメバチソウ

8/2 8:40

見返して立山方面を写した一枚。称名川が複雑に地形を刻んだことがわかります。

8/2 9:00

恐らくミヤマリンドウと思います。

8/2 9:04

雲隠れしそうな気配を感じて撮影した劔岳(左)と奥大日岳(右)

8/2 9:45

案の定、大日岳(2501m)山頂ではガスの中🥲
落胆して山頂を後にしたところ・・・

8/2 10:03

なんと雷鳥にお会いできたのです🥰
しかもこの時期ならではの親子に！
突然の出会いに感極まりました🥹

8/2 10:05

こちらはまんまるの雛、可愛いったらありゃしない😘

8/2 10:07

母鳥は至近距離の人には警戒感を示さない一方、天敵がいないか見晴らしている感じでした。

8/2 10:17

次に目指すは称名滝。大日岳から一気に500mくらい下ります😧
写真は下山直後、シモツケと共に撮影した大雲海。

8/2 10:23

大雲海の彼方には薬師岳が浮かんでました♪ 泳いで渡っていけそうな錯覚にとらわれます😁

8/2 12:13

途中通過した大日平は弥陀ヶ原と合わせてラムサール条約登録湿地となっています。

8/2 14:08

称名滝(4段からなる全落差350mの日本一の滝、国の名勝・天然記念物)展望台にて。hideが前に来たのは30年以上前のこと。

8/2 14:25

称名川に架かる飛竜橋を渡り、八郎坂の入り口へ。昨年7月から通行止めだった八郎坂が昨日、8/1に通行再開！　標高差約600mだって、かなり手強い！

8/2 15:12

大正時代にこの道を開いた名ガイド佐伯八郎さんに感謝、また再開に向け尽力くださった皆様に感謝。されどジグザグの急登のこの坂はキツイ〜。
写真は小雨で濡れそぼつソバナ

8/2 15:13

八郎坂の展望台からは、全4段の称名滝の全容を捉えることができます。
小雨でやや霞んでいますがこれはこれで幻想的。

8/2 18:01

午後6時、小雨の中、さすがに弥陀ヶ原を歩く人はいません。
霞んでいますが、池塘の周りのワタスゲが広大な湿地を印象付けています。

8/2 19:05

午後7時を過ぎ、天狗の鼻にて夕日に染まった雲に見惚れました。右上に半月🌓

8/2 21:19

雷鳥沢キャンプ場に戻ったのはなんと21時過ぎ😧
風邪ひき🤧のhide、こんな長距離、よく歩き切ったね❗️

7/30 12:56

番外編1: hideの1998年9月12〜14日の立山、劔岳の単独テント泊縦走時の手書きメモ。ヤマレコ誕生前の話です😅
赤丸で括った八ツ峰等に「この尖鋭群は実に美しい」とのコメントあり。

7/30 13:01

番外編2: 1998年9月14日に撮影し、プリントしていたものを最近スマホで収録
上: 池ノ平からの八ツ峰(一部ズーム)。右手の鞍部は三ノ窓。
下: 仙人池からの八ツ峰。hideのシルエット👤が写っています😉

撮影機器：

iPhone 15 Apple

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え 靴 予備靴ひも ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 ハイドレーション ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 調理器具 ライター 地図（地形図） コンパス 計画書 ヘッドランプ GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 タオル ストック ナイフ カメラ ポール テント テントマット シェラフ

感想

hide & Mountain Goat ⛰️

2週間前、念願だった飯豊連峰の縦走を果たし、気力と体力の充実を感じていました。
その勢いには乗ってすぐに計画したのが雷鳥沢キャンプ場をベースキャンプ(BC)とした二つの周回登山です。

ところが不覚にも、室堂行き夜行バスの出発の日、悪寒がしたのです。
もしかしたら風邪？と不安になりながらバスに乗り込みました。
結果的に気分の悪さからほとんど寝られないまま室堂到着となったのです😢

体調万全ではなくても美しい峰々を目にすると不思議と力が漲るものです。

そうしてキャンプ場を10時頃に出発し、劔御前を皮切りに時計周り雄山まで縦走したのです、水っぱなに悩まされながら。
さすがに雄山到着時は意識朦朧でした😥

BC登山の二日目は、奥大日岳、大日岳を縦走して称名滝に下り、八郎坂の急登を経て弥陀ヶ原、そしてBCへという強行案でしたので、初日夜の段階では断念やむなしだったのです。

そして迎えた翌朝、深い睡眠をとった実感があり、これならいけると思ってしまった自分が怖い！

前日に引き続き、数々の絶景を目にした感動も力に変えて、風邪とは無縁だ！と自分を騙しながら歩き続けたのです。

案の定、後半、八郎坂の急登辺りから急に体が重くなってペースダウンし、弥陀ヶ原と天狗平の長～い登りを経て午後9時過ぎにBC到着となったのです。

今回はいろいろな意味で反省点の多い山行となりました。

それでも、雪渓が残る素晴らしい山岳風景、数々の美しい高山植物、そしてラストチャンスの大日岳で出会った雷鳥親子など、辛さを忘れさせる感動がいっぱい詰まった二日間となりました。

最後にこの長い感想にまでお付き合いくださりありがとうございます😊

コメント

yamasukioyaji

hide & Mountain Goat ⛰️さん、こんばんは☺️

立山縦走＆大日連峰縦走お疲れ様です。私も去年同じ様なコースを歩いたので記憶を辿りながらレコを拝読させていただきました。ただ去年八郎坂は通行止めでしたが、もし八郎坂が開通していても室堂まで帰るという選択はしなかったと思います😅

アルペンルートを敢えて利用しないワイルドな山行、しかも体調不良の中お疲れ様でした。

大日連峰はまた歩きたいなと思いました。しかも雷鳥さんに出会えるとは…。羨ましい🤤
暑さも厳しい中での山行お疲れ様でした。懐かしく拝読させていただきました☺️

hide & Mountain Goat ⛰️

yamasukioyajiさん、コメントありがとうございます♪

雷鳥沢BCを起点に八郎坂を使って周回したら面白いルートになると思い、今回の計画を立てました。
万全の体調ではなかったので不安は多々ありましたがなんとかBCに戻れてホッとしました。

大日岳でガスったことが雷鳥さんに出会えるきっかけになったと思います。
曇天も悪くはないですね。
yamasukioyajiさんのレコでも雷鳥さんがよく登場しますので、雷鳥への愛❤️がよく伝わってきます😊

yo4ee

hide & Mountain Goat 様、
素晴らしい景色に彩られたレコを拝見しました！
いつもながらすごい体力ですね。。。
それも体調不良でこのルートを貫徹されたとは、すごすぎます〜
（お二人とも風邪を引かれたのでしょうか？）
もう回復されたでしょうか。
やっぱり会心の飯豊縦走を終えて、気力も充実していたのですね！
ピンクの立山チングルマやライチョウ親子にも出会えたのはお二人が立山に応援されていた証、ですね！＾＾
お疲れさまでした！

hide & Mountain Goat ⛰️

yo4eeさん、こんばんは♪

私の相棒にして分身のマウンテンゴートを含めてお二人と形容の上、お褒めとお気遣いのお言葉、ありがたく頂戴しました☺️

山行中、ほとんど食欲がなくなり、途中でガス欠にならないか心配でしたが、無事帰還しました😅
おかげさまで今ではかなり回復しました。

今回も運を味方につけたような感じがしますが、調子に乗らないよう自重したいと思います😊