白馬三山・旭岳 猿倉In/Out周回 頂上宿舎テント泊【63座目/100名山】


- GPS
- 16:29
- 距離
- 22.1km
- 登り
- 2,650m
- 下り
- 2,646m
コースタイム
- 山行
- 6:17
- 休憩
- 4:45
- 合計
- 11:02
- 山行
- 7:16
- 休憩
- 2:35
- 合計
- 9:51
天候 | 8/2(土)晴れ後ガス後晴れ 8/3(日)晴れ後ガス |
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過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
2025年は猿倉駐車場が利用不可なので、バスかタクシーで行くしかない。バスは2025年から事前予約制(発車オーライネット)になってしまい、価格も去年までの倍の2,000円となった。(去年は950円) 白馬岳は小屋がとても大きいのでキャパは十分だから、この朝一バス確保が争奪戦となりそう。 3人集まればタクシーで行ってもトントンとなる。5:00前だと割増料金になるので、集団は5:00スタートくらいでタクシー予約すると良いと思います。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体を通して踏み跡はしっかりしており、視界が良ければ道迷いの恐れは低い。 ■猿倉〜白馬岳頂上山荘 登山道を少し進むと林道と合流する。そこからは緩やかな登り。鑓温泉分岐を過ぎて、白馬尻小屋手前まで軽トラなら通れそうな道で緩やかな登り。それもそのはず、御殿場という地点があるけどそこまでは県道扱いをされているらしい。8/2現在で白馬尻小屋は建てられていなかった。利用していないがトイレが使えそう。白馬尻小屋前に、レコでよく見る「ようこそ大雪渓」の文字が刻まれた石碑がある。小屋があるだけあってとても広いので休憩するには良い。杓子岳かな、よく見えた。 石碑の通り、白馬尻小屋から少し進むと白馬大雪渓が始まる。ちょうどいい感じに広くて石に座れるので、ここで滑り止めを付けることが出来る。私もチェンスパを装着したが、8月にチェンスパを履くのは違和感しかないw 大人気のルートなので人は多いし、トレースはたくさんだし、赤いルートも刻まれているので全く問題無く歩くことが出来る。たまに通る風が、雪渓で冷やされてまさに天然のクーラーだと感じた。 ただ、雪渓がある関係かガスが発生しやすい。つい最近ヤマテンの動画で見た東面が太陽で照らされて温度が上昇⇒上昇気流が発生⇒山の標高差で冷やされてガスガス。という理論を覚えたばかり。ただでさえ、大雪渓は東斜面だからよりガスガスになってる感じだった。 雪渓は結構長いので、テント泊装備だと途中で休憩を入れたくなる。休憩としては、道の橋が岩になっているところも有るのでそこで休憩すると良いと思う。雪渓が終わりを告げると夏道となり、そこからも急勾配がひたすら山荘まで続く。夏道になってからは所々お花畑が広がっているので目も楽しめる。ひたすら登ると頂上山荘が見える。テン場は山荘の裏手に当たり、山荘が受付ではない。案内もあるので従いましょう。 ■白馬岳頂上山荘〜旭岳 分岐まで登り、鞍部まで下る。少しだけ狭いハイマツの間を抜けていく。8/2現在でコチラもガッツリ雪渓が残っているが、勾配は無いので滑り止め無しで問題無い。ヤマレコでは登山道が破線となっているが、雪渓が残っているのでどこから登れば良いのかよく分からなかった。人が見えたので、西側から巻こうと思い向かったが、その道は旭岳をトラバースし、ザレザレで滑りやすいから注意が必要。 西側に向かったところ、大きく石に旭岳とペンキで書かれているので分かりやすい。序盤はちょっとした岩登りがあるけど、そこさえ越えれば登山道ではないものの踏み跡も明瞭で分かりやすい。ガシガシ登ると岩の稜線に出て、しばらく歩くと旭岳の標識有り。下りはまた戻るのも面倒で正規登山道破線ルートで下ったが、こちらは登りで使った方が良い。かなりの急勾配+ガレ・ザレで非常に滑りやすく、落石の発生もやむを得ない状況。流石破線ルートw 登山道を登って、違う足跡西側斜面を下りで使うことを推奨かな。 ■白馬岳頂上山荘〜白馬岳 白馬山荘が見えているので、まずはそこまで登る。道幅も広く急でもないので何も問題無い。白馬山荘は日本一の収容人数を誇るらしく、夏山シーズンの土曜でも直前で普通に空きがあった。その割には外の常設ベンチとかが少なく感じたので、あまり外でのんびりするには適さないのかもしれない。 白馬山荘から白馬岳もすぐそこ。こちらも道幅広い。山頂に立派な標柱有り。山頂は長細い感じ。ご来光の時間に行ったので人でごった返してたが、昼間だとどうでしょう。大休止出来るくらいのスペースは有る。けど人気の山なので密度は不明。 ■白馬岳頂上山荘〜白馬鎗ヶ岳 ヤマレコには載ってないけど、丸山に少し登る。そこから鞍部までそこそこの下り。後に行くほど砂礫になっているので、コマクサが咲いているのが見えた。この間ずっと、杓子岳・鑓ヶ岳を見ながら歩くことが出来る。この稜線も素晴らしい。 鞍部まで下ると杓子岳への登り。ガレガレのガレの急登なので浮き石には気を付けましょう。ただ標高差は大したことないのが幸い。杓子岳は巻くことも出来る。山頂は、そこまで広くはないけど、白馬岳と同じように長細い感じ。標柱は、ローマ字とハングルは何故かハッキリしてたけど、日本語表記が殆ど擦れて読めない、かつ朝早い時間だとモロ逆光なので撮影は難しいでしょう。白馬岳と鑓ヶ岳を望むことが出来る。 杓子岳から鑓ヶ岳へは、しばらく平坦な稜線歩き。ちょっと細尾根で東斜面は特に断崖絶壁なので、中々のスリルが味わえる。下りが始まると、最初は普通だがしばらく行くとガレてきた。が、白馬岳側よりはマシだと思った。 巻き道と合流して鞍部まで下ると、鑓ヶ岳へこの稜線区間最後の登り。個人的な感想としては、白馬三山の山容としては鑓ヶ岳が一番好みだと感じた。急登だけど、この辺は普通の登山道っぽくて歩きやすい。登って振り返ると、鑓ヶ岳の登山道がスッと伸びる感じの向こうに白馬岳がそびえるのがとても良かった。これは鑓温泉小屋にもこのアングルで写真が撮られてた。 ただ、登ってきたから分かるけど、このアングルで白馬岳ってデカデカと出てたから、杓子岳を白馬岳と思っちゃうんじゃないかな?と要らないことを思ってしまったw鑓ヶ岳山頂直下はまたガレ気味になる。山頂標識はまた立派なモノがある。鑓ヶ岳まで来る頃にはガスがかなり増えてしまったので、白馬岳方面はあまり見えなかった。大休止出来るくらい広いスペースは有る。 ■白馬鑓ヶ岳〜猿倉 天狗山荘方面の白馬鑓ヶ岳はガレガレのガレで、両側から見る鑓ヶ岳の山容が全く違うのが面白かった。下りきるとしばらく平坦で登りが見えたら分岐に出る。去年、同じように猿倉からここまで登り天狗山荘で泊まって不帰に行った記憶が蘇る。 ということでここからは登りで通っているはずだが、やっぱり逆方向だと印象が違ったので書いてみる。まず鑓温泉上部の鎖場までは全く問題無し。途中大出原のお花畑が中々広大で素晴らしかった。前回鎖場は登りで使ったので、ストックはしまって!と注意喚起はあるけど、しまわずに歩けた。それどころか殆ど鎖を使った覚えは無い。 ただテント泊装備+下りだとそういう訳にはいかなかった。ちょっと岩が濡れている箇所があって、滑って肝を冷やした。言う通りにストックをしまって、三点支持を意識して下り続けた。鎖場が終わっても、鑓温泉小屋まで結構切り立った狭い道だったので、神経を使う箇所が多かった。鑓温泉小屋で昼食休憩を取り進んだが、この先小日向のコルまでがガチで辛かった。 まず、雪渓を迂回するためピンテの指示に従い進んだ道が、アップダウン有りの幅が片足分しか無い。片側は斜面、片側は崖。都合悪くすれ違いまで発生し、やり過ごすのにかなり苦労した。ヤマレコからはルート外れの警告が鬱陶しいしw この道はガチで一番の核心部と感じた。 難所をクリアした次は鑓沢の雪渓を渡るのに8/3現在でチェンスパを使って進んだ。ワンチャン無くてもいけるかも、と思ったけど勾配が付いてる雪渓なので大事を取ってチェンスパを付けた。ここも無駄に1回下ってまた登るので若干辛い。 と思っていたら、この先しばらくひたすら小規模のアップダウンがひたすら続き、現在の標高が全く変わらない。結構後何m下れば登山口、という計算を励みにして特に下山しているが、この区間はアップダウンが続く上に全く下っている感覚が無かったので精神的に応えた。確か、大部分が私の大嫌いな岩ゴロの道だったと思う。 最後のとどめが下山なのに、小日向のコルまで標高差80mの登り。コレは辛かったw しかも今年に限っては、猿倉はバスでしか来れないのでバスの時間制約がある。時間的には大丈夫そうだったが、その辺も意識しなければならないので、その辺がかなり疲れた。これ、たまたま大部分が曇ってたので良かったが、ピーカンだったら多分かなりヘバっていたことでしょう。 小日向のコルからは、正真正銘後は下るだけ。樹林帯に入って難所もなく前日に通った白馬尻小屋への分岐まで下りて林道が見えた時は、かなり嬉しかったw |
その他周辺情報 | 村営白馬頂上宿舎テント場利用。1張2,000円1名1,000円合計3,000円。小屋とは別に受付があり、そこでジュースやビール等も売っている。テント場はとても広く、平坦に整地されている。石もゴロゴロしているのでペグは使わなかった。現地に行けば分かるが、風が吹き抜けそうな感じではないので、張り綱も使わなかった。 水場・トイレも有り、近い所に張ると便利だけど、その代わりトイレの臭いが少々漂う。トイレは汲み取りで、少々ワイルド感。小は昔ながらの壁だけ。大は和式が2つと洋式が1つ。だけど、洋式は和式に無理やり付けた感じで超狭いw 男女別で分かれている。ペーパー有り。 |
写真
感想
白馬岳:100名山63座目、2025年16座目。
旭岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳:100高山の1座。
今週末は白馬岳に行ってきた。金曜に、会社の同僚が退社するというので送別会があった。そんな状況で山に行くのはどうかとも思ったが、折角の晴れ予報ということでプチ強行で行くことにしたw 結局1.5時間しか寝れなかったが、何とか歩き切った。
去年2024年は雪不足のため、白馬大雪渓が7月頭には通行止めになり、その後復帰することは無かったと思う。今年は雪が多かったため、ようやく白馬大雪渓を歩くことが出来た。
白馬山荘は日本一巨大な山荘らしいので、夏山シーズンの土曜でも普通に空きがあった。ただ、先週3泊4日の小屋泊で行ったから、お金を使い過ぎているw なのでテント泊で行くことにした。最初は猿倉から登り、王道の栂池下山で考えていた。
ただ、去年同じ猿倉から天狗山荘まで登り不帰の嶮から唐松岳・八方尾根で下山している。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7213146.html
この時はガスガスだったので、いつかはリベンジしたいと思ってるが、まだもう少し先でも良いw もし栂池下山していしまうと、白馬三山、杓子岳・白馬鑓ヶ岳の稜線が繋がらない。赤線繋ぎしたくなるのは目に見えているので、今回はテント泊装備と重たいが、トレーニングも兼ねて今回のルートを選んだ。栂池・大池から白馬岳は、蓮華温泉からの周回とか、単純に栂池からピストンするとかで行くこともあるだろう。
結果としては、かなり辛い下山となった。去年登りで同じルートを登っているはずなのに、こんなに辛かったのか?2日目で疲れているのとテント泊装備というのはあるだろうけど、登りと下りで印象が全く違うことを実感した。鑓温泉小屋から小日向のコルまでが、長くて地味なアップダウンが結構続いた。通ってるハズなのにこんな記憶全く残ってないw 人の記憶と言うのはいい加減なものだというのも実感するww
もう2度と、このルートを下山で使わないことを心に決めたw まぁあるとすれば、不帰の嶮リベンジだろうから、同じ猿倉からのルートにするか、唐松から行くとしても栂池まで行くのを選択したいw
相変わらず前置きが長いが、山行の感想を。
まずは白馬岳への登り。白馬大雪渓は有名なだけあって、真夏でも雪渓が残り風が通るととても気持ちが良い。8月にチェンスパ履くのは違和感しか無いが、楽しめた。
白馬岳はご来光に行くことにして、初日は旭岳に向かった。テン場から1時間も掛からないお手軽だけど、流石破線ルート。結構ザレガレで大変だった。西側から巻いて行った方が難易度は低いと思う。正規の登山道は登りに使って、下りを西側から下りた方が無難かなと感じた。ガスが多かったけど、それはそれで幻想的な景色が見れた。
そして白馬岳、山頂からご来光はバッチリだったし、目の前には剱岳。大池への稜線を眺めて、逆側は白馬三山の雄姿。遠くには槍ヶ岳から、先週居た黒部五郎とかの山々を望むことが出来た。白馬山荘に泊まれば、すぐ山頂にもアクセス出来るし、小屋のキャパは大きいので手軽に行くことが出来、とても良い山だと感じた。
白馬三山の杓子岳は、三山の中で一番のガレ山で大変だったけど、特に白馬鑓ヶ岳から見える登山道がスッと伸びる感じがとても良かった。山頂からの急峻に落ちていく様がスリル満点でとても良い。この辺にはコマクサも沢山咲いていたので目も楽しめた。
白馬鑓ヶ岳は道は普通だったけど、雄姿がとても良い。何だったら山容だけなら白馬三山で個人的には一番かな?白馬岳側からと天狗からで見た目が全く違うのもとても面白いと感じた。天狗からだと砂礫な感じで印象が全く違う。
周辺はお花も咲いてて、白馬三山の周回とテント泊も楽しめた。今回、ヤマテンでも言っていたが、台風の影響か水蒸気が増えて、朝焼け・夕焼けが楽しめそう。というコメントがあったけど、丸山から見る夕暮れ。杓子岳・白馬鑓ヶ岳に掛かる雲の色が本当に凄かった。夕方だけど雲海も良かった。朝焼けはそうでもなかったけど、バッチリご来光と雲海も楽しめたし、剱岳モルゲンと影白馬も見ることが出来た。
今年は5月の週末天気がダメダメだったけど、異様に早く梅雨が明けて、それ以降の週末は最高の天気が続いた。これで6/21から始まった、夏山シーズン。毎週末100名山に登ることが出来た。テント泊も鳳凰・常念・尾瀬・白山と計5回行けた。これで体力もしっかり付いたことでしょう。
来週は、待ちに待った夏休み。日記にも書いたけど、今年はクルマで北海道に向かう。クルマなので走り回る必要も無いから、今年は天候に恵まれたら、大雪山縦走をしたいと考えてる。まだ2泊以上を縦走テント泊はしたことが無い。尾瀬は2泊したけど、デポして行ったから縦走はまだ未体験。ただ、これだけテント泊を繰り返しているからきっと大丈夫でしょうw 後は晴れることを祈るのみ。楽しみです♪
※とりあえず山行記録アップロード優先で、ルート概況と写真のコメントは後で少しずつ入れようと思います。⇒9/13入力完了。
今年は雪がたっぷりだったのでは無いでしょうか?
それ以外は同じルートのようで☺?
景色がよみがえります
コメントありがとうございます!
私は白馬岳登るなら大雪渓!って思ってたので、去年は行きませんでした😙 今年は多いハズなので、まだまだ厚みがありそうな感じでしたよ〜
白馬三山と旭岳の景色はサイコーでした👍
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