北海道中央高地(ほぼ)全山一筆書き
北海道
yoshida1308
体力度について
- GPS
- 125:32
- 距離
- 113km
- 登り
- 7,882m
- 下り
- 6,866m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 10:09
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 11:43
- 山行
- 7:42
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 8:43
- 山行
- 11:47
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 13:11
- 山行
- 7:11
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 7:36
- 山行
- 9:29
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 10:15
- 山行
- 7:18
- 休憩
- 2:03
- 合計
- 9:21
- 山行
- 2:24
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:24
| 過去天気図（気象庁） | 2025年08月の天気図 |
|---|---|
| アクセス |
写真
拍手
装備
| 個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
靴
予備靴ひも
ザック
調味料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図（地形図）
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ポール
テント
テントマット
シェラフ
携帯トイレ
水容器(ポリタン
プラティパス)
食料(米5合
パスタ1400g
ペミカン5個
パスタソース5個
ツナパウチ5個
乾燥納豆
乾燥野菜
マヨネーズ
醤油
お茶セット
青汁
マルチビタミンサプリメント)
行動食(ミックスナッツ
ドライフルーツ
柿の種
練乳
カロリーメイト)
|
|---|
感想
## はじめに
北海道の中央部には、火山活動によって形成された広大な中央高地が広がっています。このエリアはおおまかに以下の4つに区分できます。
�＾鯵拏�辺（狭義の大雪山）
�▲肇爛薀Ε兄�
�Ｅ貘臉磧蔑�大雪）
�そ従］∧�
これらの山域は連絡路でつながっており、下界にほとんど下りることなく行き来が可能です。
今年の初夏、久しぶりに長めの縦走をしようと地図を眺めていたところ、これらの連絡路を利用すれば全山を一筆書き縦走することができると気づきました。気づいてしまったからには挑戦するしかありませんね。というわけで、お盆休みをすべて費やすことに決めました。
## 当初の計画
計画は 5泊6日＋予備2日。各日の目標は次の通りでした。
- 1日目（裏大雪Day）
シュナイダーから入山→石狩岳→根曲がり廊下→沼ノ原テン泊
- 2日目（高根ヶ原Day）
五色→忠別→高根ヶ原→白雲→黒岳テン泊
- 3日目（お鉢&廃道探検）
北鎮→旭→旭岳温泉より一旦下山→廃道経由で天人峡泊
- 4日目（トムラDay）
化雲→トムラ→南沼テン泊
- 5日目（オプDay）
ベベツ→オプ→美瑛富士小屋泊
- 6日目（十勝Day）
美瑛→十勝→上富良野→富良野→下山・温泉泊
## 実際の行程
計画した行程はなまった体に対してあまりに負荷が重く、道中で何度も計画の変更を余儀なくされました。
黒岳、北鎮、上ホロ、三峰、富良野のピークはカット。日程としても半日押しとなり、最終的に6泊7日の山行となりました。
大雪山系は基本的に3〜5時間おきにテン場があるため、疲労度に合わせて柔軟に調整できたのは非常にありがたかったです。
うれしい想定外としては、6日目後半と7日目は後述する水不足の際に話しかけていただいたcさんと同行になりました。十勝の絶景を一緒に眺めることができ、非常に楽しかったです。
トラブルとしては、十勝連峰で稜線の水場が全滅していたことがありました。
過去の経験から上ホロ小屋雪渓と美瑛富士小屋の水場をあてにしてしまっていたのですが、山行中にどちらも使えないことがわかりました。
美瑛富士小屋で水を汲めず絶望していたところ、通りすがったcさんに水を分けていただき難を逃れました。そうでなければ稜線からポンピ沢までおろす必要があり、かなりのロスでした。
温暖化の影響が深刻化する状況では、稜線水場はもうあてにできないのかもしれません。
## 連絡路の印象
今回の山行は、各山域をつなぐ連絡路を歩いたことが大きな特徴でした。印象をまとめておきます。
- 根曲がり廊下（東大雪⇔トムラウシ）
数年おきにしかササ刈りがされない道です。全身をササに突き刺されながら進みます。本当につらかったです。現役の夏道であることが信じられません。
- 高根ヶ原（トムラウシ⇔表大雪）
唯一の超快適ルート。とても素敵な道です。大雪山の雄大さを感じながらほぼ平坦な道を歩くだけです。
- 天人峡温泉〜旭岳温泉連絡路（表大雪⇔トムラウシ）
廃道です。縦走で使用することは全くおすすめできません。ルート中の半分程度は電線の作業道がありかなり快適なのですが、あまつ岩付近からのトラバースがかなり厄介です。適当に歩けば滑落待ったなしの状況で草に埋もれた夏道を常に探し続ける必要があり、かなり精神が削られます。廃道を通らずとも道路を20�卻發韻估韻献襦璽箸鬚弔覆欧襪里任垢�、そちらのほうが確実に楽です。また、前後に旭岳からの1200mの標高下げと化雲岳までの1200mの標高上げがあり、体力の消耗が非常に激しい区間です。
- 三川台〜双子池区間（トムラウシ⇔十勝連峰）
直近で整備が入ったようで、枝打ちされたハイマツがそこら中に転がっていました。ただ、通行の妨げになるものだけを刈っているようで、普通に体にワサワサ当たってきます。
## 最後に
山行中多くの人に助けていただきました。通りすがった方々とのちょっとした挨拶や情報交換は精神的にかなり救いでした。スマホを落とした際には拾っていただいた酪農大山岳部の方には頭も上がりません。入山時にはe-kaiとamdが送ってくれ、下山時にはキャンピングカーで旅をしているご夫妻に駅まで連れて行っていただきました。cさんに会わなければ日程をもう一日伸ばすかそのまま下山していました。また、このような山行ができること自体、長大な夏道を整備し続けていただいている関係諸機関の方々のおかげにほかなりません。
天候にも恵まれ1日も停滞なく進めたこと、知床であのような事件が起こる中で熊に一度も出会わずに済んだこともかなりの幸運でした。
本当にありがとうございました。
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