奥穂高岳・ジャンダルム・西穂高岳
- GPS
- 19:51
- 距離
- 27.4km
- 登り
- 2,358m
- 下り
- 1,729m
コースタイム
- 山行
- 2:35
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 3:13
- 山行
- 5:03
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 6:08
- 山行
- 7:22
- 休憩
- 2:53
- 合計
- 10:15
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
奥穂高以降は難所だらけ。三点支持は必須。高所がダメな人はNG。印を見つけられないと、浮石だらけの違う道に迷い込むので、ルートファインディングの慣れも必要。歩行速度によっては、8時間など、かなり長時間の歩行になり、エスケープも無いと思った方が良いので、基礎体力も必須。 |
写真
感想
【1日目】
バスを待っていると時間が勿体無いので、上高地までタクシーで移動。
上高地で、昼食を食べてから、出発。しばらく肉!って料理が食べれないな、と思い、山賊焼きカレーにしてみました。普通のカツカレーでも良かったかも苦笑
初日は、横尾山荘に行くだけなので、ひたすら歩き。
途中、徳澤園で休憩。キャンプで来ている人が多く、テントもかなり多かったです。
徳澤園自体も綺麗だし、涸沢位を目的地にして、ここで一泊、というも良さそうだな、と思いました。
目的地の横尾山荘に到着。いつかは分かりませんが、最近改装したと思われる位、山小屋とは思えない、かなりの綺麗さ。宿の方も、とても礼儀正しくて、恐縮してしまいます。お風呂(もちろん石鹸などは不可)もあり、食事も美味しかったです。また、予約が取れていると、二段ベッドで寝れるので、パーソナルスペースも確保出来、しっかり寝る事が出来ました。
【2日目】
2日目は、穂高岳山荘まで。
本谷橋を経由して、まず涸沢へ。相変わらずのテントの多さでした。涸沢小屋で、横尾山荘で頼んだ昼食のパンを少し食べながら休憩。ソフトクリームの甘さが体に染みます。てか、普通に街中で食べるソフトクリームよりも美味しかったので、一食の価値があると思いました。
ザイテングラートを経由して、穂高岳山荘へ。涸沢小屋にも張り出してましたが、死亡事故も起きているそうなので、油断は禁物。この辺りから、ヘルメットを着けて登ります。
かなり長い登りの後、やっと穂高岳山荘へ到着。到着時は去年より人が少ない気がしました(結局、布団1/2だったので、気のせいだったようですが苦笑)。
昼位の到着だったので、パンの残りを食べてから、涸沢岳まで登りました。晴れたり霧が出たりで、山の天気の変わりやすさが身に沁みながら、晴れた時に眼前に広がる
奥穂高・ジャンダルムの美しさを暫し観覧。
晩飯は、6回位グループを回してたみたいです。食事も山小屋としては破格の手の込みようで美味しかったです。ただ、布団1/2なので、やはりあまり寝られず。また人が多いので、熱気でかなり暑く・・・。こういう時はテントの方が良いのかな、とも思います(とはいいつつ、テント場も一杯だったので、平日にくるしかないんでしょうけど)
途中で、外に出ると、満天の星空と流星がチラホラ、という天体ショーになってました。3000m級の星空はやはり格別です。
【3日目】
今回の山行のメインイベント、ジャンダルムに向けて。
前日の夕方・夜は、曇ってた時もありましたが、打って変わって、うっとりするほどの朝焼け。多くの人が山荘の前で写真を撮ったりしていました。自分達も撮影しながら、出発の準備。
まず、奥穂高岳。朝早いつもりだったのですが、もう相変わらずの写真撮影の行列になってました。とは言いつつも、5分位で回ってきたので、日中の混雑を考えれば、だいぶ早かったですが。
撮影もそこそこに、ジャンダルムに向けて出発。
昨年、大キレットに行った時は、かなりの行列とすれ違いがありましたが、やはり難易度が段違いのせいか、鎖場以外で、殆ど人を待つ事は無かったです。
まずは馬の背。噂通りの切れ落ち方。分かっていても、落ちたら・・・と考えると、怖くなりますが、確実に歩みを進めます。怖いけど、高さ以外は、こういう岩場は今までも何度も経験があるので、個人的に、技術的には難しくは無いと思いました。
ロバの耳。トラバースが怖いですが油断せず、着実に行きます。
ロバの耳を超えると、ジャンダルムが眼前に迫ってきます。直登ルートは×が書いてるし、こんな所でリスクを負う必要は全く無いと思うので、普通の巻きルートで。
ここもルートを少し外れただけで、浮石だらけで、浮石の上に浮石が乗ってるような状態なので、簡単に岩の雪崩が起こせてしまいます。下に人がいると思うと、ゾッとしないです。このルート全体ですが、ちょっとでもおかしいな、と思ったら、すぐに戻る必要があります。
ジャンダルム登頂。素晴らしい、素晴らしすぎる晴天。行く前まで、曇り予報だったので、こんな晴天で登れるとは思ってもおらず、感無量。遠くに奥穂高岳や槍も見えます。あそこから通ってきたのか、と思うと、我ながら頭がおかしいと思いました苦笑
しばし撮影したり、同じタイミングで登った人と話したり。やはり山行って一体感が出来ますよね。特にこういう難しい山は。
撮影した後、次の天狗岩に向けて移動。ここから暫くは、ピークに向けて直登(鎖が有ったり無かったり)→急落の繰り返しで、ガリガリ体力が削られていきます。もちろん難易度は高いままが続くので、馬の背やらジャンダルムを超えたからといって、油断出来る所は全く無いです。
天狗のコルから、鎖を使いながら直登。ここの登りもかなりいやらしいです。体全体を使いながら、登る必要があります。
逆層スラブ。雨が降ると、かなりいやらしい所だと思いますが、乾燥していた
おかげで、普通に鎖を使いながら、降りれました。逆層にはなってますが、普通の坂道と言えば、坂道です。
間ノ岳。ここと次の赤岩岳は、山頂も地味ですが、かなり辛いです。登りも浮石だらけで神経使うし、終盤に入って、体力も無い所での急登・急落が続くので、こまめに休憩取りながら進みます。
西穂高岳。やっと到着。正直、かなり疲れてたので、あまり感慨が無かったです苦笑
ここから、1時間ちょいかけて、ピラミッドピークを経由して西穂高独標へ。ここも、目で見えているのに、独標の遠い事遠い事。P8とかP9とか経由して、まだかー・・・。と思いながら進みました。
独標までたどり着いた所で、自分は最終一本前のロープウェイに乗らないといけないので、他の人と分かれて、西穂山荘にやや急ぎ。結局、ロープウェイは2本早められましたが、ロープウェイ駅から、高速バスに乗る平湯までのバスが1時間に1本だったので、あまり急がなくても良かったかも苦笑
高速バスの出発まで、あまり時間が無かったので、風呂にも入れず、簡単に体を拭いて着替えて、帰路に着きました。
が、Uターンの混雑が始まっていたせいで、バスが2時間遅れ。JRの終電ギリギリだったので、これはこれで、違うヒヤヒヤ感でした。
登山を本格的に昨年初めて、昨年大キレットに行った時に、遠くから眺めて、あんな所登るなんて、気が狂ってる、と思いましたが、一方で、やはり登ってみたいな、と思う気持ちもあり。
結局、目前まで行って心が折れたら、それでも良いか、位の気持ちで、動画を色々見たり、体力付ける為に、色々な山に行ったりと、春先位から準備をし始めました。
岩の経験は、昨年から色々してきていたので、今回行ってみて、技術的な面は問題無かったです。
山の経験がある程度はある前提で、6時間とか7時間、集中力を切らさない精神力と、急登・急落の連続にも耐えられる体力、浮石を踏まない注意力が必要なのかな、と思いました。
あと、悪天候の時は、絶対行かない事。晴れてたら分かる道も、霧やらで、○が見つけられず、少し間違ったルートに行くだけでも、簡単に死ぬ可能性がある、そんなルートだと思います。
ただ、それほど困難なルートだからこそ、やり遂げた達成感は相当なものです。誰にでも勧められるルートではないですが、目標にするだけの価値はあると思います。
iksさん、初めまして。bergheil(ベルクハイル)と言います。
私、8月13日に、西穂ー>奥穂へ縦走しましたので、iksさんとは、どこかですれ違っているようですネ(ヤマレコの機能「どこかで会っているかも」にて記録を拝見しました)。
iksさんは、登山を初めて2年目で、奥穂ー西穂縦走をされていて、すごいな、と思いました。私は登山歴 約35年、中年後期といった年となり、ようやく念願の西穂ー奥穂縦走を達成して、長年の宿題が片付いた間があります。
bergheilさん、初めまして。
※お名前、ドイツ語からとは洒落てますね。
自分も記録、拝見させて頂きました。
逆ルートからだと、恐らく、天狗岳の頂上近辺の鎖場か、コルに降りる鎖場ですれ違っていた可能性がありますね、
どちらに書こうかと思いましたが、コメント頂いていたので、こちらへの返信で。
登山歴35年とはすごいですね!
まだ、自分はテントも買ってないヒヨッコなので、まだまだ精進が必要です。
bergheilさんも少し書かれてましたが、体力がある内に難しい所は行っておこうと思い
今回、縦走する事にしました。
自分は、逆ルートで行ったのですが、高度を下げていく形になったので
奥穂高→西穂高のルートの方が、体力的には楽だったのかな、という印象です。
最初に心理的に怖い馬の背などは片付きますしね。。。
むしろ、bergheilさん、翌日も大キレット行ってたりなど、凄い行程ですね!
こう書いてると、また穂高登りたくなってきましたw
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