中央アルプス 縦走（鳩打峠〜桂小場）
menkan
体力度について
- GPS
- 78:24
- 距離
- 39.2km
- 登り
- 3,742m
- 下り
- 3,599m
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- 山行
- 8:53
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 9:07
- 山行
- 6:29
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 6:55
- 山行
- 9:19
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 9:50
- 山行
- 6:20
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 6:28
| 過去天気図（気象庁） | 2021年07月の天気図 |
|---|---|
| アクセス |
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感想
1：鳩打峠(0425)-小八郎岳()-烏帽子岳(0705)-念丈岳(0905)-奥念丈岳()-越百山(1250)-越百小屋(1330）＿9時間
2：越百小屋(0515)-越百山(0600)-千涯嶺()-南駒ヶ岳(0850)-赤梛岳(0930)-空木岳(1100)-空木岳避難小屋(1200）＿7時間半
3：空木避難小屋(0430)-空木岳(0600)-木曽殿山荘(0730)-東川岳()-熊沢岳(0930)-檜尾岳(1100)-宝剣岳(1400)（宝剣山荘）＿9時間半
4：宝剣山荘(0430)-将棋頭山(0630)-桂小場(1045) ＿6時間半
またもログが飛んだ
1日目：
鳩打峠で車泊。朝4時半発
小八郎岳までは以前友人の案内で歩いたことがある。眺望が良くて焼き肉を焼いたのだ。その後の烏帽子岳までも歩きやすかった。
笹
奥念丈岳より先と思っていたが、実際のところは烏帽子から念丈の間もまあまあった。パンツの上にリラックス用のステテコを被り、安物のゲイターを装着した。
念丈岳には新道案内の看板があった。山頂のスペースはそれぞれ念丈20�屐�奥念丈5�屐Ｇ鮎罎�ら奥念丈のコルへの下りは刈り払い直後で助かる。
笹が凄い
刈払いがされていないものの、登山道であることは間違いなく、例えばオーバーヘッドの笹でも道があるところは僅かに低くなっていたり、両側から覆い被さっているものの足元をみると笹が生えておらず空間があったりする。
目線を上に向けると、その先の木にピンクテープがあったりする。
コツをつかみリズムに乗って、目標に向かって進むと、意識が前に向いているため今度は足元に隠れる木の根や倒木につまづく。
そして、前に進もうとする私を捕まえるかのように笹がまとわりついてくる。
転ばないように無理に耐えて膝をグネった。初日から膝痛い。
13時半小屋に到着。ほどなくして雨が降り出した。その後は夕方まで降ったり、やんだり。夜はカレー、朝も美味しい御飯ありがとうございます。
2日目：
1日目の越百小屋と3日目の宝剣山荘は予約がとれた。2日目の木曾殿山荘、空木岳のヒュッテが満杯。空木避難小屋か檜尾避難小屋を使いたい。
空木岳避難小屋
行程的には木曽殿山荘泊ができると、翌日の負担も減らせてバランスが良かったが、14時頃からの雷の予想もあり檜尾避難小屋まではいけないと判断した。
できるだけ余計に歩きたくない私は稜線から避難小屋まで300m下ることは少し不本意であった。
体調不良の方
万が一を考え12時前に到着で2人目。1人目は昨日越百小屋でお見かけした方だったが、昨日はどうやら、越百小屋を予約していなかったようで、満杯で宿泊できず避難小屋の使用も断られ、そのまま越百山まで登り、シュラフのみで山頂でビバークしたとのこと。幸い夕方以降は雨も上がり、夜は晴れていたようで満月の空がとても綺麗だったらしい。
風もなく、穏やかに過ごせたようですが慣れない環境で睡眠不足になり体調不良で食欲も無い様子。朝露でシュラフも濡れてしまったとのこと。本来の行程は南駒から伊那ダム戻りの予定だったが、体調を考慮して避難小屋で一泊することにしたらしい。
私はこの話を聞いて、確かに計画的に避難小屋を利用することは避けるようにと注意喚起されているが、コロナによって人数制限がある中で予約がとれたものと日帰りでピークを踏める人しか山に登れないとしたら何だか悲しい。かといって計画的にビバーク（指定場所以外でのテント泊など）するのであればその計画自体非難されかねない。避難小屋の使用を断られビバークした結果、体調不良で行動不能になり避難小屋を使用するのであれば本末転倒だと感じた。
避難小屋は通常、無人なので使用を断られることはないと思われるが、越百小屋は行政が設置した避難小屋がたまたま有人の小屋の休憩棟として利用されているため、今回のことが起きたと感じています。
その後13時頃に続々と5名の方が到着され計7名。15時過ぎ頃7名の団体の方が到着。13時頃に到着された5名の内4名は小屋を出てテントにされました。その後は雨が降る中で18時頃までにぽつぽつと計7名程度の人が来られ、小屋は満杯に。外にもテントが5張。大盛況でした。目の前を冷たい沢が流れていて助かります。
3日目：
翌日は4時半発。昨日の空木岳からの下りとは別ルートの稜線から登る。沢ルートと比べると整備されていて歩きやすい。曇り予報だったが快晴で稜線からの眺めも良く、とても気持ちよい。空木避難小屋に感謝したい。
空木岳から木曽殿山荘までの下りは標高が一気に下がる。鎖場もありストックをしまって後ろ向きで慎重に下った。この間で山荘に泊まったと思われる方10人ほどとすれ違った。
東川岳へは逆に一気に標高が上がる。
その後は宝剣岳まで標高差150m程度のアップダウンを繰り返しながら稜線歩き。
全く人と会わない。檜尾小屋では有人小屋へ向けて改修が進んでいた。檜尾岳を過ぎると長い稜線歩きの最後、歩きやすい平行の登山道を過ぎると宝剣岳がそそり立っていた。私は地形図を甘く見ていた。雨も降りそうで、ここまでの疲れで精神的に追い詰められた。一旦、ザックを置いて気持ちを整えて慎重に岩場を登った。
ちょうど山頂についたところで雨が降り出した。滑る鎖に注意しながら山荘へ下った。これまでとは違い周囲に人がたくさんいたのでなんとなく安心できた。
山荘
これまでの道中を思うと電車のない田舎から地下鉄のある東京に来たような感じ。ビールを飲みながらオリンピックを見た。ストーブが焚かれていて濡れたザックとウエアを乾かした。蛇口からでる飲み水がありがたい。
非番のスタッフさんがいたので明日の行程を一緒に調べてもらう。夕食後に外に出ると雨も上がり素敵な景色をみることができた。
4日目：
夕方には帰りたかったので朝食はお弁当にしてもらう。晴れ予報だったが、外の様子は風も吹いて濃いガスに包まれていた。駒ヶ岳に着く頃にも晴れるとは思えず、景色の見えない稜線は寒いだけと池ルートで風を避けるように下山した。初日ほどではないが両脇の植生で靴はぐちゃぐちゃになった。ゲイターをつければ良かった。2カ所の池を過ぎて将棋頭山に着く頃には一気にガスがとれた。桂小場までは良く整備された歩きやすい道。長く感じた。将棋頭からの下山では最多の20人ほどとすれ違った。ロープウエイができるまでは駒ヶ岳へのメインの登山口だったわけで、今でも人気があるのだと感じた。
初日に笹で膝を負傷したのが悔やまれる。多少遅くても丁寧に歩いた方が良かった。
全体を通して人が少なかった。特に3日目はほとんど人に会わず贅沢だった。
帰りの車窓から、登った山を眺めたが、案外奥まっていて手前の山しか見えないところが多く北アルプスとの違いを感じた。
もう笹は歩きたくない。最後まで動いてくれた両足に感謝。
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