西穂高岳〜奥穂高岳〜涸沢岳西尾根
- GPS
- 56:00
- 距離
- 14.4km
- 登り
- 1,588m
- 下り
- 2,611m
コースタイム
- 山行
- 4:55
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 5:25
天候 | 2日 晴れ 3日 未明晴れ→9時頃曇り→ガス→吹雪 4日 9時まで雪、ガス→昼以降晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ロープウェイに乗る際はピッケルカバー等装着する事 |
写真
装備
個人装備 |
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
靴下
アウター手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
ザック
アイゼン
ピッケル
ビーコン
スコップ
ゾンデ
行動食
非常食
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コッヘル
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
サングラス
ナイフ
カメラ
シェラフ
ヘルメット
ハーネス
アルパインドロー3
下降器
ハーケン2
捨て縄
テムレス2
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共同装備 |
ダブルロープ50m1本
テント
テントマット
Jetboil
ガス缶大1
ガス缶中1
予備ガスヘッド
|
感想
初めての穂高連峰縦走
年始は壁よりも縦走をやりたいという自分の希望もあり、無雪期含めお互いに行った事のない西穂〜奥穂の縦走へ。新穂高温泉のロープウェイに乗ったのも初めてだった。
day1
入山少し遅れ10時発のロープウェイに乗る。西穂高口からアイゼンを履いて出発。西穂山頂までは登山者が多い。西穂先で少し微妙なクライムダウン。間ノ岳手前の岩陰の良いところがありC1とする。夕陽と霞沢岳が綺麗だ。
day2
昼前から天候が崩れる予想になっていた。ヘッデンで出発し、天狗の頭で朝日を迎える。天狗の頭からコルへの下りは、鎖場もあり全てクライムダウン。逆層スラブ、岩稜帯、氷雪壁が続き順調に登っていく。全体でロープを出したのは2箇所。ジャンダルムまでの岩稜で20m懸垂を1回、ロバの耳は飛騨側を25m懸垂2回で奥穂手前のコルへ降りた。奥穂までカチカチの雪壁を登る。ジャンダルム付近から岩はベルグラに覆われており滑りやすくなっていた。ガスガスの奥穂山頂に着き、慎重に下降する。鎖場などもあり全てクライムダウンで降りられた。天候もどんどん悪化しているため、冬季小屋に感謝してC2。14時過ぎに一時的に視界が開けたが、夕方以降再び雪になった。
day3
視界が回復するのを待って出発。新雪20cm程度積もった。パウダーなのでラッセルは軽い。涸沢岳西尾根はガラガラした岩にベルグラが張り、新雪が覆っているのでとても歩きづらい。蒲田富士の稜線は新雪どっさりで一部両側に雪庇が出ている所もあるが判断は難しくなかった。視界がないと涸沢岳〜蒲田富士の間は雪崩の注意が特に必要だろう。カンバ樹林帯に入る尾根分岐のCo2550付近で一息つこうとポケットから地図を出した際、不意に足元の雪が崩れて(ハイマツに乗った不安定な雪だった)8m程滑り落ちて木にぶつかり腕を打撲してしまった。重荷を背負っていると勢いが止まらない。案外、安全地帯に入ったと思った所で怪我はし易いものだ。大いに反省する。Co2500から夏道までの下りは雪が少なく露岩が多いのでこれまた歩きづらかった。途中から段々トレース跡がハッキリしてくる。下から登ってくる方に3人程すれ違った。あとは気持ちのいい樹林を歩いて車まで。
今山行のメモ
【天気】
SCW、Windyが大体当たっていた。
weathernewsの雪雲レーダーは精度が高かった。
【ルート】
奥穂からの下りで支尾根を降りかけた。視界がないと間違えやすいかも。降り始めは地形図で見るより岩稜っぽくなっている。涸沢岳〜蒲田富士は雪崩斜面に注意。
【装備】
アックスは2本持って行ったが、縦走用の1本(BDのSwift。トリグレスト付き)しか結局使わなかった。アイスクライミングに慣れていれば1本でも良いが、状態次第だろう。
【食料/燃料】
行動食:1500kcal/日 程度
夜食:カレーメシ+α米50g+ウィンナー 1000kcal/日 程度
朝飯:3分スパ120g+ウィンナー 750kcal/日 程度
間食:チータラ他
燃料:大1缶(NET460g)8割程度使用
【北海道の登山者向けメモ】
日高山脈のコイカク岩稜、小樽赤岩のアイゼン行動、カミホロでのアルパインを一通り経験してれば問題ないと思われる。
【雪洞的地】
今回はルート上の雪が少なく、できれば一度イグルーに泊まりたかったが雪質的に良い場所は少なかった。初日に確実に掘れる場所に泊まるなら天狗のコルまで行く必要がある。他に確実に掘れそうな場所は奥穂〜ジャンダルム間のコル、蒲田富士のコル。
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