丹沢湖/箒杉を散策

　三年前の七月末に散策に来て、赤とんぼ舞う盛夏に三保ダムの堰堤に沿う道を、大汗をかきながら上り下りして以来の丹沢湖だ。地下水路のトンネルから吹く風の心地良さは忘れられない。今日ダムサイトの駐車場に車を止めて、色付いてきたドウダン躑躅や、たけなわの紅葉を愛でながら階段を下りると、赤黄緑の色彩と飛行機雲が尾を引く青空と、半分落葉した銀杏の黄色のコントラストが絵画の様だ。ダム下広場に降り再びダム天端目指しシーソー型の道を登る事15分。丹沢湖の畔で10年ほど前に登った檜岳や秦野峠を眺めながら、弁当を食べる。食後丹沢湖記念館を訪れ、箒杉に向かう。ここも三十年ぶり位かな？等と2000年先輩の空を突く老木に、老い始めた自分がパワーをもらった気分に。最奥の西丹沢自然教室に車を止め吊り橋を渡り、また河原に降り水に触れるが思いの程冷たくは無い。15歳の夏に犬越路から大室山、加入道山と一周したのが丹沢との出会いだ。もう少し四季の丹沢の山路を楽しみたいと思う。