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https://www.yamareco.com/modules/diary/148886-detail-214665
こちらの日記を書くまでの話。
ヤマレコ質問箱で東京農業大学ワンダーフォーゲル部事件について情報を求めている方がいました。
情報を求めている方によるリンク先のウィキペディアを見ました。
質問者は「この事件を語り継ぐことで少しでも悲惨な事件を減らしたいと思い、調べております」との事ですが、知りたい情報は判決文にあります。
真に知りたいのは登山ルートでしょう。
当時(1965年なので昭和40年)と今とでは道路が新規に出来たり、廃道になったりで今とルートが違うかもしれないし。
リンク先のウィキペディアに地図外部リンクがありました。
Stanford Digital Repository |1:50,000 chikeizu
https://purl.stanford.edu/jn819vp4068
地図をダウンロードすると「大日本帝国陸地測量部」の文字。
新田次郎の小説「劒岳 点の記」の主人公が所属していたところだっけ?
国土地理院で大日本帝国陸地測量部が作成した地図を見ようとすると国会図書館で調べなさいとの事。
国会図書館で調べると収蔵情報のみで画像データは見られません。
「大日本帝国陸地測量部 地図」で検索すると、複製の判子のある地図を紹介しているサイトがありました。
地図販売サイトも。
いちいち国会図書館等でコピーをもらうのもなあ・・・。
更に調べると下記のサイトにたどり着きました。
攻城団ブログ:スタンフォード大学のサイトで約100年前の日本の古地図をダウンロードできます
https://blog.kojodan.jp/entry/2019/03/13/121921
そういえば、先ほどのウィキペディアの地図外部リンクはスタンフォード大学でした。
アメリカの大学に大日本帝国陸地測量部が作成した地図のデータがあるという事は敗戦時のアメリカさんによる接収?と調べると、その通りみたい。
INTERNET Watch:【やじうまWatch】離島を含む全国すみずみまで網羅、約100年前の日本の古地図をスタンフォード大が公開中
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/1014219.html
どうやら上記によって、2016年にウェブ上で情報が広まって認知されたようです(他で紹介していたかもしれないけど)。
このような経過でヤマレコ質問箱から大日本帝国陸地測量部が作成した地図にたどり着きヤマレコ日記にしました。
ヤマレコ質問箱はこういう展開があるから面白いです。
ヤマレコ日記では二番煎じでしたが。
Chilica様のヤマレコ日記:明治43年の地形図
https://www.yamareco.com/modules/diary/13595-detail-125620.html
今回の日記はヤマレコユーザーさんから日記の内容でちょっとした質問があったので書きました。
その方によると他に新田次郎の小説「劒岳 点の記」は「史実を誤認させ・・・」、「手放しで紹介してほしくない」とご指摘がありました。
仰るとおりだと思います。
結局はフィクションですからね。
どこかしら都合の良い内容だったり、史実を少し変えたり(または資料の不足等)と。
新田次郎の「孤高の人」でも、実在の人物がこうだったと誤解を与えると言う方がいます。
例えフィクションでも実在の方であれば、こういう人間なのかという認識になりますものね。
とはいえ、お話として面白ければ良いと思っているので自分は史実がどうか等は気にしません。
新田次郎の小説は山に一家言あると気になる内容が多いのでしょうね。
文藝春秋BOOKS:文春文庫『劒岳〈点の記〉』新田次郎
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167112349
趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ):山好き 原作「剣岳 点の記」
https://smcb.jp/communities/95/topics/361946
itigo様のヤマレコ日記:新田次郎「孤高の人」を読んで(事実と小説)-7
https://www.yamareco.com/modules/diary/50967-detail-64866
saitama-nの日記:単独行を読む
https://www.yamareco.com/modules/diary/148886-detail-154686
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