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2017年01月16日 07:04考古学全体に公開

2017年1月9日(月)氷期狩猟民のくらし―民族考古学、クロマニョン人、北米パレオインディアンと旧石器時代研究

群馬県立歴博の講座で東北大の旧石器研究者の阿子島香氏の講演があったのででかけてみた。一昨年、青森縄文遺跡ツアーの準備の際に同氏の「北の原始時代」という本を購入して読んでおらず、あらためて高崎線の中でめくってみたら、さすがに芹沢長介氏の弟子だけあって、例の捏造問題にも深くかかわっており、捏造を見破れなかったことの反省が書かれているが。それにしても、前期旧石器遺跡に関して、なお阿蘇の可能性を探求する姿勢は変えていないのにはやや驚かされた。研究者としての情熱やこれまでの経緯からすべてをゼロにするのはしのびないのだろうかーー。大分県の早水台遺跡(そうずだいいせき)の再調査についても触れている。その結果は、かならずしも芹沢氏が指摘した石英製石器の年代は10万年前でなく、4万年前より新しいものの可能背が高くなているようだ。他はどうなのかーー

ところで、今回の阿子島氏の講演は捏造問題とは直接関係のない道志が留学中に学んだ欧米の考古学者の民族考古学やクロマニヨン人遺跡研究、北米のパレオインディアン遺跡研究などの話しが主だった。これはそれなりに参考になった。ただし、配布資料はほとんどなく、スライドを多用して画像は楽しめたが、盛りだくさんでメモをうまく取れず消化不良に終わる。

最初に東北大の先生らしく、宮城県の富沢遺跡(地底の森ミュージアム)の復元画の話しから始まる。同氏は日本での師匠は芹沢氏、アメリカではニューアーケオロジ―のルイス・ビンフォード氏、欧州ではクロマニョン人の洞窟遺跡の発掘に参加した時の様子をスライドを写しながら語った。
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