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写真�⊂綛眥迭�塚園内の地点貝塚（土坑）と復元住居
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痛風診断以来症状は収まったものの時々微熱があり今ひとつ調子が良くない。それでも少しは外に出かけようと土浦にやってきた。まちかど蔵大徳に電話してみたらあと5台で自転車なくなるという。ゴールデンウィーク最後の日曜で人は次々にやってくるようなので諦め、10時20分頃、駅の下にあるリンリンサイクルでチャリの手続きをする。連休中ですごい人出、手続きを済ませてチャリの順番を待つが、なかなか順番が来ないでイライラしながら店内スペースにおいてある様々なチャリを見る。予約をしていなかったので残ったチャリは20インチのミニベロだが結構な高級車らしい。電動ギアーとディスクブレーキ装備車だ（20万円もするという？−店員談）チャリの順番が来たのは、駅に到着してから40分以上もかかってしまった。11時過ぎ、予定時間を20分以上過ぎていたのでいくつか予定を飛ばし、11時15分頃、まず土浦城の一角にある市立博物館を覗いて見る。主として近世以降の展示で刀剣類や衣装、茶道具書画などあまり見るものはない。11時半前頃、次に常名（ひたな）天神山古墳に向かう。亀城から125号線を北上し、真鍋西通りを左折すると、右手に桜川北岸段丘の丘陵地帯の茂みが見えてくる。あの樹林帯のどこかに古墳があるーーグーグルマップを見ながら、さらに右折して丘陵に近づく。緩やかな坂道を北上すると常名天神への道を行きすぎて、その先の金山寺手前に出てしまう。左折する道はないので戻って天神様方面に向かう。天神下でチャリを止めて階段の登ってもよかったのだが、その先のぐるっと回る道をさらに進んで、天神社の裏側から一気に天神社に登る。平坦地に出ると天神社直下、古墳の看板と史跡指定の石柱、上には社殿が見える。チャリを降り、看板を撮影し、階段を上って墳頂の社殿に出る。古墳はかなり削られているので本来のかたちは得分からないが、看板の解説によると、現在墳頂70mの前方後円墳で、削られる前の姿は90mあったと推定されている5世紀初めの茨城県下の代表的な前方後円墳らしい。神社は後円部の上にあり、そこまでは歩いたが、後方部はだいぶ削られ、一がよくわからずそのままチャリで下ったが、今改めて看板の写真をよく見ると、後方部にも小さな祠があり、県内最古級の石造塔「宝筐印塔」があるのだったが、前方部を探さずに下ってしまったのは手抜かりだった。事前予習が不足していた。
同じ道を引き返し。西にある武者塚古墳に向かう。この古墳は、市指定史跡で出土品は近年、国の需要文化財に指定され、この秋の公開を待っている。旧新治村孫氏編纂事業の関連で1983年に発掘調査が行われたときはすでに古墳は削平されてかたちはなかったが、発掘調査で古墳時代の美豆良（みずら）が発見され、一緒に出土した銀装太刀やガラス玉類、経錦（たてにしき）などが出土、特に美豆良（みずら）は埴輪などから知られてはいたが、実物が出土したのはおそらく全国初、そのため、重文指定となったようだ。上高津の学芸員によれば、同館で今年秋に公開されると聞く（保存作業がほぼ終了）。
古墳の現場は復元された箱型石棺があり、その向こうに地下式の横穴式石室の一部が覆屋の中に保存されている。ここで軽く昼食補給、12時30分頃次に上高津貝塚考古資料館に向かう途中、宍塚古墳群（五世紀後半頃）に立ち寄ろうかと考えたが、多くは削平され、形がわからず私有地が大半なので、途中で変更し、直接上高津貝塚に向かうが、やや道を間違えてぐるぐる回って12時50分頃何とか貝塚公園に出る。資料館では、入り口付近に見てきたばかりの武者塚古墳の美豆良（みずら）の写真パネルや発掘調査時の模型や写真パネルなどの解説展示があり、今秋の公開がますます楽しみになる。次に企画展の「古代の集落と中世寺院」の展示を見る。展示の一つ中心はH29年度に学術調査を行った法雲寺で、
「創建は正慶元年（１３３２）、足利尊氏が常陸国守護小田治久に命じ、復庵宗己を招いて開山、勅願寺としたのが始まりと伝えられています。復庵宗己は弘安３年（１２８０）に常陸国で生まれ、小田治久の養子となった人物で延慶３年（１３１０）に中国に渡ると名僧中峰明本に師事し１３年間修業。常陸に戻ると正慶元年（１３３５）に小田治久の招きで揚阜庵を設け法雲寺の前身となっています。」（土浦市HP)
復庵の師匠、中峰とその更に師匠の高峰の肖像画も展示されていた。さらに法雲寺を含め、近隣地域の瓦を中心として中世寺院関連遺跡の出土品の展示があった。
そのほかは建設工事に伴う緊急調査で、山王遺跡など古墳時代や古代の集落、土師器や須恵器などの出土品が展示されていた。常設展を見た後、講演まで少し時間があったので、外の貝塚公園の貝層展示、復元住居その他の施設を見学し、資料館に戻る。講演は、H29年度の展示にある遺跡の発掘調査の解説で、やはり法雲寺関連調査の内容が深い。東3号平場の二つのトレンチからは、瓦と瓦毛が出土、また北側の平場のトレンチからは出土品は出なかったが、人力で2m掘り下げて最下層付近に土塁、焼土層（中世生活面）などを観察し、さらにその下に薄い白い火山灰層が検出された。これは専門家の調査で、4世紀中葉の130�厠イ譴神�間山の噴火による火山灰層でこれはこれで地学的には大変意味のある発見らしい。
講演の後、短い展示解説もあり、法雲寺遺跡から出土した瓦と周辺各地の中世寺院遺跡出土瓦の比較展示があり、「敬奉」とヘラ書きのある文字入り瓦は、復庵が師の中峰やその師高峰らを敬い、奉るためのヘラ書きではないかと推測、またつくば市の前峰廃寺出土の梵字入り瓦は、「阿弥陀如来」を表し、非常に珍しいものらしい。また法雲寺の瓦と同鋳型で焼かれたと考えられる各地の瓦には入り別のしるしがついていた。
帰路、亀城（土浦城址）の東櫓内の資料館に立ち寄り、櫓に登り、展示物を見てから帰宅の途に就いた。チャリはなかなか走りやすかったが、電動ギアーに触りやすく、不本意なギアチェンジが時々起こったことが玉に瑕だった。
