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写真��呉の貴族大墓出土の虎形棺座
写真�ｒ欧諒個襪�厚遇した後漢ラストエンペラーの墓出土の４層穀倉土製品
三国志についてはあまり勉強したことはないが、中国では近年の凄まじい開発で膨大な遺跡の発掘が行われ、伝説の世界とは一味異なる三国志時代の様々な遺跡が出土、極めつけは曹操高陵（河南省安陽市で発見された曹操のお墓）など、驚きの発見が次々となされている。中国から多くの貴重な出土品などが出展され、今後そういう機会がある保証はなく、撮影も可能というので出かけてみた。
写真撮影はカメラの替え電池を持ってき忘れたのでスマホ撮影となった。午前中の港区郷土歴史館から地下鉄で移動、はじめは都営三田線で三田からJR田町駅に乗り換える予定だったが、間違えて南北線に乗ってしまい（三田線の場所がわからなかった）、やむを得ず溜池山王で銀座線に乗り換えて上野駅に出る。腎臓病治療で入院直前なので、暑いさなか長い距離を歩くことは避けたかったが、やむを得なかった。休憩を兼ねて上野公園に出る途中、和牛焼き肉店で冷麺を食べ、午後に備える。
東博に出ると、特別展は混雑表示、ここまで来たからには混雑は覚悟の上、高いチケット代金を払い、本館から入って平成館に向かう。音声ガイドはNHKで中国の遺跡巡り番組に出演中の吉川晃司と女性アナウンサーだ。
展示会場は人混みでいっぱいだが、空いていそうな場所で見たい場所を探してガイドを聴きながら会場を回る。最初のプロローグは伝説上の三国志で、明代の関羽像がお出迎え。第１章は曹操・劉備・孫権のルーツ、家系を追跡、第3章の後漢王朝末期の黄巾の乱などに関する展示、後漢の将軍の墓出土の儀仗俑や後漢のラストエンペラーの文帝に関する展示が目を引いた。後漢ではまだ権力者を手厚く葬る「厚葬」が行われ、大きな土製の五穀倉、邸宅などの俑が多く展示されていた。
第3章は、三国鼎立時代の戦争の武器類や関連考古資料が合戦のジオラマなど展示されている。
第4章では４−１．魏4−2．は蜀、4−3は呉の考古資料が展示され、特に「魏」では魏志倭人伝との関係もあり、公孫氏という第4極の勢力の資料も展示されていた。後漢鏡や金印、青磁の壺や様々な俑などがある。
第五章は、曹操の高陵と三国の大墓で、安陽市で2008〜9年に発掘された曹操の墓の遺構のジオラマや出土品は圧巻、戦乱や気候の悪化による疲弊の時代に薄葬を命じた曹操らしい質素な副葬品などが並んでいる。また魏の文帝が求めたという「鮮卑頭」と呼ばれる帯金具や白玉製鮮卑頭、また蜀の大墓の副葬品や、呉の大墓の虎形棺座など興味深い出土品が並ぶ。
考古遺物から三国志を見直す企画はなかなかのもの、日中文化財協定40周年の記念して3年間、日中の専門家が各地に足を運び、出土品などを厳選して2本まで運んだという貴重な展示会だった。
もう少しじっくり見たかったが、入院前でもあるし混雑もひどいので、ざっくり見て図録を求め、帰宅した。
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