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最後に、二号墳と一号墳に向かう。二号墳は丘陵の低い方にあり、木棺直葬という古い埋葬法だが、タイプは奈良朝の中央型の古墳だという。木棺からは骨の一部や刀子、金銅製帯金具などが出土し、国司に準ずる地位にあった在地豪族の長の墓と想定されている。
1号墳は、逆に「北方型＝辺境型」の＝長方形に敷石を敷き詰めて石室を作り、南向きの横口式羨道の痕跡を残す一方、竪穴式に上から埋葬している不思議なお墓だ。こちらは明治44年に馬具や直刀などが出土し、栗駒郡名で東博に寄託されているという。
つまり1号墳は北方型、2号墳は中央型と二つの系統が出合う境界のような地域だったようだ。一号墳のようなタイプは盛岡などより北の地域の奈良時代の埋葬法で、宮城県域では初めての発見でこのタイプの南限らしい。
次に旧築館（つきだて）町の伊治城址に向かう。古墳群から15分あまり、丘陵と水田の間のくねくねとした道を進むと伊治城址があった。767年に奈良王朝が造営した城柵で官衙型という。38年戦争の発端となるなどエピソードは様々あるようだが、今回は時間がないので写真を外からとるだけで中の草地は歩かなかったが、奥の方に大溝跡などの標柱があるようだ。
次に入りの沢遺跡を探すが、伊治城址から4号線を1�匱綟邁湿貊蠅縫亜璽哀襯泪奪廚亮┐弘篝廾銘屬�ある。しかし現状では非公開で道路上には標柱も何もない。一迫川の支流と二迫川にはさまれた丘陵上に、古墳時代前期の大型集落が発見され、大きな注目を浴びた遺跡だが、当分は発掘説明会などの公開日に見に行くしかなさそう。
次は縄文時代の山王遺跡のある一迫埋蔵文化財センター「山王ろまん館」に向かう。ここでは最新発掘展が開催されており、入の沢遺跡や伊治城址の最新発掘成果などが展示されている。今日のメインの目的だった。
入の沢遺跡は古墳時代前期、この地域ではよくわからなかった様子がこの遺跡の発見で一気に脚光を浴びた。早くも国指定史跡となったが、遺跡の集落範囲を確定するための発掘調査が行われた。調査はまず刈払いを行って地形調査から始まり、南から東側の大溝の調査を行った。調査から、遺跡の各所の平坦地の確認や大溝の形状、大溝が埋められて建てられた古代の住居跡の検出などの成果があったようだ。展示品は古墳時代の土師器、古代のろくろ土師器や須恵器などだった。
一方、伊治城址も国指定史跡となっている。遺跡の研究と史跡整備のために�‥賚禿造粒稜Л∪�庁区画の西及び北区の構築方法の調査��政庁東辺の調査
を行った。東脇殿では柱穴を一つ確認でき、東脇殿がこの位置にあると推定している。政庁西および北辺では南側のような築地塀の検出はなく、表土や地山を削り、整地した後が検出されたようだ。
政庁東辺は確認できず、想定よりも東側にある可能性があるようだ。
展示は瓦類や瓦塔、墨書須恵器など
縄文時代に関しては、若柳地域の大畑貝塚の南側の太陽光施設のための事前調査で古代の集落跡などが検出され、この地域では33年ぶりの古代集落の発見らしい。
また栗原市築館字横須賀にある横須賀貝塚の調査では、浄化槽建設予定地の下から、二次堆積層中の貝層、混貝層を検出し、その中から土器や石器、骨角器、動物遺存体などの他、土偶も出土した。それに合わせて栗原市内各地出土の土偶の展示も行われていた。
展示見学の後、縄文から弥生時代にかけての集落跡などの遺構が発見されている山王囲遺跡を散策、その後埋文センターで確認した入の沢遺跡の位置を確認するために戻り、途中、姉歯横穴墓群があったので停車して撮影するが、植生が邪魔で横穴墓時代を確認することはできない。その後車を返却し、くりこま高原駅に戻る。
午後は仙台から国府多賀城駅に向かい、東北歴史博物館の20周年記念事業の9月から開催される「蝦夷と律令国家」プレイベントで多賀城に関する講演を聞き、帰宅する。
午後は
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