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写真��砧公園の桜Z(4月3日）
写真�５慮�園
しばらく好天が続きそうだが、気温が上がるので間もなくサクラも散り始めるかと思い、砧公園までチャリを走らせる。今年はコロナウィルスでどこもライトアップなどのイベントは中止、公園の桜はまさに満開化ピークを過ぎたころで、すぐ葉桜になりそう。でも気温が低い日などが途中にあったために結構長くサクラが持ったと思う。場所によってはすでに葉桜のところもある。
自宅から2�匸�しの公園までチャリで走り、世田谷美術館側から入園、チャリを置き、遊歩道を少し歩いて錯乱の大木が並ぶメインの博伴出。
お花見宴会はなさそうだが、家族連れなど、少人数でお弁当を食べるグループがサクラの周囲に陣取っている。よく見ると通常の花見よりも少し距離をとって座っているように見えるが、2mとは離れていないようだーー。家族連れ、友達同士など様々に見える。
とりあえずサクラの写真を何枚か撮り、空いたベンチに座って持参のコーヒーを飲みながら読書としゃれこむ。区立図書館で借りた「那須雪崩事故の真相ー銀嶺の破断」(阿部幹雄、山と渓谷社2019）だ。この事件が起こった2017年にはすでに左ひざのけがと高齢化(といってもまだ65を越えたところで80を越えても現役の登山家もいるので言い訳にはならないがーー）でアルプスや冬山はやめていたのだが、やはり大勢の高校生と教員が死亡し、40名ものけが人が出たこの事件には大きなショックを受けた。
当時、テレビや新聞、ネットの情報などを見て不思議に思ったのは、指導者が現地の状況に関して終始「雪崩の危険があるとは考えなかった」と発言していたことで、「春山の安全講習」と銘打つなら、弱層試験や地形の判断、過去の記録など綿密は下準備と的確な判断が求められるところだが、初めから「危険はない」と決めてかかっていれば、何のための安全講習なのか、意味が分からないと思わざるを得ない。本の中の調査では、「弱層試験」も講習に入っているらしいので、指導者は生徒たちがラッセル講習で講習で登る予定のルートの下見をして、試験をして安全性のチェックを行うべきなのは当然だろう。それが、危険はないと決めてかかって何らのチェックもしないのであれば、起こるべくして起こる事故だったと考えざるを得ないだろう。まして「生徒が予定コースを越えて勝手に進んでしまった」などは言い訳も甚だしい。
少しでも危険要素があるならば、初めからコース選択を考え直すか、せめて雪崩ビーコンなどの事故への備えがなければならないはず。しかも事故が起こって本部に無線で助けを求めてもつながらず、救助隊が駆け付けたのは事故発生から二時間を過ぎ、現場までたどり着いて救助活動が開始されるまで3時間以上経っていた。雪崩は橋から18分以内に救助しないと生存率が格段に低くなるなどは、雪山を歩くものなら基本のキだろう。
30分くらい読書をしていたが、風が寒くあまり長いすべきではないと思い、途中で切り上げて帰宅することにした。
まだ全部読み切ったわけではないが、栃木県の高校体育連盟やその登山専門部の事情が優先されて、生徒や引率教員の生命、安全が軽視されていることは明らかだ。指導者、責任者らが、自己保身に終始して真実を述べていないのは誠に残念至極だ。この本では雪崩事故の科学的側面を重視して書かれているが、それもむろん重要だが、この事件はそれ以前の安全に関する責任感の欠如、高体連や大田原高校の指導者の指導者としてのモラルの欠如が大きな原因なのだから、やや的外れの印象もある。いくら科学的な知識・技術・準備の重要性を強調しても、指導者にその気がないのであれば意味をなさない。「春山の積雪期の登山や訓練は雪崩や滑落のリスクがある」ということ自体を、認めれば春山講習は成り立たないので、リスクはないということにしておこう、−−それが本当にリスクがないということと思い込んでしまう(思い込まざるを得ない？）という捻じれた指導者の考えがこうした事態を招いたのではないかと思われる。だから、この事件は本来は刑事事件としてまず裁かれ、ある意味「未必の故意」にも当てはまるように思える。刑事責任があってしかるべきではないか？
この事件に関する他の情報（wiki)では、
刑事事件
事故の当日、周辺には大雪注意報が発令されていた。高校側は行う予定の訓練内容を一部変更していたが、屋外に出て活動をしていた際に雪崩に巻き込まれたため関係者の責任が問われ、栃木県警察が業務上過失致死傷容疑で捜査を行った。
2019年3月8日、栃木県警は8人の死亡、5人の傷害の疑いで訓練の計画変更の判断を行ったとされる3人の教諭について、業務上過失致死傷の罪で検察に書類送検した。厳重処分の意見が付与されたとみられる。
3人は事故当日の朝、天候などを踏まえ、登山講習会の内容を那須岳（茶臼岳）登山から雪上歩行訓練に変更。現場近くのロッジ前で打ち合わせを行い、最終決定したとされる。
県警は現場を覆った新雪、雪崩注意報、雪崩が起きやすい急斜面などを総合的に判断し、雪山経験のある3人に「雪崩の危険の予見は可能だった」と判断した。
また訓練の行動範囲について、3人が雪崩の危険がない安全な場所での実施を指定せず、漫然と決めていたことを踏まえ、「雪崩を回避する義務を怠った」と判断した。
県警は計画変更時の決定をめぐる過失を重視しており、生徒を引率した別の教諭らについては「刑事責任を追及する過失はない」と明言した。
懲戒処分
栃木県教育委員会は安全への配慮が欠如していたとして、委員長と1班講師を停職5ヶ月、2班講師を停職3ヶ月の懲戒処分をした」（wikiの那須雪崩事故に関する項目）
刑事事件にはなっているようだが、事件から3−4年たっていて、いかにも遅きにすぎる。責任は明らかなのでなぜそんなに時間がかかるのか、理解できない。高校教員は特別の存在なのか？また民事裁判も書かれていないが、損害賠償請求訴訟などはどうなっているのだろうか？wikiには民事の調停が始まったところまで書いてあった。子供を失った遺族会は、教師や県に謝罪を求めているが、指導者らにその気がないのは明らかで、民事訴訟などで思い知らせるよりほかないと思われる。高校生らの命の値段はわからないが、1億でも２億でも請求することで責任を思い知らせるよりあるまい？？
きちんと責任を明らかにしておかないと、こうした悲劇は繰り返されるだろうーー実際、この事故の7年前にも同様の事故が起こっており、事故により死者やけが人が出なかったので教員たちは、事件を隠したとこの本には書いてある。こうした態度がこの悲劇を招いたと考えざるを得ない。責任は重いと考える。
さて、風が出てきて少し寒くなり、お花見読書を終了し、公園を出る。帰りに環八沿いのサイクルベースアサヒに立ち寄り、空気入れを購入。自宅でなかなかタイヤの空気圧が高くならず、タイやチューブやバルブがいかれたのか？空気入れが古くなってうまく入らないのか、あまりチャリで遠出をしなくなった自分のメンテ技術が落ちたのか(これは間違いなく落ちた）？？よくわからなかったが、とりあえず、自転車屋のフロアポンプで簡単に空気は入ったので、まずフロアポンプを買い替えることにした。チャリ（MTB)そのものが古くなり、買い替える必要があることは確かだが、この先どのように使うか、見通しを立てないと将来使えないものを買うことになるので、もう少し時間をかけて将来を見据えて、選ぶことにしたいーー。
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