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写真�▲汽薀�
写真�Ｅ群�山式土器の講演風景
昼食のワタリガニパスタセットを食べ終え、クーポンで割引になった料金を払い、文化財センターに向かう。
１３時過ぎ到着、受付を済ませ、中央付近に陣取り、講演を待つ間、再度展示を時間まで見る。弥生時代後期前半、遺跡や出土品の限られた時期の破片だらけの土器展示。同センター職員による復元土器イラストが秀逸。
講演は前回の明治大学の石川教授の講演を受けて、新しい見解をぶつける新潟市文化財センターの渡辺所長。天王山式土器とその同時代の北海道系、東北系、北陸系、中部高地系などの様々な土器とその文様を分析していく。
渡辺氏は新潟市の文化財専門家として古津八幡山遺跡の年代などの詳細を調べ始め、その大きな指標としての天王山式土器の年代観の確立を目指して、このような研究を始めたという。
その詳細な分析から、関連する六地山遺跡出土の土器年代を石川氏の見解とは異なり、より古い年代として、天王山遺跡の天王山式土器以前とした。
六地山遺跡の土器に関して、今回も出席された石川教授は、この見解を一定認めて、今後研究を深めていくことを話された。一方、同じく出席された福島の中村五郎氏は、天王山式は中期という持論を再び展開された。
渡辺氏のまとめは、
１．弥生後期前半の後半段階に、天王山遺跡が出現し、天王山式土器が作られる
２．この土器の編年的位置づけは天王山遺跡における東関東系土器の共伴事例、古津八幡山遺跡における北陸系土器の共伴事例からそのように言うことができる。
３．天王山遺跡の天王山式土器は頸部の一部を無紋にして、連弧文に由来する文様を入れ、磨消縄文が多用されるなど一定の規範に基づいて作られている。
４．天王山遺跡の天王山式土器成立以前には、中期末の平行沈線文系土器の要素を持つ土器が作られるとともに、広域に似通った文様を持つ土器が作られる。
５．北陸では東北北部に由来する口頸部小連弧文・上胴部大形山形文と頸部重菱形文
６．上北三八から三陸に由来するS字状連携文は、さらに広域に分布、福島以南では頸部に別系統の文様を持つ土器の上胴部に入れられている。
７．六地山遺跡の「円台系連結文」を入れた坪型土器も前に説明したように、編年的な位置づけは、天王山遺跡天王山式土器以前になる。
素人にはわからないことだらけだが、土器専門家・考古学者の研究の苦闘の一端を垣間見ることができ、学ぶことが多かった。
帰りの新幹線内で太ももから腰に掛けて、異常が発生し、鈍痛がひどく、翌日から３日間、三つのクリニック、病院に通うこととなってしまった。月曜日の夜まで起きていられないほど苦しかった鈍痛が三日目の通う朝には不思議なことに引いており、東京医科大病院の整形外科でも多少の腰頸椎の幅が狭い箇所があり、神経を圧迫している可能性はあるが、大きな問題には至っていないと診断され、また発熱との関係は不明とされた。
