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写真�⌒誅伽�園緑地内の「はけ」
写真�９嗚勸篝廚鮓�学する一行
遺跡巡りの同好会で小金井市の野川・国分寺崖線周辺の遺跡巡り―前日までは雨の予報はなかったが、高気圧が遠ざかったのか弱まったのか、急に雨の一日となった。午前10時に武蔵小金井駅に集合し、国分寺崖線周辺の旧石器・縄文遺跡やそれに関連する地形を見学。この周辺は崖線のために坂の多い地形で、これを「ハケ」と呼んでいる。
「はけは、「まま」、「はば」、「のげ」等と共に、崖地形、丘陵、山地の片岸を指す日本の地形名、日本の古語、現在の方言であり、その地形を持つ日本の地名の読みである。国分寺崖線や立川崖線など武蔵野台地の崖線を解説する際によく聞かれるほか、地名や道路名などに見ることができ、北海道・東北地方、関東地方にみられるが特に武蔵野地域に多い。地名・町丁名としては、「羽毛」「岾」「坫」「𡋽」「額」「端気」「端下」等を当てる。」ー（wiki)
wikiにはこうあるが、訪問先の滄浪泉園ではこうした地形から染み出す泉などをさすこともあるようだ。
最初に平代坂とその遺跡の解説板を見る。
小金井市前原町３丁目連雀通りの小金井工高信号地点から南へ、薬師通りまで下っている坂です。 坂の上と下にある標識には
「万延か文久（１８６０〜６４年）のころ、 坂の東側に住む梶平太夫が、 玉川上水の分水を使って水車を回したので、 皆が平太坂と呼んでいた。 いつのころからか、これが平代坂といわれるようになった。」
と記載されています。
坂の上の方の標識の横に、 平代坂遺跡について小金井市教育委員会の説明があります。 それによると、 遺跡は、 平代坂の両側の武蔵野段丘に存在し、 昭和４６年（１９７１）行われた発掘調査で先土器時代 ・ 縄文時代 ・古墳時代の横穴墓、 中世の遺構 ・ 遺物が出土しました。
最近では中世の板碑の廃棄土坑が発見され、珍しい遺構なので注目を集めたようで先月末に見学会が行われたそうだ。
次に滄浪泉園緑地の中を見学、段丘崖下の泉の湧く場所、地形を「ハケ」と呼ぶという説明版があった。湧水を水源とするのであろう池があり、周りを遊歩道が巡っていて、「おだんご地蔵」も立っており、その足元にはエビネが数株あった。休憩所の東屋の近くにはイチリンソウもーこんな場所が近所にあると散策にもってこいだ。よい環境の町に住む人はうらやましい限り。世田谷はこうしたよい場所はどんどん消滅していったのだった。
滄浪泉園から「はけうえ遺跡」に向かう。ここは崖の一番上にある遺跡。
はけうえ遺跡：「後期旧石器時代〜縄文時代の集落遺跡である。これまで4次にわたる発掘調査が行なわれている。後期旧石器時代は前半期〜終末期にかけて11枚の文化層が検出された重層遺跡である。縄文時代は草創期〜後期の遺構・遺物が検出されており、とくに住居跡が17軒検出された早期前半の集落跡が注目される。
武蔵野台地の南端、国分寺崖線に面して立地し、湧水が形成したノッチ状地形を囲む∩字状の範囲に広がる。ノッチ部分は現在、滄浪泉園となっており、湧水とはけの地形が豊かな緑の中、保存されている。これまでの発掘調査はおもに遺跡の西側に集中しており、東側についてはまだよく分かっていない。遺跡の主要部は、国分寺崖線斜面下位の標高60m付近から、台地上の72mまでの範囲に広がっている。
近隣には、国分寺崖線に面して西側に貫井遺跡、東側に平代坂遺跡・前原横穴墓、西之台遺跡、南側の斜面下位の立川面には西寄りに荒牧遺跡、南に貫井南遺跡があり、野川流域遺跡群を構成する。」（wiki)
はけうえ遺跡からいったん下って、貫井遺跡にむかう。「さわらび坂」をすぎると「わたしは白樫」という看板があり、その上に4つに分かれたシラカシの巨木が立っち、「200年以上にわたって、ハケの生活の変遷を見守ってきた」と書かれている。根元から4つに分かれているのは、薪炭材として使われてひこばえで生えてきたからか？
貫井遺跡の看板が立っているのは小金井第4小学校で、縄文時代の集落遺構などが発見されたようだ。
貫井遺跡：「後期旧石器時代〜縄文時代の集落遺跡である。これまで24次にわたる発掘調査が行なわれ、縄文時代中期前半〜末葉の住居跡が55軒検出された大規模な集落跡である。
武蔵野台地の南端、国分寺崖線に面して立地し、湧水が形成したノッチ状地形を囲む∩字状の範囲に広がる。ノッチ部分には現在では貫井神社が立地、本殿の西側には現在でも湧水があり、境内には池が形成されている[4]。遺跡の本体は神社東側の道路を上った、台地上の標高70〜71mの範囲に立地する。
近隣には、国分寺崖線に面して西側に国分寺市東京経済大学構内遺跡、東側に小金井市はけうえ遺跡、南側の斜面下位の立川面には荒牧遺跡があり、野川流域遺跡群を構成す。（wiki)」
すぐ近くの三楽集会所の前に詳しい説明がある。先の小学校校庭やこの集会所から立派な縄文中期の土器が出土し、それらの写真が掲載されている。そしてその先から貫井神社に向かって階段を下る。貫井神社は天正18年（1590)ころ、水の神様を祭る貫井弁財天として始まったらしい。崖下にあるこの神社には多くの湧水点があり、大きな池は今改修中で工事を行っている。
ここから東京経済大学の構内を見下ろしながら歩く。校内には、東経の森、湧水で著名な新次郎池などがあるが、残念ながらコロナで校内立ち入りはできないのが現状。鞍骨坂を下ると野川に出る。桜は満開を過ぎ、昨日はおそらく大勢の花見客がいたであろうが、今日は冷たい雨で誰もいない。一組だけ橋の下で宴会の準備をしていた。野川の散りゆく桜並木を見ながら荒牧遺跡に向かう。途中、同好会会員の家があり、新居建設中の土の中から出土した縄文土器を見せていただく。勝坂式か阿玉台式か、意見が分かれているらしいが、勝坂の中に阿玉台の要素も含む折衷土器か？
荒牧遺跡の解説板は、住宅街の中の遊具のある公園に立っている。
「荒牧遺跡：この遺跡は、野川右岸の立川段丘 上にあり、昭和四十年と五十二年に発掘調査が行なわれました。
この結果、先土器時代 （約1万〜三万年前）の石器をはじめ、縄文時代中期 （約四千〜五千年前）の住居址二軒がみつかりました。このほか中期初め頃の土器片多数とともにニキログラムもある大きな黒耀石 （矢じり等に加工する石材）が土出しています。また、中世末〜近世初め頃（約三百〜四百年前）の掘っ建て柱の建物址や井戸址 とともに、板碑 ・陶磁器 ・鉄製品 等が出土しました。
昭和五十九年十月 小金井市教育委員会」
この後、午後の予定を切り上げて近くのサイゼリヤで昼食、解散となった。
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