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日記
この展示はさくら市ミュージアム開館三十周年記念イベントらしく予想以上に大規模で見どころの多い展覧会で、来て正解だった。今回は那須地域や会津、福島などの大木式土器と中部高地や関東との交流、関係を考える良い機会で、縄文中期の様々な地域の土器の関係が見渡せるように展示を工夫している。さらに火炎系土器や大木式や信州の中期に目立つ取って付きの土器の紋様の意味についてー蛇や人面その他の動植物紋様などを考察している。講演者の那須町教育委員会(元栃木県埋蔵文化財センター)の後藤信祐氏は、土器についている蛇やカエル、鳥などの形象は、ヒトが持たない特別な能力ー脱皮、変態、空を飛ぶなどの能力への憧憬やあるいは不死や再生、生まれ変わりなどに関する何らかの独自の見方があったのかもしれない。同氏はこれまでの気候寒冷化の社会不安から土偶などの祭祀が盛んになったという説に対して、人口増加による社会の複雑化と結束の必要性から祭祀的な道具や土器の紋様、形態が出現したと言う考えを述べ、今回の展示もその方向で構成したようだ。蛇や人面に見えるとってだけでなくタコの吸盤のような丸いとっては、余り見たことがなく大木8式に出てくるもののようで面白かった。
8月20日(日)さくら市ミュージアムの縄文中期の土器展
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