午前中恵庭市市民会館で、カリンバ遺跡関連講演会を聴講するので、7時20分の成田発新千歳空港行きフライトで久し振りに北海道に飛ぶ。途中小田急線始発で新宿経由日暮里に向かい5時43分日暮里駅着、スカイライナー5時45分発に飛び乗った。以前この二分間でギリギリスカイライナー一号に間に合うことを確かめていた。フライト途中、那須連山か東北の脊梁山脈かいくつか残雪の山々を見下ろしながら、また、霞ヶ浦や猪苗代湖か田沢湖かを見ながら、最後に雲の間から双耳峰を見て新千歳空港についた。何とか無事成田に着き新千歳空港に到着した。すぐにJRで恵庭駅に向かい、駅西口手前で、シェアサイクルを借りて恵庭市市民会館に向かう。講演会はカリンバ遺跡とその時期を中心に縄文時代からアイヌ文化までの人びとの暮しの変遷を遺跡の出土品から考えるもの。カリンバ遺跡や道央、道南の人びとも縄文時代から続縄文時代、擦文時代も海獣狩猟が中心で、続縄文時代で出土人骨の同位体分析などからわかってきた。魚の比重が縄文時代よりも高くなるなど、また、縄文時代のある時期には60cm以上の大きめのヒラメを食べている地域があり、ニシン中心の地域、サケ科中心の地域など、それぞれの海や川の魚を時期により地域により選んで暮らしているようだ。釧路など、時期により今は捕れないヒラメを捕っていた時期は海水温が今より暖かだった時があるようだ。
カリンバ遺跡の副葬品として、たしゆたようかつ大量の漆工芸品があり、多くは国の重要文化財に指定され、市指定のものもある。これほど多くの漆工芸品が副葬されるお墓には、どのような人びとが葬られているのか?高瀬氏の話では合葬墓により豪華な工芸品が多いのだという。ますます不思議だ。シャーマンや集団のリーダーの墓なら豪華さにも納得しやすいが、合葬墓とは、どういうことか?