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庄原市高野町の只野原遺跡からは、縄文時代草創期の隆起線文土器がこの地方で初めて出土、さらに、この地域の土層特有の三瓶山起源の様々な火山灰層やAT層などの土層から古手の石器類や注目すべき石材の石器類が多数出土、道の駅建設に伴う大面積の発掘調査により、この地域の旧石器時代、縄文草創期、早期に新しい光を当てることになった。草創期から早期にかけての隆起線文から押型文にかけての文様変化と年代の推移にも新たな光が当てられた。ATや三瓶山テフラの下の土層から出土した古手の石器は、奈文研の国貞氏が興味を示し、訪問されるようだ。また、古人骨の科学研究への関心の高まりから、岡山理科大や金沢大学などから、研究希望が出され、帝釈峡遺跡群や他の庄原市、中国山地の旧石器時代、縄文文化の新しい研究の機運が生まれつつあることは喜ばしいことだ。三瓶山に近い場所では旧石器時代の古い層(三万年から五万年以下)まで、十メートルも掘らないと到達できないが庄原市域だといちめーとるでも到達できる地域もあると言う。研究費の捻出が大きな課題だが、自治体や市民らの協力、クラウドファンディングなどの取り組みが期待される。
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