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日記
12月13日(金)「掘る女」を見る
茂原市郷土資料館の茂原の古墳時代、縄文貝塚などの展示や美術館の石井伝三ペン画と洋画展を少し拝見、白黒のコスモスなどペン画は素晴らしいと自分も学びたくなる。3時少し前、館を出て道を間違えてバス停に直行でかなかったのでそのまま2キロ強歩いて駅に向かう。スマホの充電器を忘れて間も無く切れそうだが、方向を間違えないようまっすぐ進み、やがて線路近くに出て三時半過ぎには駅に到着した。予定より早い京葉線の電車にのり、蘇我で乗り換え、馬喰町で都営新宿線に乗り換え、京王線に入って明大前で下車、夜七時からの「掘る女」の映画上映会が、明大の和泉ホールであるのでホールを探すが迷ってしまい、同じく映画会に向かう女性と場所を確認したどり着く。この映画は二度目だがやはり二度目の印象は最初とは、少し違う。今日は映画のなかの主役とも言える長野県長和町の黒曜石の採掘遺跡を掘り続けた大竹さんと年代が少し上の退職された明大教授で、現在日本考古学協会会長に就任された石川日出志氏及び映画会主催者の堤氏との対談のおまけがついている。長年の発掘体験の面白さ、厳しさ、難しさは、人それぞれのものでもあるし共通するものも多いだろう。考古学の専門トレーニングを受けた発掘指導わ行う立場と地元採用で発掘作業や整理作業に黙々と取り組む地元の多くの女性たちも多く、彼女たちの経験は馬鹿にならず、専門職も学ぶことが少なくないという。映画に出てくるもう一人の発掘員の岩手県の八木さんも石川氏の教え子のようだが、中々当たらない土偶を掘り当てて以来、土偶や吊り手土器などを掘り当てる「当たり屋」だ。もう一人の國學院短期大学の井沢直子氏も敷石住居のある遺跡の調査で大きな埋め甕を掘り当てている。卒業して修士魯文も合格し、壬生町の学芸員に就職するが、古墳の街なので将来壬生町の展示でも縄文を載せたいと希望を語る。こうした様々な発掘に関わる女性たちのイキイキした姿は、素晴らしく面白いが、最後に少しだけ気になったのは、絵画に出てきた神奈川県の第二東名高速道路の大規模発掘など、消えてしまう遺跡が多いことで、消えない遺跡を掘っている大竹さんは、稀有な例で、縄文遺跡を大々的に掘るとその前の江戸時代や平安時代の遺跡も掘らざるを得ず、発掘は遺跡の破壊と同義語でもあることを思い知らされる。発掘数が世界的に群を抜く日本だが遺跡の破壊数も多いことをどう考えるか、難しいところだ。対談も終わり、石川先生に天王山遺跡展を見に行ったことを告げて挨拶してホールを後にした。
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