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破片だけのものも少なくないが、完形に近く全容がわかるもの、あるいは何とか完形に復元したもの=推定を含む復元ーも少なからずあり、しかも表側のみならず裏から撮影した写真も展示し、土偶の全容を理解するのに役立つ。裏から見ると文様がよく見える。土器文様との繋がりが大きいと思われるが、遮光器土偶など、東北北部の影響もかなり見られ、大洞時期の土器も遮光器の破片も出土した例もあるようだ。
今日は小林八束(おばやしはっそくーと言うらしい)遺跡という久喜市の遺跡の祭祀的側面を取り上げた講演会が開催されたので、小林八束遺跡のミミズク土偶を中心に見学し、スケッチを試みた。完形とは言えないまでも完形のように復元されている立派だが、得意な風貌、デザインのものが多い。完形ではなくとも、小型であってもとても丁寧に作られているものが多く、
沈線や縄文を裏にも施しており、通常表しか見られないが裏の文様を見ることができたのも大きな収穫だ。
小林八束遺跡の祭祀に関する講演は県の埋蔵文化財センターで発掘に携わり、かつ最終報告書を執筆された加藤氏が、遺跡の概要と共にその前に調査された同じく祭祀遺構と判明した赤城遺跡や寺野東遺跡などとの比較検討を行い、この時期の集落と墓域、祭祀場や盛土遺構、谷部、窪地などとの完形など、学ぶことが多かった
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