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また、昭和女子大学の栄養学の学生は卒論で取り上げたベリー類の縄文人の利用と加工、栄養などについて卒論研究に関する報告をした。
縄文遺跡で出土するニワトコ、キハダ、ミズキ、ヤマブドウ、ヤマグワ、マタタビなどについて研究し、その中で特にお酒造りに向いていると考えられるニワトコなどについて、酒造実験を行った結果を発表、酵母を加えて最大９％アルコールを製造できたそうだ。また調理における塩の利用に関しては、縄文中期には製塩土器はないものの、土器に付着する特殊な珪藻の存在から、藻塩焼きの可能性が考えられている。そうした塩を利用したかどうかは不明だが、干し貝類や海の魚の干し物、あるいは、白膠木に含まれるリンゴ酸による塩味の利用など、今後の検討課題だとした。
また今回の調理実験で出てきた諸問題＝黒曜石だけでは魚の皮など、うまく切れないこと、安山岩など少し重みのある石器利用や今回使用した石皿ではドングリなどのすりつぶしがうまくできなかったことから、深さのある石皿が必要かとの学生の見解に、小林氏や佐々木氏は深い石皿は遺跡からはほとんど出ないので、木鉢など新たな可能性を検討したいと述べた。
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