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写真２．縄文イヌ頭骨
写真３．縄文犬と弥生犬（復元）
色々と書きたいこと、疑問に思うことは沢山あるがまずはイヌとネコについて。
縄文犬は、アジアの古いイヌの系統を残すことで世界的にも注目されている。近年のイヌやオオカミのDNA解析を参照すると古代アジアに縄文犬の祖先イヌがいて、そのイヌに最も近縁なのはオオカミの中では小型のニホンオオカミで、大陸ではとうの昔に絶滅したが、競争が緩く孤立状態の日本列島では１００年前まで生き残った。こうしたイヌの祖先はオオカミとも混血して日本列島に入ってきたことがわかっているようだ。大陸から犬を連れて列島にやってきた縄文人同様、古いオオカミを起源とするDNAを最も多く保有している縄文犬や現代の日本のイヌに国際的な注目が集まっている。人類や犬の来歴研究のカギと見られているわけだ。
欧米ではイヌの人為交配が激しく、古い形質があまり残っていないが、日本ではそうした交配を近年までほとんどしていなかったため、古い遺伝形質が多く残ったというわけだ。人もある意味で同じような状況かもーー？？
展示の中で科博が保有していた犬を思われていた剥製の一つを見た小学生の女の子がオオカミではないかと考え、科博がそれを承認したというオオカミの剥製が展示されていた。しかしこれを疑問視する研究者もいる。本当にオオカミなのか？（剥製の年代は不明らしい）−いやに小さいのでニホンオオカミの子供か？？
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