普段、山歩きでも使っているカシオのPHYSの時計のバンドが切れてしまい、、その修理をどうするか(あるいは買い換えるかーー)、修理ができそうなら、その預ける期間の代替として、電池の切れているSolusレジャー800の電池換えなどのために、曙橋や秋葉原を訪ねることになった。時計修理などの前に新宿で「飯館村」の記録映画を見るつもりだったが、上映時間を30分間違えて、すでに始まって15分も過ぎたところに行ってしまい、やむなく映画は来週以降に。
とりあえず曙橋の時計屋に向かい、電池換え。それは390円という大変な安値、普通は千円前後とられる。二回目以降は350円だという。電池代コミだ。あまり安いのでもしかしたらカシオの腕時計のウレタンのバンドも交換できるか聞いてみたら、なんとか似たような太さのバンドで取り付けてもらえた。カシオのサービスセンターで取り替えると2800円、ここなら1200〜1500円(バンドの種類などによる)。ラッキー!!
カシオサービスセンターで取り寄せるはずの正規のバンドをキャンセルする。
11時過ぎ、曙橋方面に戻り、四谷荒木町の車力門通り付近を散策。まず。いくつか事前に調べたレストランなどを探す。まず車力門通りに向かう前に「アンシャンテ」という洋食屋を探す。坂や石段の多い複雑な地形と通りを行ったりきたり、なんとかその場所に辿り着く。しかし今日は土曜日なのでランチ営業はしておらず、14時からオープン。大半のお店は土曜日は休業か、夕方からだ。そこから車力門通りに向かう。道は良くわからない。地図に出ている道は正確ではないし、階段、石段などがあって、どこがどうつながっているか地図だけではわからない。行き止まりのような場所に出て、先にある石段を登ると、津の守弁財天に出る。ここは明治の廃藩置県以前に美濃国高須藩主・松平摂津守の上屋敷があった場所。荒木町の「奥の細道」という道標のようなものがある。住民は町の守り神としてこの場所や井戸などを保存して弁天様として祀ったようだ。そこで撮影し、再び道を探してなんとか車力門通りに出る。尼ざま名飲食店が点々と並んでいる。グルナビなどでも多くの店が出ている。少し進んで金森稲荷に出る。多くの店はランチがなく、閉店か開店準備中。新宿通りに出る手前に洋食「たか」があった。ここだけは開店中。ここでランチ。「トマトビーフ」を注文。なかなかおいしい。あちこち歩いてお腹が空き、ご飯を大盛りおかわりする。
お腹一杯になり、外に長い行列ができているので、さっさと支払いを済ませて外に出る。ここから新宿通りには出ずに、少し戻って、細いわき道から少し曙橋寄りのチェコ料理の店に行ってみる。新宿通りに出て渡り、何とか店を見つけるも、土曜なのでまだ開店していない。ここから四谷三丁目の駅に出る、すると駅前に四谷消防署と消防博物館があり、博物館に入る。ここは無料。消防の歴史を明治大正昭和と追って展示や写真がある。当初、馬で引かせていた消防車がやがて自動車になる。車は戦前外国からの輸入で、15mの木製はしごを自前でつくるも、大勢の犠牲者を出した銀座白木屋の火災以降、鉄製の高いはしごを作り、高層ビル火災に対応するなど、大きな災害とともに、消防の技術・装備が進んでいく。戦中から戦後にかけて、次第に日本の相貌の技術、組織、装備も世界レベルに高まっていく姿が描かれていた。ビデオなどの映像もある。
ここから帰宅しようと思ったが、新宿区立歴史博物館があるのを思い出し、歩いてみる。車力門通りを過ぎ、津の守坂を登って少し先を右折して博物館の道標を見ながら進むと博物館があった。立派な施設だ。
中に入る。常設展は300円、特別展の「中村彝 (つね) 」展も300円だが、二つでは500円となる。両方見れるチケットを買い、地下の展示場に進む。まず常設展を見る。弥生時代の遺跡から戦国時代の北条氏支配化の様子、江戸時代の武家や商家、土地家屋の所有や賃貸の制度、様々な文豪、芸術家の足跡、富士塚などの信仰に因む場所などーー。新宿とは面白い場所だ。この常設展だけでもなかなか楽しめる。おまけにかつて新宿にアトリエを構えていた近代洋画家の巨匠、佐伯祐三の「下落合風景(テニス)」が特別に展示されている。新宿には佐伯の「アトリエ記念館」があり、この博物館の姉妹施設になっている。このほかにも「中村彝 アトリエ記念館」や林芙美子記念館も落合にある。常設展を見ている途中で、「中村彝 」展に関するガイドが始まるというアナウンスがあり、会場に行ってみる。女性の説明員の方が、中村彝 に関する解説をする。はじめに全体像を解説し、次に絵を見ながら解説。このガイドは無料で、ラッキー。明治末から大正時代にかけて活躍した画家の姿が目に浮かぶようだ。当時1910年から20年代前半、この10数年を駆け足で生きた画家はこの時代の欧州の画家たちーセザンヌ、ゴッホ、ルノアール、その前の時代のレンブラントなど、様々な画家の影響を見ることができる。ただ、この画家の裸婦や自画像などに見られる量感など、凄みを感じる。切れば血の出そうな絵だ。「とし子」像やレフチェンコ像など、日本の近代洋画を代表するような出来栄えだ。今日は良いものに出会うことができて雨の日を楽しく過ごすことができ、満足。
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