今回の企画展は2009年に亡くなった横浜在住の細密画家、絵本作家の熊田五郎=熊田千佳慕(ちかぼ)氏の回顧展だ。美術館のリニューアルオープン記念企画らしい。
虫の目線で昆虫や植物を独特の水彩の細密画で多数の作品を残し、ファーブル昆虫記の絵本がライフワーク、見事出版にこぎつけたが、道半ばで99歳で他界。不思議の国のアリス、ピノキオ、ミツバチ・マーヤなどさまざまな絵本も作成し、日本だけでなくファーブルの母国の仏蘭西などでもファンが多いという。熊田氏のDVDもあり、貧乏暮らしの借家には、ジャングルのような植物で覆われ、そこに来る虫、花などを虫目線の細密画にしていた。
「白は光=神様自身で黒も暗黒の神様の色なので、白黒の絵の具は使わなかった、」という。「ふんころがし」の絵は有名で、蝶や蜂、バッタやコガネムシ、カブトムシなどの細密画もすばらしい。戦後に描かれたミツバチマーヤなどの絵本のファンも多いそうだ。
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