モンベル・修理済みマリポサシューズ引取と記録映画「陸軍登戸研究所」

2013年10月18日 00:26映画全体に公開

モンベル・修理済みマリポサシューズ引取と記録映画「陸軍登戸研究所」

モンベル新宿店に修理を依頼したマリポサシューズを引取に行くついでに、渋谷のUPLINKで「陸軍登戸研究所」の記録映画を見た。淡島通。松見坂交差点から東急百貨店本店に出て、UPLINKに向かう。自宅のある小田急線沿線で戦時中、このような毒ガスや化学兵器、風船爆弾や謀略用の偽札、パスポートなどの製造研究を行っていたとは、ついぞ知らなかった。７３１部隊や陸軍中野学校その他さまざまな陸軍の特殊作戦のための恐ろしい研究があり、戦後米軍もこれを活用して、関係者は誰も戦犯に問われなかったという。横須賀やアメリカで戦後は米軍のために働かされたなど、すごい歴史だ。すごい記録映画を見てしまったという感じ。８６歳になる母は当時、女学生（今の高校一年ころ）で勤労動員で風船爆弾製造の手伝いをさせられたが、こんなものアメリカに届きっこないとうわさされていたそうだ。実際は９千個のばくだんの一割が米国本土に到達されたとされるが、米国側で確認されているのは３４０個ほどという。日本の少佐ボランティアグループが米国での調査地で風船爆弾による事故被害者を慰霊し、関係者に謝罪した時には、米国で歓迎され、日本ではもっとひどい戦争被害にあっている（大空襲・原爆など）ことを米国市民は気遣っていたという。同研究所は終戦間際に、記録をすべて破壊、滅却する作業を行ったようだが、米軍側はすでに研究所の存在を調べていたらしく、全国各地の関係施設や関係者を収容し、必要な情報を抑え、残された人材を朝鮮戦争などに活用したと思われる。

　研究所の重要な研究を行った伴繁雄氏は戦後、人体実験などで殺された中国人らの慰霊のためにも、記録を残すべく、「陸軍登戸研究所の真実」を残し，世を去った。研究所の敷地は現在、明大生田キャンパスなどになっており、その明大には登戸研究所の資料館ができている。

　戦争の悲惨さ、非人道性を明確にするためにも、こうした様々な人々の努力は重要で、頭が下がる思いだ。映画館には、当時の関係者かとおもえる高齢者の方々もかなり多かった。

　終了後、井の頭通より一本手前の映画館の通りを代々木方面に走り、富ヶ谷のうどんや「やしま」で昼食をとる。この辺では有名はお店らしい。おいしい讃岐うどんだ。「富ヶ谷うどん」を注文。腰のあるおいしいうどんだった。

　その少し先で代々木公園に入り、サイクリングコースを走ってみた。歩行禁止と大きく書かれてあり、歩行者はほとんどいなかったのは、珍しい。二周して様子を見る。様々な人がそばを歩いている。不思議な格好で撮影している映画撮影隊のような人々、芝居か殺陣のけいこをしていると思しき人々、たくさんの犬を散歩させている女性、子供用サイクリングコースで子供の練習に付き添う女性、ランナー、そしてなんとホームレスの家らしきもの、などなど。

その後、公園を出て、公園沿いに新宿のモンベルに向かう。

モンベルで修理した靴を受け取り、試し履きーーしかし中敷きを引き取っていたので、帰宅して中敷きを入れて履かねば、わからないーー。新宿からは甲州街道経由で帰宅。

写真１：「陸軍登戸研究所」映画パンフレット
写真２：讃岐うどん「やしま」の富ヶ谷うどん
写真３：歩行禁止とある代々木公園のサイクリングコース
　

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