文化村の通りを越えて、松濤町に向かうとさすがに高級住宅街、雰囲気が全く違う。再び坂を登ると、高い塀のある道路に突き当たる。右に行くと美術館入口があった。
この美術館は戸栗亮氏が40年にわたって収集した陶磁器コレクションを保存、公開するために旧鍋島藩屋敷跡に建てられたもののようだ。建物内に入り、受付を済ませて、展示のある二階に上がる。ここは階段しかないので、膝痛にはつらい。正面に青磁や陶磁器に関する基礎的な解説があり、伊万里焼、鍋島焼の展示解説がある。大きな部屋に入ると、まず中国の陶磁器、青磁の歴史を追う展示。最初に中国晋時代、3−5世紀の越州窯の青磁の耳杯、獅子置物などがあり、さらに宋代、明時代の青磁の碗、瓶、香炉などが続く。すばらしいものばかりだ。次に高麗時代(15〜6世紀)の青磁の名品が並び、日本の古伊万里(初期伊万里、古九谷、柿右衛門様式、鍋島焼など)の名品が並ぶ。すごいコレクションがあるものだと感心する。縄文や弥生土器から、須恵器・陶磁器に至る焼き物の世界、学ぶべきことは多い。
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