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教育園の入口付近にある展示ホールに入り、展示を見る。「灯り」をともす道具や原料と加工に関しては、仏教伝来とともに、中国や半島から伝来したが、実際に多くの人々が利用できるようになったのは江戸時代から。
江戸博の「近世考古学」の灯り講座でも話されたように、現在の「電球」に当たるものとしては「灯心」とその受け皿などの組み合わせだが、灯心に使われたのは「イグサ」「キブシ」祇「ノリウツギ」などであった。イグサが多かったようだ。また火打石などで火をお越し、その火を保って灯心につけるための「火口(ほぐち)」に使われたのは、「ヨモギ⁼もぐさを作る=」「チガヤ」「ツリガネタケ=ホクチタケ」「ホクチアザミ」「ガガイモ」「ヤナギ」「ハンノキ」「イチビ」などがあるようだ。
また油をとる植物は、「ハシバミ」「イヌザンショウ」「イヌガヤ」「カヤ」「ツバキ」「オニグルミ」「麻」「綿」「アブラナ」「アブラギリ」「ゴマ」「エゴマ」「シラキ」「シロモジ」「アブラチャン」「ベニバナ」「アカメガシワ」「エゴノキ」など、結構多種あったようだ。樹木は古来自生したものが多く、草本のものは渡来植物が多いという。油をためる性質のある種を炒ってから絞るという大変な工程で、なかなか大量生産できないので、高価なものだった。
また蝋燭は仏教伝来とともに渡来したが、当初は「蜜蝋」から作られた。これも高価なものだったに違いない。その後、「ウルシ」から作られたりしたが、中国から「ハゼ」が渡来して、南の地方を中心に栽培され、江戸時代には漆やハゼを原料とした「和ろうそく」の利用が増えたようだが、高価なので、なかなか庶民生活というより、武家や商家、遊郭などで使われたのだろう。またクスノキ科の「タブノキ」「シロダモ」「ヤブニッケイ」なども使われたという。午後の用事が迫り、時間がなくてゆっくり見られなかったのは残念だ。
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