自然教育園は何十年ぶりか??先日、江戸東京博物館で、江戸の考古学で、灯りの話を聞いて、自然教育園で昨年、科博や歴博で開催された「江戸の明かりに利用された植物」展が明日までなので、出かけてみた。入口で大勢の人が集まっているので、近づいてみると日本自然保護協会系の観察会だった。参加してもよいか尋ねると、参加費200円を払えばよいと言われ、急遽参加。グループ分けがなされ、ある組に合流する。まず、入口付近の欅の木の観察からーー。表面にノキシノブやら様々な苔などが生えているのを観察。拡大鏡を使ってじっくり見る。一本の木肌にも様々な生き物が生息しているーー。日当たりの良い場所でカタクリやエビネ、フクジュソウ、ノビルなど、春の花があるが、花が咲いているのはフクジュソウだけで、これはすでに終わり、他はこれからだ。キブシは灯心に使われたようだ。シキミやホシダなどの様々なシダ植物などを見る。ムクロジの実がたくさん落ちていたが、この中の黒い硬い実は羽根つきの黒い錘で、柔らかい茶色の部分は石鹸になるという。水で溶かしてシャボン玉を作るグループもあった。この中で「キブシ」は灯心に使われ、シロダモは和ろうそくになった。
ここは江戸時代、松平讃岐の守の下屋敷だったため、大きな黒松などが曲がった良い枝ぶりに造りこまれた姿を残している。ひょうたん池に出て、ヒメガマなどが灯りの「ほくち」に使われたことなどが記していある。午後の予定が迫っているので、途中で礼を述べて展示室に戻る。
写真1:ムクロジの実ー江戸時代には石鹸として利用されたようだ。
写真2:ハクウンボクー和ろうそくの原料
写真3:ヒメガマは「ほくち」として利用された
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