カテゴリー「読書」の日記リスト
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2025年 06月 07日 10:26読書レビュー(書籍)
杳冥とは「遠く離れててよく分からない様、もしくは物事がはっきりしない様」との意味だ。
確かに戦が繰り返されるが、領土が広がると同時に民族や氏族の垣根が無くなっていく流れは変わらない。
一方でジャムカをはじめ敵対勢力が全滅したわけではなく再戦もあるだろう流れ、鉄の生産量を上げることに拘らないといけ
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2025年 05月 18日 19:42読書レビュー(書籍)
虎落って何だろう?
この本を買った時にまず思ったことで早速調べると、竹を筋違いに組んで縄などで固定して作る柵や垣根とのことだった。
前巻から中国王朝の金国が大草原の戦に影響力を及ぼしてきて、各氏族や王国が金国と組むか組まないかで2つの対立構造が明確化して、その構造のことを指すのか?と見当をつけて
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2025年 05月 11日 18:15読書レビュー(書籍)
タタル族をはじめ自分の属する氏族や民族の領土や生活を脅かすような者は打ち負かさないといけないが、主人公のテムジン様はきっと氏族や民族、さらには国どうしの垣根が無い平和な大草原を築きたいのだろう...と読み進めててより強く感じるようになった。
現代社会のようにスマホも無い、インターネットも無い、GP
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2025年 05月 06日 20:26読書レビュー(書籍)
テムジン様が率いるキャト氏が対立勢力のタイチウト氏との戦になると必ずのように現れては鮮やか過ぎるぐらいにテムジン軍にダメージを与えて立ち去った玄翁が率いる少数精鋭。
しかし、玄翁は報酬に見合った分だけ働いて立ち去るという主義で傭兵ではあるが、殺し屋ではないようだ。過去には深傷を負うほど斬りつけられ
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2025年 05月 05日 13:00読書レビュー(書籍)
メルキト族の族長トクトアの地の利を生かすための周到さや強かさ、策士ぶり、そして意表を突く巧さが特に印象的だった。
同じ大草原でも森や湖があるメルキト族の領土。前編からトクトアが草原の騎士というより寧ろ森の狩人という印象を受けていたし、冬は森で狩りをしつつ狼を飼いならしたりして数カ月間も過ごせるよう
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2025年 05月 03日 17:39読書
前編に続いて読み進めてる、チンギス紀のシリーズ。
次の展開がどうなるか、およびチンギス・ハンとなるまでのストーリーそのものが楽しみで読み進めている。それが歴史小説の良さなのか、個人的にはここまで読み進めてるシリーズは初めてかもしれない。このシリーズを読むほど、自分もより力強く逞しく生きていきたいと
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2025年 04月 25日 14:51読書レビュー(書籍)
前編から読んですっかりハマったチンギス紀のシリーズ。
なぜハマったか?
大自然を舞台に太く強く逞しく生きるテムジン様に魅入ったから(笑)
山と大草原の違いはあれど単純に自然が好きだから(笑)
カッコよく逞しい自分でありたいと思ってるから(笑)
他にも色々な理由があると思う。
この本を読ん
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2025年 02月 02日 20:33読書レビュー(書籍)
この本を買って読むまで八甲田山という山自体を知らなかった。そこでヤマレコで調べてみたら青森県の山で日本百名山にも登録されている名峰で、真冬の厳冬期に軍隊の山行訓練が実施されて死者が大勢出たことも書いてあった。実際にその軍隊の実態が生々しく描かれている小説だった。
日露戦争前だが、戦争が起こるこ
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2024年 10月 20日 21:33読書レビュー(書籍)
自分は8月の槍ヶ岳遠征から燃え尽き症候群になってて、それっきり山に行ってないものの、読書は続けているこの頃です。
そんな中、よく寄る近所の書店にて大々的に売り出されてた本が『俺たちの箱根駅伝』だった。
正月休みの風物詩だし、毎年のようにテレビ観戦してる箱根駅伝。神野大地くんや田澤廉くん等の大スタ
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2024年 09月 07日 23:08読書
「雪を背負って登り、雪を背負って帰る」
これが剱岳登頂へのキーフレーズだった。
今でこそ日本最難とは言えど一般登山道として開拓されているルートがある剱岳。当時は誰も登ったことがない前人未到の山とされ、決して登ってはいけない山などと恐れられてた剱岳。
そんな中、陸地測量部から剱岳登頂および測量、
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2024年 07月 11日 21:43読書レビュー(書籍)
初めて読んでみた『槍ヶ岳開山』
この本を読むまで槍ヶ岳の開山がまさかまさか悲劇極まりない悲しい話から始まってたとは思ってもなかったし、笠ヶ岳再興と槍ヶ岳開山がお寺の和尚様が思い描いてたビッグプロジェクトだったことも全然知らなかった。中には新田開発や他の事業で御利益を得る修行僧も居たことは分かるが、
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2024年 02月 11日 21:06読書レビュー(書籍)
新潮文庫出版、新田次郎著の『孤高の人(上・下)』を読んでみた。
加藤文太郎さんの生き様や生き方を鮮烈に伝えると同時に学ぶことも多い著書だと思う。
個人的には加藤文太郎さんの人付き合いこそ上手くないけど、真面目な仕事ぶりや登山に懸ける想いの強さがひしひしと感じとれた。
なぜ山に登るのか?至る場面
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