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2017年04月03日 04:46報告全体に公開

那須雪崩事故と救助隊員

那須の雪崩事故は、本当に残念でならないが、事故直後から、救助隊員aki氏が活躍されているだろうと思っていたが、その通りだったようだ。
ブログでは、雪崩事故に対して、何らかのコメントをすることはないそうだが、那須の雪崩情報については、詳しいと思うので、参考にするといいと思う。

●那須の山だより

https://blogs.yahoo.co.jp/isekurodaha003/15529479.html

aki氏と出会ったのは、栃木岳連雪山講習会だった。

●2015年03月15日(日) 栃木岳連雪山講習会_B雪山リーダーコース

https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-604345.html


以下、私見。

まず、「スキー場だから」「雪崩注意報が出ているのに」という意見が散見されるが、それは直接の原因ではない。
状況を良く確認してからコメントはすべきだと思う。
それから、雪崩のことを学習していない方の無責任なコメントは、いかがなものかと思う。

雪崩は、「自然現象で避けようがなく、雪崩に遭った人は不運だ」みたいな風潮があるが、最近では、科学的に検証がなされており、雪崩を避けることは可能である。
雪崩が予測できない、予測しないのなら、雪山に入るべきでない。

手前みそではあるが、下記を読めば、雪山の基本的な知識がある程度得られると思う。

★雪山の危険★

http://www.yamareco.com/modules/diary/73693-detail-89323

雪崩事故は、人為的に誘発させるケースが多い。

気象庁の雪崩注意報なんて、社交辞令。雪崩注意報が出ても、雪崩ないところを歩けば、まったく問題ない。(もちろん、雪崩以外のリスクはある。)
そもそも、雪崩注意報が出るような気象条件は、自分で認識できなくてはならない。
雪崩の予測は、あくまで、天候や地形、気象条件を自分で把握し、自分で判断する問題。

但し、当該山域の雪崩注意報であれば、意味がある。もちろん、具体的にどこが危険かも把握しているので、それが一番信用できる。

「雪山は、どこでも雪崩れる可能性がある。」などとうそぶく輩がいるが、雪崩はある条件がそろった時のみ起こる。
自然を理解する気がないなら、雪山になど入る資格がない。というより、登山をやる資格はない。

雪崩は、10年や20年ぐらいの雪山経験では把握することができない。なので、知識を先に入れておく必要がある。
今回は、典型的なケースで何十年に一度の大雪を何度か経験しないと、判断はできない。

雪崩に遭う人は、「雪崩が起こらない。」と思っている場合が多い。
雪崩が起こることを前提に行動していれば、雪崩に遭わない可能性が高くなる。


★参考書籍★

●雪崩リスク軽減の手引き 特定非営利活動法人『日本雪崩ネットワーク』  (著), 出川 あずさ

 今回の雪崩事故の検証で、日本雪崩ネットワークの出川氏が活躍されているが、雪崩の書籍では、これが一番分かりやすいと思う。
また、雪崩以外の山行でも遭難を避ける意味で役に立つので、必読だと思う。

●ドキュメント雪崩遭難  阿部 幹雄

 雪崩に遭った人の話は、非常に参考になる。

●いまだ、下山せず  泉 康子

 文章力がないので、中盤がダラダラしているのが残念であるが、最後の遭難者発見は圧巻だと思う。
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