新潟県の御前ヶ遊窟で遭難騒ぎがあったが、自分の考えを書いておく。
●<新潟>福島の登山グループ8人が遭難か 御前ケ遊窟
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180618-00000001-mai-soci
●新潟・御前ケ遊窟登山の8人、自力で下山 けが人なし
https://www.sankei.com/affairs/news/180618/afr1806180006-n1.html
そもそも、これは遭難ではない。確かに1名は、遭難したかも知れないが、残りの8人は、また別。
ビバークして、無事、下山したのだから、それはそれでいいと思う。
ただ、宿泊先が警察に連絡するのは、当然の話で、宿泊先に連絡を入れなかったのは、ミス。
「携帯がつながらなかったら、連絡できないだろう。」という意見もあるが、体調不良の1名の救助を呼べたということは、その時点では、携帯がつながったということである。
そこで、宿泊先に連絡を入れるべきだった。(救助隊を通してでも可。)
トラブルがあって、時間がかかったのかも知れないが、そこで今後の対応を正しく判断できなかったのが、最大のミスだと思う。
「なぜ、体調不良1名が出た時点で、登山を止めなかった?」
そういう意見も見られたが、登山止めてどうすんの?ヘリに助けてもらう?普通に歩けるのに?
救助のヘリは、最低限の人数しか乗せてはくれない。遭難者しか運んでくれないこともある。
すぐ、下山すれば良かった?御前ヶ遊窟がどんなところか知ってる?結構なスラブだから、下るのは至難の技。
(懸垂下降を繰り返せば、下山できるかも知れないが、時間がかかりすぎると思う。)
結局、登山を続行するしか、下山する方法がないだけの話。
また、GPSはあったとしても、こういったバリエーションでGPS頼みは、非常に危険。
踏み跡や目印をいかに辿るかが重要。GPSの足跡が役に立つなら、アルパインの取付きで苦労なんかしない。
そもそも、パーティ構成に問題がある。いくら、70歳以上でも健脚な人がいるとは言っても、御前ヶ遊窟に70代の男性2人と女性6人では、ちょっとおかしいと言わざるを得ない。