「百名山は、深田久弥のせいで、人がたくさん来るようになった。オレは、静かな山が好きなんだ。深田久弥なんて、きらいだ。」
こういう人は、多いと思う。だが、そもそも、深田久弥氏の「日本百名山」と「百名山バカ現象」に直接の関係はない。
深田氏は、多くの登山家にリスペクトされている。彼らも、やはり「日本百名山」を読んで、深田氏が「百名山バカ現象」と関係ないことを知るのだ。
深田氏の人目をしのんで、静かな山行をする姿勢、自分で百名山を目指して登る姿勢は、多くの登山家がリスペクトするものである。
まあ、それなりの登山家であれば、もちろん、客観的に物事を見ることができるということであろう。
「深田久弥がきらいだ。」という人は、静かな山が好きなんだろうが、そんなの大したことないんだよ。深田久弥に学んだ方がいいんじゃないか？
そんな大した山も登ってないくせに、深田久弥氏を批判するのは、おこがましいと考えないのだろうか？
そんな視野の狭い主観的なものの見方しかできない人間は、それだけで危険だと思う。
それから、「深田久弥は、ダメ人間じゃないか。」という人がいる。
これは、確かに当たっているのだが、「日本百名山」の評価を落とすものではない。
そもそも、世の偉人がみんな人格者だと思っているおめでたい方は、いないと思うが。
まさか、エジソンや野口英世がそうとう問題のある人物だということを知らない人はいないと思うが。
