クライミングジムでは、結構、事故が起こっていて、背骨骨折とかヤバい状況もあるらしい。
どういうことなのか考えてみると、結局、「リスクの過小評価」をする人が多いという結論に達した。
そう言えば、自分も、外岩ボルダリングで、骨折事故を目の当たりにしたことがあるが、やはりリスクを十分に把握していなかった。
※本当にちょっとしたことで、骨折してしまった。
たぐり落ちについては、石田さんのブログが参考になると思う。
●石田登山塾日誌 手繰り落ちは、ダメ
http://ishidatozanjukunisshi.blogspot.com/2014/06/blog-post_26.html
●手繰り落ちの実験
http://ishidatozanjukunisshi.blogspot.com/2018/06/blog-post_7.html
※クリップ飛ばしや、たぐり落ちは、当然、ロングフォールになる。
※たぐり落ちで、足のスリップなら、若干仕方ない面はあるが、手の保持力で落ちるのは、非常によろしくない。
なぜなら、手の感覚は敏感なので、自分で分かるはず。分からないなら、それはクライミングをやるべきでないと思う。
※「早めのクリップ」を言う人がいるが、とんでもないことだと思う。クリップは、あくまで「安定第一」であるべき。
クリップは、腰クリップを心がけるべき。フォールする距離が短いため、グランドフォールの可能性が低くなる。また、保持する時間が短いので、フォールする確率も低くなる。
(腰クリップにも危険性はあるが、それはあくまで自己判断。)
※ビレーヤーより、10kg以上も重いのであれば、当然、落ちる距離も長くなる。
フリークライミングは、概ね65kg以上にもなると、リスクは大きいと考えるべき。そのリスクは、あくまで、その個人が対処すべき問題。
※ビレーヤーが熟練であったとしても、技術で物理的なリスクを解消はできない。
一般的に「技術のある人の方がビレイが信用できる」というのはあるとは思う。
「合理的で客観的な判断」のみが、安全を確保できると思っているので、その点を強調しておく。