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2022年05月25日 09:40クライミング全体に公開

3トライの法則 2

●3トライの法則
https://www.yamareco.com/modules/diary/73693-detail-255302

●クライミングゲレンデのまちがった使い方
https://www.yamareco.com/modules/diary/73693-detail-219327

●落ちることの危険性
https://www.yamareco.com/modules/diary/73693-detail-265374

●ワンポイントアドバイス (菊地敏之 クライミングスクール&ガイド)
http://www.ne.jp/asahi/gamera/climb/advis.htm

クライミングゲレンデで、長時間のハングドッグを繰り返す人がいる。

高グレードなら、微妙なバランスや高レベルの保持力が必要なので、それは仕方がない部分はあるが、低グレードでハングドッグを繰り返すのは、勘違いだ。

古賀志不動滝の例を挙げるが、5.10aまでの課題で、ホールドやムーブが分かっているとして、3トライで登れないなら、そもそも、登れない。

なぜなら、5.10aまでのルートは、大体、ホールドが明確で、基本的な保持力があって、ムーブができれば、登れるからだ。

●低グレードで登れないのは、基本的な保持力や体力がないから。それで、がんばっても、間違えた感覚を覚えるだけ。

●ミスを擦り込むトレーニングは有り得ない。アスリートのトレーニングを見れば分かるが、失敗を繰り返すトレーニングなどしない。登れるルートを登らないと、登る感覚、筋力はつかない。

●そもそもの保持力がない人に、何を言ってもムダ。アドバイスだけで登れると考えるのは、大きな間違い。腕がパンプして目いっぱいの人に、「足を使え!」とかトンチンカンなことを言う人がいらっしゃるが、本人はそれどころではない。

●基本は、ノーテンションで登ることを考える。本チャンのことを考えれば、普通に分かること。

●テンションをもらったら、休んで、良く考える。
 中途半端に適当にホールドを触って、ジタバタしている人がいるが、これもムダ。何回もテンションをもらうぐらいだったら、本数を減らして、1本に集中すべき。

●何度もトライするのは、前向きなようで、実は、メンタル的にはまったくダメ。本チャンは、オンサイトしかない。それを想定していない練習は、本チャンには役には立たない。

●その日の筋力を維持する、筋肉痛を残さない、ケガをしないのは、本人が自己責任で判断する問題。保持力が目いっぱいの人に、強制的に登らせようとするのは、パワハラである。


「一生懸命、がんばりました。でも、登れませんでした。」

これが本チャンで起こったらどうなるか?

「時間をかけて、体力を消耗した。」それって、まったくのムダである。場合によっては、遭難につながる危険もある。

持久力がないのであれば、一端降りる。ジムなどに通ってないのなら、そもそもムーブが分からないので、上手い人のムーブを見た方が早く上達できる。

同じハングドッグを繰り返すのであっても、基本的な筋力や持久力がある、ムーブ解決能力がある人がやるべきであって、基本的な能力がない者がやるのは、ダメなムーブの擦り込みになるので、辞めるべきである。

ルートを見て、登れるかどうか、正確に判断する必要がある。自分の能力(保持力、持久力)が足りていないなら、それは早々にあきらめるべき。

こういった思考をしてないと、本チャンには役に立たないトレーニングになってしまう。

一つのことにこだわって、ずっと打ち続ける人は、自然に対する態度ができていない。本チャンのことを考えれば分かるが、ダメだったら、それは早く別のことを考えるべき。

他の登れる課題があるのに、登れない課題に集中しすぎてしまうのは、本チャンで判断ミスをしている状態。

間違ったトレーニングは、間違った結果にたどり着くということを肝に銘じるべき。
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