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2015年02月05日 07:34報告全体に公開

雲竜渓谷の混雑、懸垂下降

先日は、念願の雲竜渓谷に行くことができたが、人が多くて、いろいろ気になることがあった。
まあ、誰もが見たいのだから、譲り合いの気持ちは大事だろうが、登山やアルパインのルールを逸脱すると、危険になるので、注意したい。


懸垂支点にロープ残置。支点は、独占していいものではない。使わないなら、支点を空けておくのは、常識。

「自己責任だ。」「末端を結んで投げろ。」などと意味のないアドバイスをしてくれる人がいた。
雰囲気を読まないで、アドバイスをするのは、辞めていただきたい。

我々がF1を懸垂下降していたが、ロープを撤収する前に登り始める方がいた。
先に取りついたこちらが優先である。撤収するまで待つのが、バリエーション、クライミングの常識。
(但し、剱や妙義などの一般登山道で、ザイル、ハーネスを持ちだし、独占するのは、非常識。登山者であれば、普通に通過できる。登山の技術がない者が登ること自体が無責任。)

その後、団体のリーダーらしき人が、「これから、団体で降りてくるので、場所を空けてほしい。」と言われた。
登山道を空けておく義務はあるが、休憩するのは、こちらの自由。団体優先みたいな意識は、おかしい。

しかも、その団体さんの懸垂下降がお粗末。見ていて危険だった。
ひどいのは、雪をバサバサ落しならが、降りてくる人がいた。遊び半分でやっているとしか思えない。
懸垂下降は、事故が多いので、十分注意したい。

12時を回っても、登ってくる人が大勢いた。しかも、団体が多かった。みんなが降りてくる時間帯に団体で登ることが、どういうことか、まったく考えないのだろうか?


●懸垂下降

最初にロープをさばく時、からんだ。ロープをたたんだ時、さばく時は、末端が中に入らないよう、十分注意したい。
また、今回、ザイルが新しかったので、キンクが激しかった。

リングボルトの支点が三つあったが、回収のことを考えて、2ヶ所で、抵抗の少ない組み合わせで通した。

ザイルを通したら、末端を合わせ、ザイルの長さを同じにする。

末端を結ぶのが基本ではあるが、結び目がからみやすい欠点はあるので、注意したい。
末端を結ぶとすっぽ抜け事故が防げるという利点はあるが、基本は本人の確認である。(エイト環では、結びがほどけてしまうこともあるので、完璧ではない。)
自己責任の意識が希薄にならないよう、注意したい。

ザイルダウン時、2つにたばねて、手元を先にダウンし、末端を後からダウンすると、からみにくい。

または、ザイルダウンをしないで、下降に合わせて、上から送り出してやると、確実に絡むことがない。

最後に降りてくる人は、ATCで左右のロープを確認し、降りた時、ザイルが交差しないよう、きれいに左右に分かれるようにすべき。
(エイト環の場合は、スリング+カラビナでロープを分けておけばいい。)
なお、最初に下降する人は仮固定が容易なエイト環で降りるのも、一つの選択。
(但し、ATCでも仮固定ができることは、基本。)

最初に降りた人は、ダブルビレイをすべきだった。
後から来た団体のリーダーは、しっかりダブルビレイをしていた。
もっとも、懸垂下降の技術レベルがまったく違った。
ダブルビレイが必要なレベルの方は、本チャンに来るべきではない。
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