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予てより年齢に鑑み、少しずつ身辺整理を始めておりました。
整理を要する蔵書、日記帳、信書、名刺、文房具の仕分けと処分を終え、残るは山道具とパソコンと携帯電話だけになりました。
里山歩きに使うものを除いた山道具を処分すべく仕分けし、パソコンと携帯電話については家人に如何に対処するかをメモにして渡し、話をしておきました。
パソコンと携帯電話は『デジタル遺品』の範疇ですが、もう一つ重大なのがウエブサイト上に存在するSNS、ブログなど自分のアカウントと投稿記事です。
*NHK 「クローズアップ現代」『デジタル遺品』関連記事〜
http://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2015/05/0526.html
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3669/5.html
http://spotlight-media.jp/article/153767560481564829
一般に、SNS、ブログのユーザーが在籍のまま亡くなったとき、管理者に遺族から制式の削除要請がない場合、記事とアカウントは存続したままになります。
ゲストのコメントが可能な一般ブログの場合、主亡き日記のコメント欄は禿鷹のように群るSPAM投稿の落書帳にされる例が見受けられ、その予防策が必要になりましょう。
ヤマレコの場合も手続き上は前記に順ずるようですが、アカウントのないゲストにはコメントを含め投稿一切が出来ない点が異なります。
その点でヤマレコは『デジタル遺品』になった後も安心なのですが、最近では SPAM投稿だけのために、捨てIDを短時間一時的に登録する事例も発生しています。
こうした悪質なSPAM投稿が多発するのであれば、新規登録IDには登録後24時間以上、且つ最初の山行記録もしくは日記の投稿後24時間のコメント投稿待機時間を設定する、などの対策が必要になるのかも知れません。
一方、退会手続きを済ませたユーザーのアカウントは即時削除されます。
だが、本人が退会に備え直前に削除した記事を除き、それ以外の記事は全て残り、そのまま存続します。
但し、退会者にはユーザーネーム(ID)とユーザーホームページが存在しませんから、その記事に辿り着く方法は誰にもありません。
記事本文中、若しくはコメント中に旧ユーザーネームの記載があることを期待して日記一覧の全文検索か、グーグル検索(旧IDとヤマレコのAND検索)で探す方法が最善でしょう。
ご無事な状況で退会された方のIDは消滅しますが、退会手続きのないまま亡くなられた方のIDと記事は生存し続けるのです。
数年前に同じ様なテーマで日記を書きました。
その日記への、ある方のコメントの文言が今も心に残っております。
「主が亡くなって日記が残っているのは〜その人のお墓と思えばいい〜」
遭難事故などにより亡くなられた方々を懐かしく想い出すとき、心に染み入る文言でありました。ainakaren
*「主亡き日記」http://www.yamareco.com/modules/diary/8042-detail-21358
*「紙の日記帳に万年筆」http://www.yamareco.com/modules/diary/8042-detail-18514
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