耐候性、耐久性が売りなのだが、使用後にきちんと保存しても、条件によっては紙質が5年から10年程度で経年劣化してしまうことがあるらしい。
我が家では、使い込んだ10年以上古いものから次々と駄目になる。
材料に混入されている可塑剤により、化学的経年変化を起し粉々に割れてしまうのだ。
靴やザックなど山道具の可塑性プラスティック部分と同じように、化学的経年変化による耐用年数は、加水分解現象により本当のところは、5年がいいところなのだろうか。
長年仕舞っておいた合成紙の地図は、山に持って行く前には必ず広げて点検したほうがよいようだ。
山中で靴底がパックリ割れてしまうのは致命的だが、道に迷ったとき地図を広げようとしたら粉々になってしまったら、やはり致命的である。
皮でも紙でも自然素材にはそれなりに、いいところもある。ainakaren
*(写真は大キレット)
プラスチックゴミは土に還らないもの、と思っていましたが、これを聞くとなんだか安心できますね。海辺に散乱するゴミもなんとかなってくれるかも。
たしかにプラスチック製品とは、新しいうちはきれいだけど、古くなったら本当に古くさくなるもの。
yoneyamaさん・お早う御座います。
そういう考え方もありますね。
植物由来の自然に還り易いプラスチックも、それを売り物に開発されていますね。
しかし耐久性を必要とされる品物が、自然素材より寿命が短いのは困りますね。
寿命が短いのは可塑性プラスティックだけで、特有の加水分解により経年劣化します。
ゴムのように曲げやすく、弾力性や柔らかさを必要とする場合は可塑剤を加えますが、これが加水分解の原因です。
地図は折りたたむ必要から可塑性が必要だし、靴底も曲がらなくては歩けませんから可塑性は必須ですが、それが原因で経年劣化するのは困ります。
私のフランス製の高価なアタック・ザックは10年足らずでプラスティック部品が粉々になり、完全に駄目になりました。
でも、野山に捨てられたプラゴミが自然分解してくれたらいいですね。ainakaren
こんばんは 古ーい奥多摩の地図を後輩に見せてもらったことがあります。地図の売り文句にいわく、「軽くて丈夫、雨の日はカサにもなる。」 後輩と一緒に大笑いしました。
あの丈夫なカサ代わりの地図は、もうダメになっているのかなと、日記を拝見して思い出しました。
大正時代の五万分の一の地形図を古本屋で購入しましたが、紙幣のような紙質でかなりしっかりしております。いろいろと昔のものの丁寧な造りに関心いたします。
jinzaemonさん・こんばんは。
そうでしたね。
耐候性と耐久性が一番の売り文句でしたね。
確かに破ろうとしても破れない、地図で沢水が汲めるなどと宣伝して、新しい時はその通りでした。
実際に傘代わりにしたり水を汲んだ話は聞いたことがありませんがねぇ〜。
古くなると破ろうとしなくても自然に破れることになりました。
現在の製品は、多少なりとも改良されているのでしょうか。ainakaren
ユポ紙?昭●社ではない日●の地図でしょうか?私の持っている20数年前の昭●社の地図はまだ見ることができます
araigenngaさん・こんばんは。
ユポ紙というのは商品名だそうで、メーカーを特定することになり適当ではありませんでした。
化学合成紙と云うべきでしょうか。
出版元も大手でしたよ。
昨日も槍・穂高を見ようと屋根裏部屋から出して来たのですが、折り目に沿って断ち切られ、断片は曲げるとポロリと折れます。
10数年前の版でした。
直ぐに書店に行き、今度は普通紙の穂高連峰の地図を買って来ました。
Jmapの地図です。
735円で、一見したところ精巧で使えそうです。
これから研究してみるつもりです。
20年前の地図が無事とのこと、柔軟性や強度が変わってなければ保存条件も関係するかも知れませんね。ainakaren
ainakarenさん、こんばんは。
私の手元にも約20年前の合成紙の地図がいくつか残っていますが、1つを除いて今も特に変化はありません。
山へは持って行かないサークルのルール(必要な情報は地理院の正確な地図に転記する)だったので、数年前までは室内でしか使っていませんでした。濡らさず日に当てなかったのが良かったのだと思います。
ダメになった1つは本棚で紫外線が当たっていたようです。ケースから取り出すと端の方がボロボロと崩れました。中の方は大丈夫だったので端をカットして使っていますが、買い換えた方が良いですね 。
fireboltさん・こんばんは。
そうですか!
紫外線が曲者ですか。
そういえば、山での使用頻度の高いものが変質している傾向があります。
傘代わりにしたことは有りませんが、濡らした事のあるものも駄目でした。
加水分解は水との反応ですから肯けますね。
その後の保管を室内でしても駄目なようですね。
今の製品は改良されているのでしょうか。
何だか心配です。ainakaren
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