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故に食事中には余り酒は呑まないが、それぞれ自分の作業分担を済ますと、下半身を寝袋に入れて手持ちの、ウィスキーなど度数の強い酒を舐めるように呑む。
過度な飲酒はゲレンデやアプローチでの活動に支障があり会則で禁じられていたが、皆程ほどにしていたから会則を盾にとって叱られた例を知らない。
アルコールで舌が滑らかになると、誰とも無くキャンプ夜話が始まる。
風が無ければ隣の天幕の声も筒抜けだから、顔が見えなくとも皆が話に加わる。
話題は毎度、怪談と猥談・珍談奇談の類である。
若い男ばかりで女性が居ないから、話の程度はどんどん落ちて下品になる。
怪談は皆が好み、又良く知っていた。
怪談も猥談も毎度の事なので常連には殆んどネタばれだが、講談や落語と同じように話し手によって面白さが違って聞こえるので、飽きることが無かった。
新人には大抵が初めて聞く話なのでその反応が面白く、先輩達はそれを楽しんでいる趣もあった。
怪談「夏山を彷徨する冬山凍死者」とか猥談「湯船で放屁泡立ちの性差」とか珍談「キャラメル包み紙でキジ打ち後始末」などが人気があった話だ。
中年を過ぎてから常連客になった居酒屋で、若いときのキャンプ夜話を披露して喜ばれたのも、今では遠い山の想い出と共に懐かしい街の想い出である。ainakaren
*「ランプ夜話・第一話」
http://www.yamareco.com/modules/diary/8042-detail-18685
*「マウンテン ウンチング トラブル 珍談」
http://www.yamareco.com/modules/diary/8042-detail-19279
山で話の面白い人、いましたね。話芸っていうのかな。何年もあとに後輩が同じ話していて驚いた事もあります。それにスジが面白いもの、居酒屋で喜ばれますね。
山岳部で合コンすると、やっぱり「氷点下暴風雪のようなシビアな状況でうんこするときの細かい下準備とコツ」というような話は受けがよく、大いに盛り上がりました。
え?そんな合コン願い下げですか?
yoneyamaさん、こんばんは。
そうなんですよ。
後輩が自分の話のように受け継いで、新人に得意そうに話すんですね。
同じ話が、居酒屋の呑み仲間にも本当に受けましたね。
会では合コンは無かったけれど、「垂直岩壁でキジ打つときの適切なセルフ・ビレイ方法」ならば語れるかなぁ〜。ren
追伸・ビレイの話が、ビロウな話になってすいません。
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