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既に先輩は亡くなり、私も山岳会を離れ、もう長らく独りで山歩きをしていました。
当時は山中の湿原を好んで歩くようになっており、あるとき偶然に昔、先輩がアルバイトの歩荷をした湿原の山小屋に、初めて宿泊することになりました。
小屋の主人は代替りしていて、私と同年輩の先代の息子さんです。
博識な人で色々と興味深い湿原の自然について話をしてくれました。
昔、先輩から聴いた怖い話について訊いて見ると、興味深い話を聴かせてくれたのです。
父親から聴いた時には信じられなかったけれど、最近現実にそれらしきに遭遇したのだそうです。
はじめはそれと気付かずに、思わず声を掛けてしまったのです。
すると鬼平峠に遭難者がいるので探してくれと話したそうです。
鬼平峠は湿原から人里に下山するコース上にあります。
別れてから異様な風体であったことに気付き、もしや〜と思いゾッとしたそうです。
その後、何度も鬼平峠付近を探してみたのですが何も見つからなかったのです。
夜になって怪談めいた話よりも、湿原の自然の話で盛り上がり消灯の間際まで話し込みました。
翌日、私は秋晴れの湿原を目いっぱいに楽しみ、その夜無事に帰宅しました。
そして、その年の初冬に怖ろしい事が起こるなど、想像すらしなかったのです。(つづく)ainakaren
*続き http://www.yamareco.com/modules/diary/8042-detail-24690
待ってました、いよいよ始まりましたね、ainakaren劇場怪談話続きを楽しみに待って〜ます、
naiden46さん、こんにちは。
パソコン入院でお待たせしてすいませんでした。
少しは怖い怪談になればと思います。
人名、地名など固有名詞を使う場合は仮名にさせて頂きます。ren
ainakarenさん、こんばんは。
そうです、こういうのを待っていました。
相変わらず面白く読ませていただきました。
続き物っていいですねえ、待ち遠しくなります。
パソコンも直ってきてまた楽しい日記お願いしますよ。
daikokuさん、こんばんは。
暑さの厳しいお盆の頃に合わせて投稿し、少しでも涼しくなって頂こうと思いましたがパソコン入院で遅くなりました。
涼しくなってからの怪談はちょっと場違いですかねぇ〜。
風邪を引かないようにご用心ください。
話の日時や季節、パーティの人数など架空のものですが、大筋は実話です。ren
待っていました
まだ先があるんですね。
楽しみにしています。
chanqさん、こんばんは。
次回の「エピローグ」で完です。
涼しくなるようにと思いましたが、ちょっと季節はずれになりましたね。
風邪引いたらごめんなさい。ren
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