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2013年05月16日 20:04登山風俗史と山道具全体に公開

秋葉ジャンク屋の盛衰

 秋葉原電気街が形成され始めた頃、そのあちらこちらに進駐軍放出の中古軍用品を専門に扱う店が現れました。
それは御徒町アメ屋横丁と同じような成り立ちでしょうか。
アメ横で売られる放出品は衣料品と食品が主でしたが、秋葉では一般には殆んど需要の無い軍用無線機器やその部材、そして同じく軍用の天幕、寝袋、水筒、ハーケン、カラビナなどでした。
秋葉は昔からマニア(今で云うオタク)が集まる街で、そのうちラジオマニア向けの無線機器やその部材を扱う店と、登山ファン向けの山で使える用品を扱う店が其々分極化します。
殆んどがラジオ部品店に移行し、山用品店への移行は数店と少なかったのです。
当時ラジオマニアで山登りもしていた私は、ラジオ部材も山道具もそれらのジャンク屋から色々と購入しました。
ハム用送信機に使える頑丈なタンクコイルとか、壊れた軍用受信機 National HRO を買って修理とか、真っ黒い金属製真空管や通電で青白く光輝く水銀整流管の購入など想い出は多いのです。
山道具としては個人装備に耐寒用寝袋を購入しましたが、岳会の共同装備品として天幕や大量のハーケンとカラビナを購入しました。
元々、不用になって進駐軍が放出した中古軍用物資ですから、主材料の目方で値段が決まるような非常に安価だったのです。
その安いハーケンを惜しげもなく岩場に残置したり、棄て縄の工作が面倒な時にはカラビナさえ残置したこともあります。
いずれも懐かしいジャンク品ですが、現在では当時のような軍用ジャンク品を扱う店はもうありません。
当時のジャンク屋の数店は、今では大きな家電店や部品材料店、山用品店として秋葉の一角を占めています。
勿論、遠い遠い昔の話ですから、現在はジャンク品を扱っておりません。ainakaren
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コメント

RE: 秋葉ジャンク屋の盛衰
侵駐軍が正解です。
2013/5/16 21:14
秋葉ジャンク屋の盛衰
henry-3さん、こんばんは。
コメント深謝です。

正解のご教授、有難う御座います。
パソコンの漢字変換機能が乏しく、「進駐軍」としか変換してくれません。
お許しの程を〜
意訳してお読み下されば幸いです。ren
2013/5/16 21:43
RE: 秋葉ジャンク屋の盛衰
> 侵駐軍が正解です。
そうなんですか・・・初めて聞きました
これまでこの表記は見たことが無かったのですが、意味合いからすればそういうことなのでしょうかね。

パソコンの漢字変換は、3種類のFEPを試して見ましたがいずれも「進駐軍」しか出てきません。(当てにならないとは言え)wikiでも日本語では「進駐軍」で、「侵駐軍」で検索すると中国語のページが表示されます

今では元来の意味と変わってしまっていると言うことなのでしょうか。

秋葉の歴史は聞いていても、戦後を知らない世代なので・・・
2013/5/16 22:24
RE: 秋葉ジャンク屋の盛衰
アイナカさん、こんばんわです。
進駐軍と変換されます。昔、大阪堺市に住んでいた頃に、アメリカ軍の基地が近所にありました。当時はまだ鉄道の引き込み線が残っていました。厚木基地にも残っています。もう使用されていませんが。厚木基地の周りは二回ほど歩きましたので。
私の時代の前ですが、米軍放出のザイルと言う言葉を聞いたことがあります。ザイルはドイツ語?ですから、おかしな組み合わせですね!
2013/5/16 22:49
秋葉ジャンク屋の盛衰 2
fireboltさん、こんばんは。
コメント深謝です。

「進駐軍」が日本語で、「侵駐軍」は外国語ですかぁ〜。
ここは漢字変換を云々する場ではないので、皆さんが適当と考える意訳変換でお読み下さい。

今では戦時体験者の割合は減りましたね。
当時、国民学校(小学校)の生徒でB-29の爆撃とP-38の機銃掃射に追われて逃げ惑っていました。 ren
2013/5/16 22:51
秋葉ジャンク屋の盛衰 3
Mikuniさん、こんばんは。
コメント深謝です。

朝鮮戦争の休戦の頃から、米国駐留軍の野戦用キャンプ用具と登攀用具が大量に放出され始め、秋葉などのジャンク屋で安価に購入できた時代がありました。
問題もありましたが、便利に使いました。
日本製の山道具も、その影響で進化があったのではと思っています。 ren
2013/5/16 23:06
RE: 秋葉ジャンク屋の盛衰
レンさん おはようございます

時代とともに町も変わりますね

変わると言えば言葉の用法や意味も変わったりします
例えば

リストラ:本来の意味「組織の再構築を行うこと」
 ↓
クビ

UFO:本来の意味「未確認の飛行体全般」
 ↓
宇宙からの訪問者の乗り物
もっとも今はUFOではなくアンノウンとも言うらしいですが

要は、現在通用している言葉の意味に収束していくのはある程度仕方ないことで間違っているとは言えず、それをもって正しい正しくないの議論は意味がないことだと思っています。
2013/5/17 5:47
秋葉ジャンク屋の盛衰 4
bmwr1100rsさん、こんにちは。
コメント深謝です。

アキバもアメ横の街並も商売も変わりましたね。
アメ横と違いアキバは昔からオタクの集まる街ですね。
アキバでオタクの目指す商品も、変化したり増えたりします。

米軍の家型天幕、帆布製で重たかったですね。
濡れたの担ぐと、もうボッカ訓練そのものでした。
昔の岳部岳会人には担いだ経験者が多いと思いますよ。 ren
2013/5/17 11:40
RE: 秋葉ジャンク屋の盛衰
ふふふ・・ジャンク屋ですか

懐かしい五球スーパー・ゲルマニュームラジオ・・

大阪で言えば、日本橋は五階百貨店。

わたしが中学校当時は盛況でしたね。いまは当時の面影もなく狭い路地に空き店舗のポスターばかりが目立ちます。

それでも真空管アンプを取り扱うお店などは健在です。

なんでも自作する時代でしたね・・

          でわでわ
2013/5/17 15:06
秋葉ジャンク屋の盛衰 5
uedayasujiさん、こんにちは。
コメント深謝です。

並四、五球スーパー(緑に光るマジックアイが付くと六球スーパー)、最初の自作は鉱石ラジオ、なつかしいですねぇ〜。

進駐軍放出のラジオ部品には、全て耐水用に透明な黄色いニスが分厚く塗られていて特徴的でした。
ハーケンやカラビナも同じように黄色だったのが印象に残っています。ren
2013/5/17 15:31
RE: 秋葉ジャンク屋の盛衰
こんにちは。
秋葉原のジャンク屋、大好きです。
でも最近はパソコンのジャンクばかりになってしまいました。昔は確かに米軍の払い下げ品が結構ありました。
わずかな小遣いを握りしめ、部品を買いに行ったことを思い出しました。今でも時々秋葉へ出向き、部品(家内に言わせると単なるゴミ)を探して購入して喜んでいるおじさんです。山はもっぱらHAM機を持参で歩いております。
最近ヤマレコバッチを買いました。ザックの右肩に付けております。見かけましたら宜しくです。ヘンリー3
2013/5/18 9:49
秋葉ジャンク屋の盛衰 6
henry-3さん、こんにちは。
コメント深謝です。

確かにジャンク屋の扱い品は、時代を映しますね。
現在数店残るジャンクも扱う小さな店も、パソコンかオーディオ関連のジャンクですね。
軍用品のジャンクは見かけませんね。

昔、ハム用無線機に改造するつもりで、米軍の壊れたハンデートーキー型のトランシーバー2台を目方で買いましたが、電池が入手できず諦めた事があります。
当時は携帯電話なぞ、夢の中の夢みたいな話ですからね。
使えるようにしようと、そりゃ〜真剣でしたよ。

ヤマレコバッチ、私も持っています。
状況に応じてザックに着けますが、落としやすいので普段は外しています。 ren
2013/5/18 11:25
初めて知った秋葉原電気街の成り立ち
いつも貴重なお話しをありがとうございます。
東京に住んでいた頃パソコンマニアだった私はもちろん秋葉原に「入り浸り」でした。
今のように(知らないけど)メイド喫茶とか無い時代で、秋葉原といえば電気店しかない、という時代でしたね。
表通りの「ヤマギワ」とか「オノデン」とかいうような大きな電気店ばかり賑わっていましたが、そういう所ではなく裏通りの「ラジオ会館」とか「ラジオデパート」などの小さな店がお気に入りでした。
そういう怪しげな店は専門化していてCPUばっかりとかメモリばっかりを売っていて安価に購入できましたね。
道ばたでスーパー用の黄色い買い物カゴいっぱいにノートPCとかフォトショップとかを売っていましたが世界広しといえどもパソコン部品をスーパーのカゴにぶち込んで路上で売っているなんて他に無いだろうなと感心したものでした。それらはまさにジャンク(ゴミ?)品でした。

なぜ、秋葉原がそんな街になったのか知りませんでしたが進駐軍が発祥でしたか。なるほど納得です。

息子が中学生になる直前に東京見物に連れて行きましたが、築地やスカイツリーや上野の博物館よりも一番喜んだのが秋葉原の部品屋。店ごとに並んでいる抵抗やコンデンサを見て「買うわけでもないのにあんなに楽しかったのは初めてだ!」と言ってました。
いまでは軍用品はないようですが、いまだに秋葉原侮るなかれ。ディープです。
2013/5/18 15:44
秋葉ジャンク屋の盛衰 7
pasocomさん、こんばんは。
コメント深謝です。

そうですね。
アメ横もアキバも鉄道高架下のヤミ市からスタートし、その周囲に発展しましたから商売の原点は今でもガード下の小さな小売店の集合にあるのですね。
今でもミステリアスで奥が深いのは、たぶんその原点そのものにあるのでしょう。
一般の買い物客の集まるアメ横、マニア(オタク)客の集まるアキバという構図でしたが、周辺に家電店が出来てそれを目当ての一般客もアキバに行くようになりましたが、郊外に大型家電店が出来てからは一般客は外国人ばかりになりました。
現在はアニメがらみ、フィギアなどを扱う店が増え、外国人オタク客も多くなりました。
アキバの街も商売も、変化し続けています。ren
2013/5/19 1:22
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