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日本の怪談の系譜は、武家行事の百物語夜話会に始るようです。
語り手一人が一話を語り終えると灯された百本の蝋燭の一本を消して退場し、最後の一人を残し九十九人が語り終えると、その時点でお開きにしたと伝えられます。
百話を語り終えると本物の妖怪が出現するとされ、最後の蝋燭を消して真暗闇になるのを怖れたからと云います。
大昔、岳会合宿キャンプの夕食後は誰とはなく夜話会になるのが流れでした。
語り手にも聴き手にも兵が揃っていましたから、毎度の同じ話にも聴き飽きることはありませんでした。
先輩達には怪談語りの名人が居て、新人達の顔色を悪戯っぽく窺いながら表情も豊かに語っていました。
その情景を今も懐かしく思い出します。
語られた怪談の山関連の幾つかを以前ヤマレコ日記に書いたことがあります。
画像は、それら怪談日記の表紙にしている高島野十郎の絵画『蝋燭』で、その描写には独特の凄みがあります。
今回、ヤマレコ・リニューアルに併せ画像を正方形に改訂しました。
未だ語られぬ、最後の一話のために残された蝋燭の灯を表現している積りです。ainakaren
*夏も序の口、百物語も序の口でお盆からお彼岸までが本番です。
皆さんの山の怪談語りをお聞きしたいです。
ひと夏に百話の怪談語りは多いようですが、昔は夜明けまでの一晩に九十九話も語られたのですね。
参考に『百物語』を文字検索すると、Wikipediaにその概要がありました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%E7%89%A9%E8%AA%9E
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AB%B8%E5%9B%BD%E7%99%BE%E7%89%A9%E8%AA%9E
『百物語』の画像検索です。
https://www.google.co.jp/search?q=%E7%99%BE%E7%89%A9%E8%AA%9E&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=NgTfU9y2IYuD8gXe84H4BQ&ved=0CDMQsAQ&biw=1093&bih=474
*怪談日記の一つです。
http://www.yamareco.com/modules/diary/8042-detail-18685
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