![]() |
寸法が小さかったり甲の紐締めが効かない靴は、長い下りで爪先を傷める。
大昔、国内で発売されたばかりの頑丈な布製ゴム底登山靴を履いて、両足親指の爪を傷めたことがある。
真っ黒に変色して、その後間もなく脱落してしまった。
幸い爪は再生したが、地獄のような長い下りの痛みを今も覚えている。
新しい靴の深刻なトラブルは、長い下りで発生する事が多い。
登り途中のトラブルは、精々踵うしろの皮膚の靴擦れ程度であるから大した問題ではない。
新しい靴が靴擦れを起こすのはよくあるが、爪先の当たりは深刻なのである。
靴擦れは皮膚の表面だけの問題で、新しい靴や不適切な靴下、紐締め、山慣れしない歩きでしばしば発生するが、慣れや工夫でやがて解決する。
爪を傷めた山靴は、足に合わせて購入した積もりだったが寸法に余裕が足らず、布製故に甲が軟弱で紐締めの効きが悪かったらしい。
こうした爪先当たりは深刻で、慣れや工夫では解決しない。
一般に、足の傷害は下りに発生することが多い。
靴底が軟弱な軽い靴も、安全ではない。
十数年前のことだが、足に怪我して動けない登山者に遭遇した。
下山中、刈り払いの熊笹の茎を踏み貫いて、足裏を深く傷つけていた。
怪我人はヘルメット姿の若い男女3人連れの1人で、岩登りの帰途との事である。
見れば、皆スニーカー形の軽い靴を履いていた。
岩を登るには、底の薄く軟らかいスニーカー形の靴がよいかも知れないが、下山ルートでは危険も多い。
傷口の応急手当をし、化膿止め錠剤を投与して先に下山したが、暫らくその後の事が心配であった。
登山靴は、下山靴でもあるのが一般ハイカーには普通である。
この場合、特に衝撃と加重が大きい下山時の安全が重要である。
登り下りを一足だけで済ますのならば、あらゆる状況で足を保護する機能と性能、そして慣れと習熟が欲しい。ainakaren
こんにちは
ちょうど今登山靴を買おうとしているので参考になりました。これまでトップ靴店の革靴を履いていたのですが、細かいひび割れから浸水するようになったので新調します。
サイズをみてくれた店員がやはり爪先当たりを心配したらしく、1つ上のサイズも取り寄せて履き比べることになりました。その店のもう1人の店員は最初のサイズでだいじょうぶだと言ったのですが。
shiremonoさん、こんにちは。
コメント深謝です。
トップ靴店は1980年代半ば迄には閉店していますから、貴兄のTop山靴は30年以上も活躍していたのですね。
流石にTop山靴!〜と嬉しく思います。
私の現用靴(写真)もTop山靴です。
使用頻度が少なかったので、今も不具合は何一つありません。
寸法は、踵の隙間に人差し指一本の教科書通りならば、たいてい間違いないようですね。
店員さんの山経験も色々ですから、ご自分が試して納得のサイズをお選びになるのが宜しいのではと思います。ren
*Top山靴関連日記 http://www.yamareco.com/modules/diary/8042-detail-14792
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する