この類いの話題本には、他に上野千鶴子氏の『身の下相談にお答えします』がある。
ここで『身の下』の文言を敢えて使う事が、如何にも意味深である。
いつの世にも、この種人生相談の多くを占めるのは、男女の色恋と性の悩みであるらしい。
猥談の下半身ネタは お得意だが、ヤマレコの利用規約に背く気は毛頭ない。
日記タイトルの「下半身のプロフィール」は純粋にプロフ写真の話で、人生相談とは関係がない。
下半身と言っても、勿論ズボンを着けて靴も履き、然も後姿である。
そして着用するのは、歴とした山ズボンとナーゲル靴である。
私は数枚のプロフ画像を、交代に使い回している。
コアラ写真と抽象絵画の2枚を通常のメイン画像として交互に表示し、他の数枚を臨時画像として短期間で交代させている。
その臨時画像の1枚が、件の「下半身のプロフィール」なのである。
屏風のコルから前穂北尾根を辿ると、4峰に至る両側の彼方此方に面白い遊び場があったが、唯一写真撮影をしながら安全に遊べたのがニードル ゲレンデと呼んでいた尖塔のある岩場であった。
誰でも、自分の登攀姿の写真が欲しいものである。
だが通常、登攀メンバーは本番中には撮影が不可能だし、訓練中は一層難しい。
先ず、途中に安全な撮影ポイントを確保出来ないし、その移動と設定の機会も時間もない。
大方の登攀中は、写真機を持っていてもザックから取り出すことがないし、その余裕もない。
それが、登攀中の人物写真が極めて少ない理由であった。
ニードル ゲレンデには、雄大な北穂高岳を背景に登攀人物像を写せる安全な撮影ポイントがあり、仲間達は大抵其処で遊びながら写した自分の演出写真を大切に所持していた。
愛する恋人に、その写真を手渡した仲間も居たに違いないと推察している。
今は亡き懐かしい仲間達の登攀姿の写真を、一堂に集めて眺める事が出来たらなぁ〜、ふと、そう思った。
正確な場所は記憶の外に去ってしまったが、もう見る事のない懐かしき岩塔は、今も変わらず存在するに違いない。ainakaren
*臨時プロフ写真中の1枚 1958年撮影 前穂北尾根稜線直下
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